認定NPO法人エッジが、読み書きに困難を抱える子どもへの指導・支援法を実践的に学べるeラーニング「読み書き困難指導・支援講座」第9期を開講しました。
効果的な支援・指導法をeラーニング形式で実施
認定NPO法人エッジ(会長:藤堂栄子)が開講する「読み書き困難指導・支援講座」第9期は、11月から1月にかけてeラーニング形式で実施されます。この講座では、40人学級に約3人存在するとされる読み書き困難を抱える児童生徒への理解を深め、効果的な支援・指導法を学ぶことができます。
読み書きの困難さは、様々な形で現れます。例えば、文字の読みがたどたどしく時間がかかる、書き間違いが多い、意見は言えるのに文章化が難しい、板書を書き写すのが間に合わないなどの症状が挙げられます。これらの困難は、適切な支援と指導によって大きく改善する可能性があります。
2024年4月1日からの障害者差別解消法改正により、事業者による障害者への合理的配慮の提供が義務化されました。これにより、学習障害(LD)や読み書きの困難さに応じた学習方法の調整が、診断の有無にかかわらず、すべての学校で標準的に行われることが期待されています。
本講座では、読み書きが困難とはどういうことかという基本的な理解から始まり、指導・支援にあたっての心構え、困っている児童生徒への気づき方、アセスメント方法、ICTの効果的な活用法、さらには英語の指導・支援まで、幅広いトピックをカバーします。
専門家による講義を通じて、一人ひとりの子どもに合った教材や指導の工夫、代替手段の活用方法を学ぶことができます。この講座は、読み書きに困難を抱える子どもたちの可能性を最大限に引き出し、彼らの学習体験を豊かにするための重要なステップとなるでしょう。
読み書き困難指導・支援講座 第9期 概要
【eラーニングの内容と講師】
受講期間:お申込み決済後~2025年2月11日(火) 申込〆切 2025年1月13日(月)
形式 :eラーニング
視聴時間:約9時間 (受講期間内であれば、何度でもご視聴いただけます)
受講料 :18,700円(学生割引あり)
申込 :https://npoedgemooc09.peatix.com
【フォローアップセミナー】
2025年2月2日(日)14時~16時
講師:安藤 壽子 先生
オンライン(Zoom)にて開催、詳細は受講生にお知らせします。
【参加者の声】
‐診断名が分かっても、具体的にどのように支援したらよいのか、親も学校も手探りでした。どのような例があるのか、アプリ名や補助具の写真など、具体的に知れたことがとても役立ちました。(保護者)
‐具体的な指導方法について、学校全体での取り組み方法、インクルーシブ教育や合理的配慮について、英語学習困難な生徒の理解と指導方法について等、多くの学びがあり満足している。(特別支援学校・高等学校教員)
‐闇雲に、手探りだった視点や方法に根拠づけができるようになりました。(言語聴覚士)
【認定NPO法人エッジ】
所在地:〒108-0014 東京都港区芝4-7-1 西山ビル4階
代表:藤堂栄子
設立:2001年10月
HP:https://www.npo-edge.jp/
認定NPO法人エッジはディスレクシアの正しい認識の普及と支援を目的とした特定非営利活動法人として、2001年10月に認定設立され活動しています。2024年3月には非営利組織の信頼性を意味する「グッドガバナンス認証」を受けました。
ディスレクシアの人がいきいき暮らせる社会にするために、正しい情報の啓発活動、支援者養成、当事者ネットワークづくりを軸に活動しています。ディスレクシアは学習障害のひとつで読み書きが正確にすらすらとできない症状をいいます。
代表の藤堂栄子は、文部科学省特別支援教育ネットワーク推進委員会、厚生労働省社会保障審議会障害者部会委員など政府委員を務め、発達障害者支援法、障害者差別解消法、教科書バリアフリー法、読書バリアフリー法などの法律に携わっています。