長崎県の五島市内で暮らす障害者が働く場所を増やそうと、同市在住の尾崎昌子さんらが事業所「Goto Challenged 椿(つばき)」を立ち上げました。

事業所では、地元産のつばき油などを練りこんだクッキーの製造や販売、地元産の水産物や農産物の詰め合わせの全国発送を手掛けていきます。

働く障害者の生活が少しでも安定するよう、最低賃金を上回る賃金を支払う予定で、来年度からの雇用を目指しています。

尾崎さんの次男は知的障害があり、特別支援学校卒業後は市内の就労継続支援B型事業所に通っていますが、一般就労が難しい人が働くB型事業所で支払われる工賃は一般的に少なく、その収入だけでの経済的な自立は難しいのが現状です。

尾崎さんは次男の学校卒業後の進路を考えるにあたって「障害特性に応じて働き方を柔軟に選べ、少しでも高い賃金を出せる職場を作りたい」と構想を温めてきました。
特別支援教育の経験のある元教諭など3人のスタッフと共に事業を立ち上げ、本年度の国境離島新法の雇用拡充事業に採択され、今年4月に五島市内の空き家を改修した工場を開設。6月から営業をスタートしました。

「Challenged(チャレンジド)」は「挑戦するチャンスを与えられた人」を意味する新しい米語。
「Goto Challenged 椿」では、福祉サービスとしてではなく、一般就労に近い形で来年度から毎年1人ずつ雇用し、障害のある人が、給料をもらって自分で生活できる力をつけられる事業所を目指しています。

主な事業内容は、五島産のつばき油や米粉、茶葉などを生地に練りこみ粉砂糖をまぶしたクッキー「椿玉」の製造で、市内の土産店などで販売。
市内で朝水揚げされその日のうちに発送される鮮魚や、地元野菜、加工食品など五島産のこだわり食材を詰め合わせたセット「五島よかとこ便」の全国発送もしています。
https://www.goto-challenged-tsubaki.com/