北九州市最大級の障害者就労施設販売会「NUKUMORIマルシェ」が2026年10月2日(金)、JR小倉駅にて開催されます。過去最多となる28事業所が出店し、手作り雑貨やこだわり食品など多彩な商品が一堂に会します。本記事では、イベントの開催概要とともに、障害者就労施設における「就労継続支援」や「工賃(収入)」といった専門用語の基礎知識を解説します。
この記事で分かること
- 「NUKUMORIマルシェ」の開催概要: 日時・会場・過去最多28事業所による出品ジャンルの全体像
- 障害福祉の基礎知識: 「就労継続支援(A型・B型)」や「工賃(こうちん)」の定義と社会的な意味合い
- 消費を通じた社会的貢献: 福祉製品(授産品)を選ぶことが障害のある方の工賃向上や社会参加につながる背景[3]
- 読者向けQ&A: 障害福祉製品や施設に関する疑問や関わり方へのわかりやすい回答
北九州市最大の障害者就労施設販売会「NUKUMORIマルシェ」とは?
JR小倉駅で2026年10月2日(金)開催!イベントの基本情報
「NUKUMORI(ぬくもり)マルシェ」は、北九州市が主催する同市最大級の障害者就労施設販売会です。2026年10月2日(金)の10:00から16:00まで、多くの人々が行き交うJR小倉駅3階のJAM広場にて開催される予定となっています。
今回の開催では、過去最多となる28の事業所が集結し、各施設で工夫を凝らしてつくられた様々な商品が販売されます。駅構内というアクセスしやすい立地で開催されるため、通勤・通学の途中や買い物の合間にも立ち寄りやすいイベントです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント名 | NUKUMORIマルシェ in 小倉駅 |
| 日時 | 2026年10月2日(金) 10:00~16:00 |
| 会場 | JR小倉駅 3階 JAM広場(福岡県北九州市小倉北区浅野一丁目1-1) |
| 主催 | 北九州市 |
| 出店数 | 過去最多となる28事業所 |
H3: 北九州市が「NUKUMORIマルシェ」を推進する背景と目的
北九州市が本イベントを継続的に開催している背景には、障害者就労施設でつくられた製品の魅力を広く発信し、より多くの市民や訪問者に届けるという目的が存在します。
障害のある方が施設で制作した製品の販売を通じて、工賃(収入)の向上を図ること、ならびに社会との接点を増やすことで社会参加の促進を目指す取り組みの一環とされています。単なる商品の販売機会にとどまらず、障害福祉に対する地域の理解を深める重要な機会としても機能していると考えられています。
障害福祉における専門用語と就労支援の仕組みを分かりやすく解説
障害福祉や就労支援に関するニュースやイベントに触れる際、聞き慣れない専門用語が登場することがあります。ここでは、理解を深めるための代表的な用語を解説します。
障害者就労施設(就労継続支援A型・B型)とは?
障害者就労施設とは、一般企業などでの勤務が困難な障害のある方に対して、働く機会や訓練を提供する福祉サービス事業所のことです。主に「就労継続支援A型」と「就労継続支援B型」の2つの形態があります。
- 就労継続支援A型(雇用型): 事業所と利用者が労働契約を結び、都道府県の最低賃金以上の給与が支払われる形態です。一般就労に近い環境でキャリアアップを目指す方が多く利用されています。
- 就労継続支援B型(非雇用型): 労働契約を結ばず、体調や障害の状況に合わせて自身のペースで作業を行う形態です。作業の対価として「工賃」が支払われます。
今回のNUKUMORIマルシェにも、このような地域の就労継続支援事業所などが多数参加しており、利用者の皆さんが心を込めて制作した成果が展示・販売されます。
「工賃(こうちん)」とは?賃金との違いと向上の重要性
「工賃」とは、主に就労継続支援B型などの福祉施設において、利用者が行った作業や生産活動の対価として支払われる手当や報酬を指します。雇用契約に基づく「賃金」とは法律上の扱いが異なります。
全国的にB型事業所における平均月額工賃の低さが課題として指摘されることが多く、利用者の自立した生活や経済的な安定を実現するために「工賃向上」は障害福祉分野での重要な政策目標となっています。販売会などを通じて製品の売り上げが伸びることは、利用者の工賃に還元され、働く意欲の向上にも結びつくとされています。
NUKUMORIマルシェで出逢える「授産品(福祉製品)」の魅力とラインナップ
障害者就労施設などで制作された手作り製品や加工品は、福祉分野で「授産品(じゅさんひん)」と呼ばれることがあります。NUKUMORIマルシェでは、量産品にはない温もりや個性が光る多様な商品が用意されています。
「おいしい」が勢ぞろい!焼き菓子・パン・新鮮野菜・調味料
食品エリアでは、丁寧に作られた焼き菓子や焼き立てパン、地域で収穫された新鮮な野菜やこだわりの調味料などが並びます[4]。素材に配慮されたお菓子や、味わい深い手作り調味料など、毎日の食卓を彩る「おいしいもの」と出会える点が特徴です。
「かわいい」を集めた手仕事!雑貨・ステンドグラス・布小物
クラフト・雑貨エリアでは、技術や感性が反映された多様なハンドメイド作品が展示されます。
- 布小物・がまぐち: 縫製や仕上げにこだわった実用的なポーチやバッグ類
- ステンドグラス・アクセサリー: 光の透け感や色使いが美しいインテリア雑貨や身につけられる装飾品
- 季節のアイテム: クリスマスやお正月などのシーズンに合わせたインテリア小物
一つひとつ手作業で仕上げられているため、表情が少しずつ異なる「一点もの」を探す宝探しのような体験ができる構成となっています。
買い物を通じてアートに触れる「アートカプセル」キャンペーン
会場では、お買い物をより楽しめる企画として「めぐって!集めて!キャンペーン!」が実施されます。会場内の3店舗以上で買い物をした来場者は、「アートカプセル」を回すことができる参加型企画です。
この企画は、施設で生まれる芸術表現やアート作品の魅力に触れてもらうきっかけ作りとして設計されており、楽しみながら施設への理解を深めることができる工夫が施されています。
私たちの消費がもたらす障害福祉へのポジティブな影響
「支援のための購入」から「魅力で選ぶ消費」へ
かつて福祉製品の購入は「支援や寄付」という意味合いが強調される傾向にありました。しかし近年では、製品自体のデザイン性、クオリティ、素材の良さなどの魅力から「欲しいから買う」という選択を行う消費者が増えています。
購入者が製品そのものの価値を評価して購入することは、制作者である障害のある方の誇りややりがいにつながり、より質の高いものづくりを支えるサイクルを生み出すと考えられます。
地域社会での相互理解とインクルーシブなまちづくり
駅構内のような公共スペースでマルシェが開催されることにより、普段は障害福祉に関わりが少ない人々も自然な形で福祉製品や関係者と接する機会が生まれます。
お互いの顔が見える対面販売を通じて親近感や理解が生まれることは、多様な人々が共に生きる「インクルーシブ(包摂的)なまちづくり」の推進に貢献するものと期待されています。
Q&A

読者の皆様から寄せられやすい疑問について、Q&A形式で解説します。
Q1: 障害者就労施設で作られた製品(授産品)の品質や衛生面は安全ですか?
A1: 多くの事業所では、食品衛生法に基づく許可の取得や専門指導員による工程管理、安全基準の遵守を徹底して製造を行っています。クッキーやパンなどの食品類から縫製品に至るまで、丁寧な検品や品質管理がなされているものが多く、安心して手に取っていただけるよう配慮されています。
Q2: なぜ「工賃向上」が必要とされているのですか?
A2: 就労継続支援B型事業所などを利用する障害のある方の多くは、障害基礎年金と工賃を組み合わせて生活を送っています。平均工賃の向上は、利用者の経済的な自立度を高め、人生の選択肢を広げるために欠かせないテーマとなっているためです。
Q3: マルシェに行く以外にも、日常で障害福祉を応援する方法はありますか?
A3: 地域の福祉施設が運営するカフェや販売コーナーを利用することや、オンラインショップ等で授産品を購入する方法があります。また、企業や個人がノベルティグッズや記念品などの制作を福祉施設へ発注することも、直接的な就労機会の創出と支援につながります。
まとめ:温かい手作業と社会がつながる「NUKUMORIマルシェ」から始める福祉参加

北九州市が主催する「NUKUMORIマルシェ」は、作り手の思いがこもった手作り品や美味しい食品と出会える貴重なイベントです。JR小倉駅という日常の動線の中で開催されるため、誰もが気軽に立ち寄り、障害福祉の今に触れることができます。
お気に入りの商品を購入するという身近な行動が、障害のある方の工賃向上や社会参加の後押しとなり、地域全体の温かい循環を生み出します。2026年10月2日(金)に小倉駅を訪れる機会がある方は、ぜひ足を運んで、手仕事のぬくもりと新たな発見を楽しんでみてはいかがでしょうか。



