Last Updated on 2021年4月19日 by 今井 靖之

「世界ダウン症の日」に合わせてダイバーシティ東京 プラザにオープンしたポップアップストアを舞台に、ダウン症のある人の「足の課題」をアート×テクノロジーで解決するオーダーメイドサンダルも発表

株式会社ヘラルボニー(本社:岩手県盛岡市 代表取締役:松田崇弥)は、三井不動産株式会社(所在:東京都中央区、代表取締役社長:菰田正信)協力のもと、「ダイバーシティ東京 プラザ」にて4月18日(日)に子どもたちと靴を彩るワークショップを開催します。障害のある作家が描くアート作品の社会実装を通して「障害」のイメージ変容に挑戦するヘラルボニーが、三井不動産の商業施設を起点に、子どもたちが多様な人と出会い、新しい気づき・学びを得る機会を創出します。
当日は、NPO法人アクセプションズ(本社:東京都江東区 理事長:古市理代)、株式会社MAGARIMONO(本社:東京都渋谷区 代表取締役:津曲文登)、ラピセラ株式会社(本社:埼玉県桶川市 CEO:奥野雅大)と協同制作した、ダウン症のある人の足の課題を解決するオーダーメイドサンダルのプロトタイプを発表。ダイバーシティ東京 プラザ内を舞台に、多様性を「あたりまえ」とする社会へ一歩前進するためのきっかけとなる体験を届けるとのことです。

ワークショップ事前申込フォーム|https://heralbonydivercityworkshop.peatix.com/
 ※ワークショップは障害の有無に関わらず参加が可能です

ダウン症のある人は、歩行が不安定であったり、扁平足になりやすかったりするなど、足に課題を抱える人が多い傾向にあります。足の成長にあわせて歩行を補助するためには、個人に合わせたインソールや靴を用意することが必要で、機能性とデザインの優れた靴の選択肢は限られており、課題の解決に至っていないのが現状です。

4月18日(日)に開催するワークショップでは、靴に取り付ける「タグ」に模様をつけたり、加工をすることで、一人ひとりオリジナルの靴をつくるとのこと。
「タグ」は、どんな靴にも取り付けることができ、デザイン性の優れた靴を履く選択肢が限られていても、自分の靴をアレンジして、おしゃれを楽しむことができるアイテムです。

ダウン症のある人の足の課題を解決する「オーダーメイドサンダル」を発表

ヘラルボニーはアクセプションズ、MAGARIMONO、ラピセラと協働し、ダウン症のある人の足の課題を解決するオーダーメイドサンダルのプロトタイプを発表します。

このプロダクトの最大の特色は、3Dプリンター技術によって個人の足の特徴に合わせて最適化されたインソールが入っており、サンダルを履くと一人ひとりの特性にフィットして足を補強することができる点です。ダウン症のある人に限らず、どなたでも心地よく履けるサンダルとなっています。オーダーメイドサンダルのプロトタイプは、ダイバーシティ東京 プラザのポップアップストア「HERALBONY」にて、ご覧いただけます。

三井不動産株式会社

三井不動産は、「Growing Together」というコンセプトのもと、商業施設事業を推進しています。ただ物を売る場所ではなく、豊かな時を過ごせる場所を提供するために。目指しているのは、常にお客さまの声に耳を傾け、何が求められているのかを敏感にとらえることで生まれる、新しい体験や発見に満ちあふれた空間の創出。日本全国の地域・コミュニティに合わせ、多種多様な商業施設を手がけています。
WEB:https://www.mitsuifudosan.co.jp/

NPO法人アクセプションズ

障害のある人の社会的受容「acceptance」と周辺化されがちな人々を包摂・包括する「inclusion」を組み合わせてAcceptionsと命名。日本社会に多様性の素晴らしさを発信し、ダウン症のある人、その家族、そしてすべての人が自分の能力を活かし、お互いを尊重できるインクルーシブな社会の実現を目指して活動しています。
日本で初めてNY発祥の「バディウォーク」を東京渋谷で開催し、各種イベントや企業団体とのコラボレーションによってダウン症のある人の魅力を発信しています。
公式HP:https://acceptions.org/
Facebook:https://www.facebook.com/npoacp

株式会社MAGARIMONO

MAGARIMONOはフットウェアデザイナー津曲とデジタルデザイナーの小野で令和2年に設立。未来のモノづくりを貫く姿勢をこめて業界の曲者(くせもの)で”MAGARIMONO”にしました。“step different”「異端が未来のスタンダードになる」 をテーマにデジタルフットウェアという未開拓の新領域で、様々なアイディアと可能性を実装することを目指しています。
公式HP:https://magarimono.tokyo/
Facebook:https://www.facebook.com/Magarimonofootwear/

ラピセラ株式会社

3Dプリントならではのラティス構造で、医師の指示に応じて部分的に硬さを変えられるインソールを開発しました。医療での使用を始めており、足部疾患の治療に役立っています。
我々は最新技術で義肢・装具などのオーダーメイド製品の機能と質を向上させ、医学的エビデンスに基づいた高いレベルでの治療に広く役立てると共に、ユーザーに満足いただける製品作りのお手伝いをし、社会へ貢献する事を目指します。
HP | https://rapithela.co.jp
公式Facebook | @Rapithela ( https://www.facebook.com/Rapithela )

HERALBONY

ブランド名「HERALBONY(ヘラルボニー)」という聞き覚えのないその単語は、⾃閉症という先天性の知的障害がある両代表の兄・松⽥翔太が7歳の頃に⾃由帳に記した謎の⾔葉です。世の中にとっては何の意味も持たない⾔葉かもしれない、けれども、7歳の頃の兄にとっては、⾔葉の⽿⼼地 ・響きが良かったのかもしれない、⾔葉の字⾯が良かったのかもしれない、きっとなにか⼼に引っ掛かるものがあったからこそ、ヘラルボニーと記したと思うのです。ヘラルボニーというブランド名には、⼀⾒意味がないと思われる思いを、企画して世の中に価値として創出したい、という意味が込められています。
HP|https://www.heralbony.com(ブランドサイト)
公式Twitter|@heralbony(https://twitter.com/heralbony/) 
公式Instagram|@heralbony(https://www.instagram.com/heralbony/ ) 
公式Facebook|@heralbony.official(https://www.facebook.com/heralbony.official/) 
公式LINE|@heralbony

株式会社ヘラルボニー

所在地:岩手県盛岡市開運橋通2-38 @HOMEDELUXビル4F HERALBONY
代表者:代表取締役社長 松田崇弥、代表取締役副社長 松田文登
URL:http://www.heralbony.jp/

Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。