脳卒中再生医療のパイオニアが大学と連携!新拠点の概要と意義

医療法人大雅会ふくとみクリニックは、2012年に民間病院として日本で初めて脳卒中再生医療を開始し、10年以上にわたり最先端治療の普及に尽力してきました。より多くの患者さんへ質の高い医療を届けるため、2025年6月に大阪医療大学内へ移転し、両センターを新たに設置しました。

大阪医療大学が2026年4月に開学し、理学療法学科・看護学科が設置されたことで、センターは大学の建物内に位置することになります。これにより、理学療法の専門教育・研究と臨床実践が有機的に結びつく体制が実現しました。脳卒中治療とリハビリテーションにとって理想的な環境が整い、患者さんへの治療とサポートの質がさらに向上することが期待されます。

大阪医療大学との連携で拓かれる新たな可能性

大阪医療大学は「人生100年時代を健康100年時代に」を掲げ、「技術テクノロジー × 感性でつくる、未来の医療」を教育理念としています。脳卒中再生医療センターが同大学の建物内にあることで、理学療法学科の臨床実習や研究との連携が深まるでしょう。

次世代の医療人が最先端の再生医療を間近で学ぶ環境は、患者さんへの治療の質向上に直結すると考えられています。

脳卒中後遺症改善への挑戦!再生医療センターの7つの強み

脳卒中再生医療センターは、その治療において以下の7つの特徴を持っています。

 

  1. 日本初の民間病院による脳卒中再生医療
    2012年に民間病院として国内で初めて脳卒中再生医療を開始し、独自の治療スタイルを確立してきました。
  2. 患者さまに寄り添うフルオーダーメイド治療
    院長が治療開始から終了まで一貫して担当し、患者さんの状態や考え方に合わせた完全個別対応を実践しています。

  3. 再生医療×専門リハビリの相乗効果
    脳卒中専門の理学療法士が常駐し、院長の指示のもと個別リハビリプログラムを実施。「動けなかった人が動けるようになる」ことを目指します。

  4. 世界基準GMPに準拠した細胞培養室(CPC)
    製薬会社と同水準の細胞培養環境を完備し、安全性と品質を最大限に確保した幹細胞治療を提供しています。

  5. 骨髄幹細胞による神経・血管の修復・再生
    患者さん自身の骨髄幹細胞が持つ修復機能を活用し、損傷した神経や血管の再生を促します。これにより、脳卒中後遺症の改善と再発予防を同時に目指すことが可能です。

  6. 2つの大学との共同研究
    関西医科大学とは無血清培地開発、大阪医療大学とは脳波等の検査機器を用いた効果判定や新たな改善方法を探る研究を行っています。産学連携を通じて治療の質向上と科学的根拠の検証・蓄積を継続的に進めています。

  7. 厚生労働省より認定された特定認定再生医療等委員会
    2016年、医療法人大雅会は民間医療機関として全国2番目となる特定認定再生医療等委員会の認定を受けました。高い安全基準と審査体制のもとで治療が提供されています。

注目すべき治療実績:約9割の症状改善率

2012年の治療開始以来、累計約700回もの治療実績があり、約9割の患者さんに症状改善が認められています。

  • 症状改善率(※):治療前に後遺症により困難だった動作・機能について、院長による診察評価(SIASテストおよびWHO QOLテストを含む)と、患者さん本人の自己評価のもと、治療後に変化が認められた割合を示しています。

院長が語る「フルオーダーメイド治療」と未来への展望

福富康夫院長は、脳卒中再生医療センターの大きな特徴として、患者さん一人ひとりに寄り添う「フルオーダーメイド」治療を挙げています。

「『あるべきものを、あるべきところへ戻す』という私の医療方針のもと、患者さん本人のものを用いて良質な骨髄幹細胞を培養することにこだわっています。培養に必要な幹細胞や血清はすべて患者さん本人のものを使用し、すぐに院内で培養を行う個別治療です。」と福富院長は語ります。

これまでのフルオーダーメイド治療では、年間で受け入れられる患者数に限りがあり、時には3カ月待ちとなる不便さもあったそうです。しかし、大阪医療大学への移転により、細胞培養室の大幅な拡張や最新設備の導入、培養士の増員が可能になりました。これにより、より多くの患者さんの治療が可能になり、リハビリテーション室の新設で個別指導も行いやすくなったとのことです。

福富院長は、将来の看護師や理学療法士が学ぶ大学内で医療を行うことは、脳卒中再生医療の理解者を増やすことにつながり、卒業後に全国各地の現場で脳卒中の後遺症に悩む方々に広めてもらえることも夢ではない、と大きな期待を寄せています。

これまで「この治療を受けて良かった」と患者さんに思っていただけるよう、スタッフと共に努力を重ねてきた福富院長。今後も脳卒中の後遺症や再発の不安に苦しむ多くの方々が、前向きに人生を歩み、笑顔で生活できるよう一層精進していくと述べています。

脳卒中後遺症に悩む方々へ、新たな希望の選択肢

大阪医療大学内に開設された脳卒中再生医療センターと脳卒中リハビリテーションセンターは、最先端の再生医療と専門的なリハビリテーションが連携し、脳卒中後遺症の改善に挑む画期的な取り組みです。患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療と、医療教育現場との密接な連携は、今後の脳卒中治療に新たな道を切り拓くことでしょう。

脳卒中後遺症に悩む方々にとって、この新拠点の開設は、きっと大きな希望となるはずです。

関連情報

  • 名称:脳卒中再生医療センター / 脳卒中リハビリテーションセンター

  • 移転・拠点開設:2025年6月

  • 所在地:〒546-0023 大阪市東住吉区矢田2-14-19 大阪医療大学 2号館1階

  • 運営法人:医療法人大雅会

  • 院長:福富 康夫

公式サイト

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
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