Last Updated on 2021年3月1日 by 今井 靖之

【内容情報】(出版社より)

◎先生には、もうちょっと親の話を聞いてもらい
たい

◎自閉スペクトラム症の息子と、自分もその傾向
があった父親の日常生活奮闘記。職業柄、大量の
文献を読み込み、医師、臨床心理士、役所、療育
施設、教師、そして世間とのズレに挑むが……。

【内容紹介1】
敢えて批判を承知で、コンピュータ屋としての拙
い理解を示せば、知的障害はCPU(中央処理装
置)がトラブルを抱えている状況であり、発達障害
は入出力装置(コミュニケーション装置)がトラブ
ルを抱えている状況であると思う。
ディスプレイやマウス・キーボード・タッチパネ
ルといった入出力装置に問題のあるコンピュー
タは、とてもとてもとても使いにくい。どんなに
内蔵されているCPUが高性能だったとしても、
である。だから、知的障害より発達障害のほうが
症状が軽い、社会に適応しやすいという話ではな
い。また、両者を併発している子も多い。もちろ
ん、併発している子のほうが、人生で抱える困難
は大きくなる。(本文を一部改変)

【内容紹介2】
直面しているときは、超えられないハードルのよ
うに感じていたエピソードや、あんなに鮮烈だっ
た苦悩や痛みが、後から振り返ると輪郭のほどけ
た曖昧な記憶になっています。こんなことなら、
あんなにびくびくしないで、もっとゆっくり子育
てを楽しめばよかった。嫌われちゃうかな、とか
遠慮しないでたくさんの場所に連れていってあげ
ればよかった。 どうしても、先のことばかり考
えたり不安になったりしがちですが、もっと今を
楽しんでいいのだと思います。世間は自分が思う
ほど、自分やその子どもに関心がありません。外に
出るのが怖くなるときはあるけれど、もっと陽の
当たる場所に出ていっていいのだと思います。
お子さんが5歳のときや6歳のときは、その瞬間
にしかありません。どうか「今」を楽しんでくだ
さい。(「あとがきに代えて」を一部改変)

著者について

【著者紹介】
岡嶋裕史(おかじまゆうし)
1972年東京都生まれ。中央大学大学院総合政策研
究科博士後期課程修了。博士(総合政策)。富士総
合研究所勤務、関東学院大学経済学部准教授・情
報科学センター所長を経て、現在、中央大学国際
情報学部教授。『ジオン軍の失敗』『ジオン軍の遺
産』(角川コミック・エース)、『ポスト・モバイル』
(新潮新書)、『ハッカーの手口』(PHP新書)、
『思考からの逃走』(日本経済新聞出版)、『ブロッ
クチェーン』『5G』(講談社ブルーバックス)、
『数式を使わないデータマイニング入門』『アップ
ル、グーグル、マイクロソフト』『個人情報ダダ
漏れです! 』『プログラミング教育はいらない』
(以上、光文社新書)など著書多数。

  • 発売日 : 2021/2/16
  • 新書 : 320ページ
  • ISBN-10 : 433404509X
  • ISBN-13 : 978-4334045098
  • 出版社 : 光文社
  • 言語 : 日本語

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Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。