Last Updated on 2019年12月15日 by 菅間 大樹

障害者への理解不足が顕著に

東京都はこのたび、2018年に実施した「障害者の生活実態調査」の結果を公表しました。

都は5年に一度、同様の調査を行っていて、今回の調査結果によると、社会参加を妨げる理由として「周囲の理解不足」と回答した割合が前回の調査(2013年)より増加。「心のバリアフリー」が広がっていない実態が明らかになっています。

社会参加への妨げについての質問(複数回答可)では、「周りの人の障害者に対する理解不足」と答えた人の割合が、知的障害者は20.3%(前回比3.1ポイント増)、身体障害者は9.2%(同0.9ポイント増)、精神障害者は21.8%(同0.4ポイント増)で、いずれも前回よりも増加。難病患者は8.0%で、前回比0.2ポイント減となりました。

身体障害者で「道路や駅などの利用が不便」と回答した人は19.0%(同1.6ポイント増)、「電車やバスなどを使っての移動が不便」と回答した人は20.5%(1.5ポイント増)となっています。

なお、調査結果は都福祉保健局のホームページで公開されています。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/smph/index.html

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77