「振り仮名」で読書の壁をなくす!障害学習支援にも繋がる総ルビ新書が発売

書籍「振り仮名があれば、学力は上がるのか」

一般財団法人ルビ財団は、すべての漢字に振り仮名を付した「総ルビ」の新書『「振り仮名」があれば、学力は上がるのか』を2026年6月24日(水)にポプラ社より発売します。この書籍は、ルビ(振り仮名)の普及を通じて、誰もが学びやすい社会の実現を目指すルビ財団の活動の一環として制作されました。特に、障害のある方々を含むあらゆる人々が読みたいものを自由に読める環境を整える「読書バリアフリー」の推進に貢献することが期待されています。

読書のバリアフリーを推進する「総ルビ」新書

中高生が文章を十分に理解できないまま読み進めてしまう「眺め読み」や、大人が専門書を読むことを諦めてしまう背景には、「読めない漢字があること」が一因として挙げられます。漢字の読み方が分かれば意味を調べることができますが、そもそも読めなければ学びの入り口に立つことさえできません。

誰もが読みたいものを自由に読める環境は、知識の獲得や学びの広がりにつながります。特に、発達障害や学習障害、視覚障害などにより読解に困難を抱える方々にとって、振り仮名は読書の大きな助けとなります。振り仮名があることで、漢字の読みにつまずくことなく文章全体の内容に集中でき、理解度を深めることが可能になります。しかし、出版物やデジタルコンテンツにおいて振り仮名が付される機会は近年減少傾向にあります。

本書では、なぜ振り仮名が減っているのかという背景をひもときながら、振り仮名と学力向上の関係について考察しています。さらに、開成中学校・高等学校校長の野水勉氏、東京大学総長の藤井輝夫氏との特別対談も収録され、「学び」の本質について多角的に掘り下げられています。

書籍情報

  • タイトル: 『「振り仮名」があれば、学力は上がるのか』

  • 著者: 松本大

  • 発売日: 2026年6月24日

  • 定価: 1,078円(10%税込)

書誌ページは以下から確認できます。
amazon:「振り仮名」があれば、学力は上がるのか

障害学習支援にも役立つルビの重要性とは?

振り仮名が減っている現状は、読み書きに困難を抱える方々にとって、情報アクセスの障壁を増やしているとも言えます。例えば、ディスレクシア(読字障害)を持つ方にとって、漢字の読みは大きな負担となることがあります。総ルビの書籍は、そうした方々がスムーズに読書を進めるための強力なツールとなり、学習意欲の向上にも繋がるでしょう。

また、日本語を学習する外国人の方々や、加齢により視力が低下した方々にとっても、振り仮名は読解を助け、より多くの情報にアクセスする機会を提供します。ルビ財団が目指す「外国人や障害のある人を含むあらゆる人の暮らしやすい多文化共生の社会づくり」において、振り仮名の普及は非常に重要な役割を担っています。

本書で考察される振り仮名と学力向上の関係性は、単に漢字が読めるようになるというだけでなく、読解力の向上、語彙力の拡充、そして何よりも「学ぶことの楽しさ」を再発見するきっかけとなるかもしれません。これは、障害の有無にかかわらず、すべての人にとって等しく重要な学びの機会を保障することにつながります。

人気YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」でオンライン即売会を開催!

有隣堂しか知らない世界 オンライン即売会

書籍の発売に先立ち、人気YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」にて、新書『「振り仮名」があれば、学力は上がるのか』のオンライン即売会が開催されます。この機会に、本書の魅力をより深く知ることができるでしょう。

即売会について

  • 配信日時: 2026年6月9日(火)19:00~20:30

  • 販売時間: 19:30~20:30 ※完売次第終了

  • YouTubeライブURL:
    https://youtube.com/live/VKr3jOox-rQ

  • 購入ページURL(有隣堂オンラインストア):
    https://yurindo-store.jp/products/9784591190135

  • 販売冊数: 限定5,000冊

  • 特典情報: 「ルビ財団」×「有隣堂しか知らない世界」オリジナルデザインのブックカバーを付けて販売されます。この限定デザインは、幼少期の松本氏のエピソードから着想を得て、R.B.ブッコローが本棚からルビ付きの本を取り出して読んでいる姿が描かれています。

また、6月2日(火)に公開された動画「【豆知識】ルビについて書かれた本の世界」には、著者である松本氏が出演し、本書を軸にルビの歴史や役割について語っています。戦後の日本語表記のローマ字化検討の歴史、ルビの種類や配置の違い、文豪たちの自由なルビ表現、そして本書執筆の背景などが紹介されており、ルビの奥深さに触れることができる内容です。

著者・松本大氏とルビ財団の活動

本書の著者である松本大氏は、一般財団法人ルビ財団のファウンダー・評議員であり、マネックスグループ取締役会議長も務める人物です。金融業界での輝かしいキャリアを持つ松本氏が、ルビの普及という社会貢献活動に深く関わる背景には、誰もが平等に学び、情報にアクセスできる社会への強い思いがあることでしょう。

一般財団法人ルビ財団は、2023年5月24日に設立され、出版物及びデジタルコンテンツにおけるルビの普及・活用を促進することで、国語能力及び知的好奇心・思考力の向上に寄与するとともに、外国人や障害のある人を含むあらゆる人の暮らしやすい多文化共生の社会づくりに貢献することを目指しています。誰もが取り残されることなく学び続けられる社会の実現に向けた、ルビ財団の今後の活動にも注目が集まります。

まとめ:ルビが切り拓く、誰もが学びやすい未来

新書『「振り仮名」があれば、学力は上がるのか』の発売は、単なる一冊の書籍の登場に留まらず、読書におけるアクセシビリティ、ひいては学びの機会の平等性について社会全体で考えるきっかけとなるでしょう。特に、障害を持つ方々や、読み書きに困難を抱えるすべての人々にとって、振り仮名は知識への扉を開く鍵となり得ます。

ルビ財団の活動と本書が、読書バリアフリーの推進に大きく貢献し、誰もが自由に情報を得て、学びを深められる温かい社会の実現に繋がることを期待しています。この「総ルビ」の新書が、多くの人々の手元に届き、学びの可能性を広げる一助となることを願っています。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77