Last Updated on 2024年3月9日 by 菅間 大樹

特定非営利活動法人障がい者みらい創造センター(本社:愛知県名古屋市南区、理事長:竹内 亜沙美、以下「障がい者みらい創造センター」)は、日本初となる障がい福祉事業所の事業としてドリップコーヒーやティーバッグなどをオフィスや店舗などに設置し、本格的な飲料を手軽に楽しんでいただくサービス「オフィス3MろW(ミムロウ)」を開始しました。(以下、プレスリリースより抜粋)

サービス開始の背景

近年、企業の社会的責任や企業の持続的成長のためDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)促進の重要性が高まっています。障がい者の社会参加と雇用促進の側面においても、企業における法定雇用率の上昇や障がい者に対する差別を解消するための法令など、障がい者がより良い労働環境で働けるよう様々な取り組みが進んでいます。

一方で、障がいがある方々が直面する雇用の壁は依然として高く、特に中・重度の障がいをある方々の社会参加には高いハードルが存在しています。適正な報酬を得られる機会も少なく、令和3年度の日本の福祉事業所での平均工賃は16,507円(※)であり、時間給に換算すると223円と国が定める最低賃金と大きな差が発生しています。

このような状況を改善し、障がいがある方が自分らしく働き、適正な報酬を得ることを目指して「オフィス3MろW(ミムロウ)」のサービスをスタートしました。ティーバッグやドリップコーヒーのパックなどを詰め合わせたワゴンをオフィスに設置いただき、本格的な飲料を楽しんでいただく他、訪問先への贈り物としてもご利用いただけます。商品のパッケージアートや梱包、補充、集金は障がい者みらい創造センターが運営する就労継続支援B型事業所の利用者が担当することで、障がい者の仕事を創出するとともに、全国の平均工賃16,507円の200%以上を2024年中に目指します。

※:厚生労働省「令和3年度工賃(賃金)の実績について」
https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001042285.pdf

障がい者の皆さん×デザイン事務所様で作り上げたパッケージデザイン

パッケージのデザインは障がいがある障がい者みらい創造センターの利用者が描いたものを、デザイン事務所 株式会社スズキモダン(本社:愛知県名古屋市東区、代表取締役:鈴木 友章)様のプロデュースのもと制作いたしました。飲料としてお楽しみいただくだけでなく、贈り物としても最適なデザインとなっています。

専門店の味にこだわった商品

商品の美味しさにもこだわり、東京のみならず全国展開するダブルトールカフェ監修のドリップバッグやデパートやホテル等で使われている高級茶葉を扱う植田ラティス監修の紅茶ティーバッグ、大正5年創業の名古屋老舗日本茶専門店である妙香園監修の日本茶ティーバッグをご用意しました。簡単に購入できるだけでなく、手軽に専門店の味を楽しんでいただくことができます。

全国展開するダブルトールカフェ監修のドリップバッグ

高級茶葉を扱う植田ラティス監修のティーバッグ

名古屋の老舗お茶専門店妙香園監修のティーバッグ

オフィス3MろW(ミムロウ)をお届けする様子

実際にオフィスに納品させていただいた際の動画をご覧ください。

オフィス3MろW(ミムロウ)の各コースについて

企業や団体、店舗様などの多様な要望に応えるため4つのコースをご用意いたしました。福利厚生の充実や、SDGs等の社会貢献活動の一貫としてもご利用いただけます。

置くだけコース(1つ600円販売)

名古屋市内限定で定期的に障がい者が補充に伺うコース。1つ600円で社員・パートさん等が自由に購入可能。支払いはキャッシュレス決済サービスPayPayや現金のいずれも可能。管理不要・初期導入費不要。一般販売価格(650円)より50円安く購入ができる。

買取コース(1つ550円販売)

初回時にスタートセットとして専用ワゴン・コーヒー・紅茶2種(アールグレイ・ダージリン)・日本茶3種(煎茶・ほうじ茶・玄米茶)各20個、合計120個セット+スタートキットを70,000円でご用意するコース。定期補充なしのため、追加注文はECサイト「みらせんマルシェ」よりオフィスミムロウ会員限定価格1つ550円で購入可能。全国対応で一般販売価格(650円)より100円安く購入できる。

福利厚生コース(販売価格自由設定)

初回時にスタートセットとして専用ワゴン・コーヒー・紅茶2種(アールグレイ・ダージリン)・日本茶3種(煎茶・ほうじ茶・玄米茶)各20個合計120個セット+スタートキットを70,000円(飲料1つ550円)でご用意するコース。定期補充なしのため追加注文はECサイト「みらせんマルシェ」よりオフィスミムロウ会員限定価格1つ550円で購入可能。
販売価格は自由に設定ができ、差額を企業様に負担いただくことで福利厚生としてより安く社員やスタッフの方に購入していただくことが可能。全国対応で一般販売価格(650円)より100円安く購入できる。

一般販売コース(販売価格自由設定)

初回時にスタートセットとして専用ワゴン・コーヒー・紅茶2種(アールグレイ・ダージリン)・日本茶3種(煎茶・ほうじ茶・玄米茶)各20個合計120個セット+スタートキットを70,000円(飲料1つ550円)でご用意するコース。定期補充なしのため追加注文はECサイト「みらせんマルシェ」よりオフィスミムロウ会員限定価格1つ550円で購入可能。
販売価格は自由に設定ができるため、SDGs商品の販売をしたい企業や店舗様や障がい者の工賃向上に協力していただける企業様向け。全国対応で一般販売価格(650円)より100円安く購入できる。

①置くだけコースのみ、定期補充地域がありますのでみらせん 堀田 052-627-7355 または marche@mirasen.orgにお問い合わせください。
②~④の各コースの申込はECサイト「みらせんマルシェ」より申込いただけます。
お申込ページはこちら:https://marche.mirasen.org/item/mimrow/

また、請求書払いや大口注文、ギフトセットも対応しています。
お問い合わせ先:みらせん 堀田 052-627-7355 または marche@mirasen.org

サービス立ち上げの想い 理事長 竹内 亜沙美



上記メモの数字は1か月福祉事業所で働いた卒業生の初めての給与です。1か月頑張って働いて3000円…。それを嬉しそうに報告する彼等を見て、涙をこらえながら「1か月よくがんばったね」と声をかけたことを今でもよく覚えています。

福祉事業所は障がい者支援をしながら、障がいのある方々が行える仕事を確保し、適切な工賃を出していかなければなりませんが、それは決して簡単なことではありません。下請けの下請けとなり、1つ数円、数銭の内職をせざるを得ない事業所も珍しくありません。また、福祉施設は低コストで作業を行ってくれる所と誤った認識をされているケースもあり、フェアトレードの考え方が根付いているとは言えません。こうした日本の現状に問題を感じ、今回茶葉の有名店やデザイナーの方とのコラボレーションを通じて、自社商品の販売をスタートすることといたしました。この商品をたくさんの方に知って頂き、美味しい飲み物を購入してもらうことで障がい者の賃金向上を達成していきたいと思っております。


障がい者みらい創造センター 理事長 竹内 亜沙美

法人設立の背景

理事長竹内亜沙美が名古屋市内の特別支援学校で教諭として勤務していた際に自身が難病に。治療法全てに失敗をし、死と向き合った経験から人生が有限であることを痛感。残りの命をどう使いたいか考えた際に知的障がい者への差別をなくし、障がいの有無に関わらず豊かに生きられる社会にしたいと思い公務員を退職して起業。現在6期目で名古屋を中心に12拠点80名を超えるスタッフと300名を超える障がい者を支援している。

会社名:特定非営利活動法人障がい者みらい創造センター
所在地:〒457‐0046 愛知県名古屋市南区松池町1丁目19番地
代表者:理事長 竹内亜沙美
設立:2017年2月
URL:https://mirasen.org
事業内容:障がい児就労支援教室運営・生活力向上型ショートステイ運営・・リゾート型ショートステイ運営・カフェ併設型移行支援事業所運営・カフェ併設型就労継続支援B型事業所運営・定着支援事業所運営・訪問ヘルパー事業所運営・障がい者雇用コンサルティング・障がい理解に関する講師講演

【本リリースに関する報道お問い合わせ先】

特定非営利活動法人障がい者みらい創造センター 担当:早川・小川
TEL:052-627-7355
e-mail:marche@mirasen.org

※日本初は自社調べ(2024年2月現在)です。日本にある福祉事業所が行っている事業の中で定期補充を行う飲料商品サービスは日本初となります。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77