この記事で分かること

  • 運動×学習の相乗効果で子どもの集中力や学習意欲を引き出す新スタイルの発達支援
  • 横浜市都筑区にオープンする「Lii learning studio センター南」の概要と特徴
  • 独自のデジタルプログラム「DEA2000®」や「エコロジカルアプローチ」の仕組み
  • 心拍数・照度の「見える化」と「ナナメの関係」による学習環境づくり
  • 専門用語(児童発達支援・放課後等デイサービス・受給者証・多機能型事業所など)の解説
  • 利用対象者や見学申し込みの流れ・よくある疑問点(Q&A)

就学を控えられたお子さまを持つ保護者の方から、「じっと座って課題に取り組むのが苦手」「学校での読み書きや計算についていけるか不安」といったご相談が寄せられるケースは少なくありません。

子育て支援や児童福祉事業を展開する株式会社リィは、運動と学びを融合させた新しい児童発達支援・放課後等デイサービス「Lii learning studio(リィラーニングスタジオ)」を始動し、第1号店となる「Lii learning studio センター南」を2026年10月1日に神奈川県横浜市へ開所することを発表しました。

本記事では、従来の学習支援や運動療育とは一線を画す「Lii learning studio」のプログラム構造やサポート体制を紹介します。


就学前の学習・生活への不安に応える「運動×学習」の新しい発達支援

体を動かして心拍数を上げてから机に向かうアプローチ

「Lii learning studio」を運営する株式会社リィは「からだを動かせば、すべてが動き出す。」というフィロソフィーを掲げています。この考え方は学習領域においても同様に応用されています。

同事業所では、決められた期間内に特定の学力レベルへ到達させることだけを目的とするのではなく、子ども自身が「学ぶっておもしろい」と感じられる瞬間を一つひとつ積み重ねることを目指していると説明されています。体を動かして心拍数を高め、集中しやすい状態を整えてから学習に取り組むことで、運動を学習成果を引き出すための基盤として活用するアプローチが採られています。

専門用語の解説:児童発達支援と放課後等デイサービスの違い

福祉サービスを利用する際によく耳にする2つの言葉について、以下のように整理できます。

  • 児童発達支援(じどうはったつしえん): 未就学(主に0歳〜小学校入学前)の障害のあるお子さまや発達に特性のあるお子さまを対象に、日常の基本動作や知識技能の習得、集団生活への適応訓練などを支援する通所サービスです。
  • 放課後等デイサービス(ほうかごとうデイサービス): 主に就学中(小・中・高校生)の障害のあるお子さまや発達に特性のあるお子さまが、放課後や長期休業期間に利用できる福祉サービスです。生活能力向上のための訓練や、安心して過ごせる居場所の提供が行われます。

「Lii learning studio」は、これら両方の機能を備えたサービス展開を行っています。


独自プログラム「DEA2000®」と「エコロジカルアプローチ」の仕組み

「エコロジカルアプローチ」とは?(専門用語解説)

「Lii learning studio」が取り入れている理論の核となるのがエコロジカルアプローチ(Ecological Approach)です。

一般的な学習観では、学びを「個人の頭の中や内側」だけで完結するものと捉えがちですが、エコロジカルアプローチでは「個人と取り巻く環境との相互作用」の中に学びやスキルの獲得が生まれると考えます。つまり、子どもだけに努力を求めるのではなく、学びを引き出しやすい「環境そのもの」を科学的に設計するという考え方です。

2,000種類以上のコンテンツから生成される個別プログラム

運動発達支援で実績のあるプログラムを学習領域へ拡張した**「DEA2000®(Digital Ecological Approach)」**を採用しています。

  • 7つの感覚・年齢・発達レベル・本人の興味関心などのデータを活用
  • 2,000種類以上の豊富なコンテンツの中から、そのお子さま専用のプログラムを自動生成
  • ゲーミフィケーション(ゲーム要素)を盛り込み、「もっとやってみたい!」という能動的な意欲を引き出す設計

夢中になれる95分間!照度・心拍数の「見える化」と「ナナメの関係」

運動と学習を行き来する95分のタイムスケジュール

「Lii learning studio」では、運動と学習を切り離さず、95分間の中でシームレスに行き来する構成が特徴です。

時間プログラム構成内容・ねらい
25分動く(運動)心拍数を上げる運動を行い、心身を学びモードへ切り替えます。
20分わかる(学習)国語・算数・オリジナル教材など、個別に応じた学習で「わかった!」を育てます。
20分選ぶ(運動or学習)本人の気分やペースに合わせて、運動を続けるか学習を進めるかを自ら選択します。
15分深める(学習)一人ひとりの課題に合わせた取り組みで、「できた!」という達成感を深めます。
5分振り返るコーチと一緒にその日の頑張りや成果を言葉で確認します。
10分伝える(保護者共有)お迎え時に、その日の様子や小さな成長の変化を保護者へ直接フィードバックします。

この95分の中で、「運動・感覚」「認知・行動」「言語・コミュニケーション」「人間関係・社会性」「健康・生活」という児童発達支援・放課後等デイサービスに求められる5つの支援領域を包括的に育むとされています。

集中を高めるための環境配慮(照度と心拍数の見える化)

子どもたちが無理なく集中できるよう、科学的な環境づくりが徹底されています。

  • デスクの照度(明るさ)調整: 室内の全体照明に加え、一人ひとりのデスク上の照度を実測・調整し、視覚的な特性や感覚過敏のあるお子さまにも配慮した適切な光環境を再現します。
  • 心拍数の見える化: 運動時には時計型のウェアラブル端末を着用し、リアルタイムで心拍数の推移を画面表示します。お子さま自身が自分の努力を視覚的に実感できるほか、コーチが安全かつ最適な運動量を調整する指標として活用されます。

指導者ではなく伴走者となる「ナナメの関係」

スタッフ(コーチ)は「先生」や「親」といった縦や横の関係とは異なる、「ナナメの関係」としてお子さまに接します。過度に評価や指示をするのではなく、本気で向き合ってくれる第三者の伴走者として存在することで、子どもにとって安心して自己表現ができる「第三の居場所」となることを目指しています。


「Lii learning studio センター南」の施設概要と利用対象者

2026年10月1日に開所する第1号店の詳細情報は以下の通りです。

専門用語の解説:受給者証と多機能型事業所

  • 受給者証(障害福祉サービス受給者証): 児童発達支援や放課後等デイサービスなどの福祉サービスを利用するために、お住まいの市区町村から発行される証明書です。手帳(身体障害者手帳・療育手帳等)の有無に関わらず、医師の診断や専門家の意見書等をもとに申請・交付を受けることが可能です。
  • 多機能型事業所(たきのうがたじぎょうしょ): 児童発達支援と放課後等デイサービスなど、複数の福祉サービス事業を同一の事業者や施設内で一体的に運営する形態を指します。

施設・店舗概要一覧

  • 施設名: Lii learning studio センター南
  • 開所予定日: 2026年10月1日
  • 所在地: 神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央20-12 パスタⅡ1階
  • 電話番号: 070-8311-8491
  • 営業時間: 平日 10:00〜18:00 / 土日祝 9:00〜15:00
  • サービス種別: 児童発達支援・放課後等デイサービス(多機能型事業所)
  • 利用対象者: 受給者証をお持ちの年長〜小学校低学年を目安とするお子さま(発達状況に応じて柔軟に対応、座って学ぶことが難しいお子さまも対象)
  • 運営会社: 株式会社リィ(本社:愛知県名古屋市、代表取締役CEO:廣瀬あゆみ)
  • 公式サイト: https://lii-learning-studio.jp/

読者の気になる悩みを解消!Q&Aセクション

Q1. じっと座っていることが難しい子でも通えますか?

A. 通所可能です。はじめから長時間座って過ごすことを強制するのではなく、まずは25分間の運動で体を動かして心拍数を上げ、集中しやすい状態をつくってから机に向かうプログラムとなっています。「座って学ぶこと」に不安があるお子さまも歓迎されています。

Q2. まだ「受給者証」を持っていませんが、相談しても大丈夫ですか?

A. 相談可能です。受給者証をまだ取得されていないご家庭に対しても、取得に向けた手続きや相談から親身に対応する体制が整えられています。まずはWebサイト等の窓口から問い合わせてみることが推奨されます。

Q3. 「Lii sports studio センター南」との違いや関係は何ですか?

A. 「Lii learning studio センター南」は、既存の運動特化型スタジオ「Lii sports studio センター南」と同一施設内で運営される多機能型事業所として開設されます。運動特化のノウハウをベースにしながら、学習支援領域まで一貫してサポートできる体制が整えられています。


まとめ:運動×学習のアプローチで子どもの「できた!」を広げる

就学期の学習や集団生活に対する不安は、多くの保護者様が直面される課題です。「Lii learning studio」が提案する運動と学習を組み合わせた95分のプログラムは、子どもたちの「やってみたい!」「わかった!」という自発的な意欲を引き出し、小さな自信を積み重ねるきっかけとなることが期待されます。

横浜市近郊で、お子さまの発達や学習支援、運動療育に関心をお持ちの方は、ぜひ一度公式サイトなどを通じて詳しい情報や見学・相談機会をチェックしてみてはいかがでしょうか。


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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77