障害者アートがファッションに!京都市発「はあと・フレンズ・プロジェクト」のTシャツフェア

京都市では、障害のある方が制作したアート作品を商品化し、その販売を通じて障害者就労支援を応援する「はあと・フレンズ・プロジェクト推進事業」を展開しています。この度、アパレル事業を手がける株式会社ヒューマンフォーラムが運営するブランド「mumokuteki(ムモクテキ)」が、この事業の一環として、障害のある方が描いたアート作品を活かしたプリントTシャツの「Tシャツフェア」を企画・製造しました。チャリティ専門ファッションブランド「JAMMIN」との合同製造により、高品質なアイテムが実現しています。

はあと・フレンズ・ストア

この取り組みは、障害のある方の工賃向上と社会とのつながりを支援することを目的としており、販売された売上の一部はロイヤリティとしてアート作品を提供した事業所に支払われます。福祉とファッションが融合したこのプロジェクトは、多くの人々に障害福祉への関心を高めるきっかけとなるでしょう。

障害者就労支援を応援する「はあと・フレンズ・プロジェクト」とは

「はあと・フレンズ・プロジェクト推進事業」は、京都市内の障害者就労支援事業所において、障害のある方が制作する「ほっとはあと製品」の販売などを通じて、工賃向上と社会とのつながりを支援しています。株式会社ヒューマンフォーラムのブランド「mumokuteki」は、令和8年度の同事業の運営を受託し、今年で5年目となるTシャツフェアを企画しました。京都市内の登録事業所から応募されたアート作品が商品化され、事業所のより良い仕事づくりを支援するための参考フレームとしても機能しています。

心揺さぶるアートがTシャツに!コラボレーションアイテムを詳しく紹介

今回のTシャツフェアでは、個性豊かなアート作品がデザインされたTシャツが多数登場します。それぞれの作品に込められた作者の想いが、ファッションアイテムとして日常に彩りを添えます。

魅力あふれるTシャツデザイン

様々な事業所から提供されたアート作品が、白や黒、グレー、ネイビーといったTシャツのキャンバスに鮮やかに表現されています。ライオン、鹿、鳥、猫などの動物モチーフから、抽象画、幾何学模様まで、多岐にわたるデザインが展開されています。

ライオンのイラストTシャツ

鹿と鳥のイラストTシャツ

抽象画の顔Tシャツ

カラフルな四角いブロックのアートTシャツ

リンゴのイラストTシャツ

魚のイラストTシャツ

猫のイラストTシャツ

カニのイラストTシャツ

モザイク柄のアートTシャツ

青い抽象画のTシャツ

販売価格は、一部デザインが5,060円(税込)、その他が6,160円(税込)で、サイズ展開はM、Lとなっています。

Tシャツフェアの開催情報と原画展でアートの世界を体験

今回のTシャツフェアは、店頭とオンラインストアで展開されます。

販売開始:令和8年6月7日(日)~

  • はあと・フレンズ・ストア オンラインストアは6月12日(金)より販売開始

取扱店舗

  • mumokuteki goods&wears(京都店、奈良店、神戸元町店)

  • はあと・フレンズ・ストア

また、Tシャツのデザインの元となった原画を鑑賞できる機会も設けられています。

原画展の開催:令和8年6月7日(日)~6月21日(日)

  • はあと・フレンズ・ストア2階ギャラリーにて原画を展示。

アートの背景にある物語や、作家の筆致を直接感じられる貴重な機会です。

アートを通じて社会と繋がる!参加事業所の活動と想い

今回のTシャツフェアにアート作品を提供した京都市内の障害者就労支援事業所は、それぞれが独自の理念と活動を通じて、障害のある方の社会参加と自己表現を支援しています。ここでは、参加事業所の一部をご紹介します。

京都市ふしみ学園 アトリエやっほぅ!!

アトリエやっほぅ!!は、知的に障害のある方が通所する生活介護施設「京都市ふしみ学園」にて創作活動を行っています。2008年より療育目的で始まり、国内外の展覧会に出品するなど活動の幅を広げています。作品展示を通じて、社会参加と障害者への理解を深める場を創出しています。

NPO法人京都難病支援 パッショーネ

主に難病をお持ちの方で障害者手帳を取得できない方向けに、社会的・経済的自立を目指した就労支援を行うNPO法人です。体調に合わせた働き方をサポートし、難病があっても働ける自信と社会復帰のきっかけを提供しています。2024年からは就労継続支援B型事業所としても活動しています。

NPO法人 加音西京極作業所

仕事・創作活動を通じて障害者が社会との接点をつくり、社会貢献することを大切にしています。個別の支援を行い、作業や自己表現の場を通じて社会参加を支援し、地域に根ざした施設を目指しています。

洛西ふれあい里授産園

1989年に知的障害者の働く場として開設され、クリーニングや陶芸に取り組んできました。2011年からは生活介護事業所に移行し、一人ひとりに合わせた働き方や創作活動、余暇活動を提供し、生き生きと過ごせる日中活動の場を目指しています。

NPO法人リーフ 工房リーフ

障害のある人(主に知的障害)の「働きたい」という願いを実現するための作業活動や、人間関係、日常的な悩みを解決するための情報提供や相談援助に取り組んでいます。地域社会に身近な存在として機能できるよう努めています。

花水木

就労移行支援・定着支援・就労継続支援B型の3つの事業を運営しており、cafeはなみずきや施設外就労、下請作業を通じて職業準備性を高めています。利用者にとって「楽しい活動の場」「表現と発信の場」「やりがいを感じることができる働きの場」となることを目指しています。

UTAU

京都市南区にある世界遺産東寺の隣に位置する就労継続支援B型事業所「UTAU」と菓子と喫茶「うたうプリン」を運営。「うたうような気持ちで、自分を表現してほしい」という思いのもと、菓子製造やアート製作活動に取り組んでいます。個人のペースに合わせた様々なプログラムを提供し、「好き」をつくり、可能性を広げる場所です。

チャリティ専門ブランドJAMMINが支える「新しいチャリティ」

Tシャツの製造を担うのは、京都発のチャリティ専門ファッションブランド「JAMMIN合同会社」です。「社会が良くなってほしい」という願いが込められたデザインと、使途が明確なNGO/NPOへのチャリティを通じて、ファッションを楽しみながら社会貢献できる機会を提供しています。「JAM SESSION」という語源の通り、誰もが自由に、楽しく参加できる「新しいチャリティ」を提唱しています。

「いきるをつくる」mumokutekiが目指す持続可能な社会貢献

本企画の企画・製造を手がける「mumokuteki(ムモクテキ)」は、「いきるをつくる」をコンセプトに、日本の良いものや体にいいものを扱うブランドです。アパレル、食品、カフェ、家具など多岐にわたる事業を展開し、持続可能な社会への貢献を目指しています。今回のTシャツフェアも、その理念に基づいた社会貢献活動の一環として実施されています。

福祉とファッションが織りなす、温かい社会へ

京都市の「はあと・フレンズ・プロジェクト」と「mumokuteki」、そして「JAMMIN」の協働によるTシャツフェアは、障害のある方の才能と可能性を社会に広く伝え、彼らの自立と社会参加を支援する素晴らしい取り組みです。アート作品がファッションとして日常に取り入れられることで、障害福祉への関心が自然と高まり、誰もが生きやすい共生社会の実現に向けた一歩となるでしょう。ぜひこの機会に、心温まるアートTシャツを手に入れて、社会貢献に参加してみてはいかがでしょうか。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77