地域社会を支えるAirbnbコミュニティ基金Airbnbコミュニティ基金は、2020年に設立された1億ドル規模の取り組みで、2030年までに多様なコミュニティに総額1億ドルを提供することを目指しています。この基金は、地域社会やそこに暮らす人々を直接支援することを目的としています。

今年の助成金は、Airbnbのホストコミュニティと連携して選定されました。ホストアドバイザリーボードのメンバーは、世界中のホストコミュニティにとって重要な課題である「経済力強化」「持続可能な地方地域観光」「環境の持続可能性向上」「虐待と搾取の撲滅」の4つに焦点を当て、各地域での推薦団体の審査にも参加し、ホストの視点が反映されています。

詳細については、Airbnb Community Fund donates nearly $10M to 130+ nonprofits globallyで確認できます。

日本の地域社会と次世代を育む6団体への支援

日本においては、地域社会や次世代の育成に貢献する以下の6団体が2025-2026年の助成金提供先に選定されました。

NPO法人みどりのゆびを推薦した東京Airbnbホストコミュニティリーダーの石川健さんは、推薦理由について次のように語っています。「世界を代表する大都市東京で緑地を守るために『歩く』というシンプルな方法で解決を図ろうとすることに感銘を受けました。マップ作成やウォーキングを通じて人々の交流を促し、自然との調和を前提にしたまちづくりに30年以上取り組む姿勢に強い信念と一貫性を感じました。名所に頼らない観光が多様な魅力を生み出し、地方創生やオーバーツーリズムの解消につながると考えています。」

過去の支援がもたらした活動事例

過去にコミュニティ基金で支援された団体では、以下のような活動が行われています。

    • キリンこども応援団:大阪のホストコミュニティリーダーの協力のもと、高校生が主体となって民泊の企画・運営を行う教育的取り組みを展開しました。民泊施設「Compass」はAirbnb上で最高の評価を獲得し、教育、地域、民泊を横断する新たな活用事例として注目を集めました。この活動は、民泊を次世代育成や地域との接点創出の仕組みとして発展させ、継続的な改善が可能な文化を団体内に根付かせました。
    • 一般社団法人RCF:能登半島の復興支援活動の一環として、奥能登芸術祭の復活に貢献しています。芸術祭で展示されるアート作品の修繕費用や、能登の活動に関するウェブサイトのリニューアル、滞在場所づくりなど、地域の活性化と文化の継承に寄与しています。

2025~2026年度の助成金は、2025年11月から2026年3月にかけて分配されます。Airbnbは、助成金贈呈パートナーであるGoodstackと連携し、非営利団体への円滑な分配手続きを進めています。

Airbnbコミュニティ基金の取り組みは、地域に根差した活動を支援し、より良い未来を築くための大切な一歩となるでしょう。


Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77