インクルーシブデザインとは?未来の暮らしを拓く新たな視点

インクルーシブデザインとは、従来のデザインプロセスで考慮されにくかった障害者などの人々を「リードユーザー」として初期段階から迎え入れ、共に価値を創造していくデザイン手法です。例えば、視覚障害者は「光のない世界」の、聴覚障害者は「音のない世界」のプロフェッショナルであり、車椅子ユーザーは「移動」の専門家です。

これらのリードユーザーとの共創は、デザイナーの想像力を超える発想を引き出し、新たなイノベーションを生み出す可能性を秘めています。近年では、アクセシビリティの向上にとどまらず、新たな市場や価値を創出する手法として、大手企業やスタートアップで導入が進んでいます。

「INCLUSIVE DESIGN PRODUCTS 2026」で出会う12の革新的プロダクト

「INCLUSIVE DESIGN PRODUCTS 2026」では、PLAYWORKSのタキザワ氏が選定した12のインクルーシブデザイン・プロダクトが体験展示されます。会場では実際に見て、触れることで、インクルーシブデザインが拓く可能性を体感できます。

展示されるプロダクトは、視覚障害、発達障害、感覚過敏、高齢者など、多様なリードユーザーとの共創から生まれたものです。

日常生活で使われる様々な製品を集めたコラージュ画像

展示プロダクト一覧

  • エレコム株式会社「触覚フィードバック搭載モバイルバッテリー」

  • 株式会社タニタ「音声タイマー TD-435」

  • 株式会社ボーネルンド「バンパス」

  • 丸安洋傘株式会社「サイレントアンブレラ・サイレントパラソル」

  • 株式会社エコーズブレス「モノヲト」

  • 錦城護謨株式会社・PLAYWORKS株式会社「視覚障害者歩行テープ ココテープ」

  • シチズン時計株式会社「視覚障がい者対応腕時計」

  • 株式会社夢育て「ニコニコイン」

  • 領家グリーンゲイブルズ「僕らは耳で焙煎する。GG coffee」

  • 株式会社michiteku 猫舌堂「iisazy spoon & fork set 揃-soroi-」

  • PLAYWORKS株式会社「指差しコミュニケーションパンフレット」

  • PLAYWORKS株式会社「ロービジョン体験キット」

展示プロダクトの詳細については、以下のリンクで確認できます。
展示プロダクト紹介

キュレーター解説ツアーで深掘り!インクルーシブデザインの裏側

本企画のキュレーターであるPLAYWORKS代表取締役のタキザワケイタ氏による「プロダクト解説ツアー」が開催されます。各プロダクトが「どのようなリードユーザーと共創したのか?」「なぜこのデザインに辿り着いたのか?」といった開発背景やインクルーシブデザインの視点を交えながら、詳しく紹介される予定です。

展示を見るだけでは分からない、リードユーザーとの共創プロセスや開発の裏側を知ることができる特別な企画です。ツアー終了後には、タキザワ氏への質問や交流の時間も設けられます。インクルーシブデザインの導入を検討している企業担当者、新規事業・商品開発に携わる方、デザイナー、研究者、そしてメディア関係者にもおすすめのツアーです。

プロダクト解説ツアー 日時

  • ① 6月10日(水)13:00〜

  • ② 6月11日(木)11:00〜

  • ③ 6月11日(木)13:00〜

  • ④ 6月12日(金)11:00〜

会場:東京ビッグサイト 西展示棟 アトリウム PLAYWORKSブース(C014)
所要時間:約30分
参加費:無料

人数把握のため、事前の申し込みが推奨されています。参加人数が多数の場合は、申込者が優先されます。
解説ツアー申込

コクヨ・エレコムの実践者が語る!インクルーシブデザインの現在と未来

PLAYWORKSのタキザワ氏をモデレーターに迎え、コクヨでインクルーシブデザインを推進する藤木武史氏、エレコムで「触覚フィードバック搭載モバイルバッテリー」を担当した佐伯綾子氏によるトークセッションが開催されます。企業におけるインクルーシブデザインの実践価値や課題、そしてこれからの暮らしを拓く可能性について、深く掘り下げて議論されることでしょう。

トークセッション|インクルーシブデザインがひらく、暮らしのこれから

日時:6月12日(金)13:00〜14:00
会場:東京ビッグサイト 西展示棟 アトリウム GATHE:RING
参加費:無料(申込不要)

登壇者

  • モデレーター:PLAYWORKS株式会社 タキザワケイタ

  • 登壇者:コクヨ株式会社 藤木武史

  • 登壇者:エレコム株式会社 佐伯綾子

「インテリア ライフスタイル展」開催概要とアクセス情報

「INCLUSIVE DESIGN PRODUCTS 2026」が開催される「インテリア ライフスタイル展」の概要は以下の通りです。

インテリア・デザインの国際見本市「interiorlifestyle TOKYO 2026」のプロモーション画像

会期:2026年6月10日(水)〜12日(金)
時間:10:00〜18:00(最終日は16:30まで)
会場:東京ビッグサイト 西展示棟 アトリウム PLAYWORKSブース(C014)
主催:メッセフランクフルト ジャパン株式会社

詳細はこちらの公式サイトをご覧ください。
インテリア ライフスタイル

2025年の好評を受けて、さらに進化する「INCLUSIVE DESIGN PRODUCTS」

PLAYWORKS株式会社は、2025年にも「インテリア ライフスタイル」展で特別企画「インクルーシブデザイン プロダクト」のディレクターを務め、12社協力のもと37点のプロダクトを選定しました。自社プロダクトの体験展示や代表タキザワ氏によるブースツアー、トークセッションも実施され、多くの来場者から好評を得ました。

その成功を受けて、今年はさらに内容を充実させ、より多くの人々にインクルーシブデザインの価値を伝える機会となるでしょう。

多くの人々で賑わう展示会の様子

2025年のイベント詳細はこちらで確認できます。
INCLUSIVE DESIGN PRODUCTS 2025

PLAYWORKS株式会社とは?インクルーシブデザインを牽引する専門家集団

PLAYWORKS株式会社は、障害者をはじめとする多様なリードユーザーとの共創を通じてイノベーションを創出する、インクルーシブデザイン・コンサルティングファームです。インクルーシブデザイン、サービスデザイン、ワークショップに関する豊富な経験とノウハウ、そしてリードユーザーコミュニティを活用し、新規事業・サービス・製品開発、人材育成、組織開発を伴走支援しています。

また、アクセシビリティや合理的配慮に関するコンサルティング、ワークショップ研修も数多く手掛けています。

青い文字で「POWERWORKS」というロゴ

PLAYWORKS株式会社について、さらに詳しく知りたい方は公式サイトをご覧ください。
PLAYWORKS株式会社

まとめ

「INCLUSIVE DESIGN PRODUCTS 2026」は、インクルーシブデザインがもたらす「未来の暮らし」を具体的に体験できる貴重なイベントです。多様なリードユーザーとの共創から生まれた革新的なプロダクトの数々は、私たちに新たな視点と気づきを与えてくれるでしょう。解説ツアーやトークセッションを通じて、インクルーシブデザインの深い魅力と可能性に触れ、これからの社会を共に考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。障害福祉に関心のある方、そしてデザインやイノベーションに関わるすべての方にとって、きっと大きな発見があるはずです。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77