障がいのある子の「親なきあと」を考える:伝わるコミュニケーションと視覚支援の重要性
障がいのあるお子様を育てる親御さんにとって、「親なきあと」の不安は尽きないものです。特に、お金や住まいだけでなく、「本人の気持ちが本当に伝わるのか」「支援してくれる人はいるのか」といったコミュニケーションの課題は、多くの方が抱える深い悩みかもしれません。
2026年5月12日(火)に名古屋テレビ塔(中部電力MIRAI TOWER)3階のTHE TOWER LOUNGE CASHIMEにて、「障がい者の親なきあと支援ステーション『とももーに』」の開業1周年記念イベントとして、「親なきあとが心配なあなたへ~障がいのある子と支援者をつなぐ伝わるコミュニケーション体験講座」が開催されます。この講座は、親御さんが抱える不安の軽減と、お子様が自分らしく安心して暮らせる未来への具体的な一歩を踏み出すための貴重な機会となるでしょう。

親なきあとの安心を築く:名古屋で開催される体験講座の魅力
障がいのある子の「親なきあと」に潜む親の深い悩み
「親なきあと」の準備として、まず「お金」や「グループホーム等の住まい」が挙げられることが多いですが、親の心の中にはそれ以上に深い心配があります。それは、「親の代わりに本人を理解してくれる人がいるだろうか」「本人の気持ちをくみ取って支援してくれるだろうか」というものです。
気持ちをうまく話せなかったり、会話が上手だからといって口頭でのコミュニケーションだけに頼っていたりすると、本当は理解できておらず、思わぬトラブルにつながる可能性も考えられます。この講座では、このようなコミュニケーションの課題に焦点を当て、親なきあとも安心して過ごせる方法を学びます。
専門家が語る「親なきあと準備」と「伝わるコミュニケーション」の秘訣
本イベントの第一部では、「とももーに」の代表を務めるFPオカノイク氏が、「『親なきあと準備』と『親なきあとも安心!伝わるコミュニケーションとは』」と題した講座を行います。
FPオカノイク氏は、ご自身も障がいのあるお子様を育てながら、長年保育園長を務めた経験を持つ専門家です。お金や住まいといった物理的な準備はもちろんのこと、親御さんが最も心配する「支えてくれる人へ困っていることを伝えられるか」「気持ちを理解して支えてくれるか」といった、心の部分の不安に寄り添った内容が語られます。


視覚支援ツールの力を体験:障がい特性に合わせたコミュニケーション術
第二部では、自閉症や発達障がいへの理解を広めるための啓発活動を行っているグループ「Smile」が、「障がいのある方の理解とコミュニケーション~おめめどうの視覚支援ツールを使って体験ワーク」講座を開催します。
『発達障害』という言葉は身近になりましたが、特性に沿った具体的なサポート方法はまだ広く知られていないのが現状です。この講座では、株式会社おめめどうの支援ツールを使ったワークを通じて、具体的な支援方法や、人権を大切にしたコミュニケーションについて学べます。暮らしの工夫や便利な支援ツールの実例展示も行われ、お子様の発達や個性に悩む保護者の方、障がいのあるご家族への関わり方を知りたい方、現場で役立つヒントがほしい支援者の方にとって、実践的な学びの場となるでしょう。
視覚支援ツールは、自閉症や発達障がいの方だけでなく、知的障がいや精神障がいで周囲の人との関わりが困難な方、高齢の認知症の方など、どなたにとっても生活しやすくなる有効な手段です。この機会に、具体的な活用方法を体験し、日々の生活に取り入れるヒントを見つけてみませんか。

イベント詳細と参加方法
この貴重な体験講座の詳細は以下の通りです。
-
日時: 2026年5月12日(火)13:00~15:00
-
会場: THE TOWER LOUNGE CASHIME(中部電力MIRAI TOWER 3階)
-
〒460‐0003 名古屋市中区錦三丁目6番15号先
-
地下鉄栄駅・久屋大通駅から徒歩数分
-
-
参加費: 2,000円(公式LINE登録者は1,500円)
-
定員: 先着10名
お申込みは、以下のフォームまたは公式LINEから可能です。
イベントの最後には、FPオカノイク氏への質問や、参加者同士での日常のお困りごと、家族への想いなどを意見交換できる交流タイムも設けられています。参考資料を見ながら、情報交換を通じてこれからの「親なきあと」に取り組むパワーを充電できるでしょう。

「とももーに」代表FPオカノイク氏の想いと活動
「とももーに」の代表であるFPオカノイク氏は、プラダー・ウイリー症候群のお子様を育てながら、名古屋市の公立保育園で35年間勤務し、そのうち11年間は園長を務めました。保育園では障がいや病気、発達に丁寧な援助が必要なお子様の保育にも携わり、卒園した子どもたちが成人し、それぞれの人生を切り開く姿を見届けてきました。
「どの人も自分らしく生きてほしい!」という強い願いは、障がいのある方にも、そのご家族にも向けられています。数年前からご自身の「親なきあと」に不安を感じるようになり、退職後にFPの資格を取得。親なきあとについて学んだ知識を他の方々に伝えたいという想いから、2025年4月に「とももーに」を開業しました。
「Smile」が広げる理解の輪:体験型講座で社会を動かす
イベントで視覚支援ツールの講座を担当する「自閉スペクトラム症啓発グループ Smile」は、2007年に自閉症のお子様を持つ母親たちによって結成されました。愛知県東海市を中心に、自閉症や発達障がいへの理解を広めるための啓発活動を積極的に行っています。
「楽しく役にたつ講座」をモットーに、学校の福祉の授業や大学のゲストスピーカー、事業所の研修会講師、地域のイベントなどで、体験型の講座を実施しています。彼らの活動は、障がいのある方々がより暮らしやすい社会を実現するための大切な一歩となっています。
今後の展望:地域と連携し、より包括的な支援を目指す「とももーに」
「とももーに」は、親なきあとの相談をしたい人がいつでもすぐに相談できる「親なきあと支援ステーション」として、名古屋テレビ塔にて定期的に個別相談を行っています。セミナーや個別相談は、今後もオンラインとリアルの両方で開催される予定です。
障がい者の意思決定を尊重し、ご本人様・ご家族様の想いに寄り添った支援を重視していくとともに、障がい者を支援する様々な方々とのつながりを大切にし、連携の中心でありたいと考えています。現在、「とももーに」は公益財団法人名古屋産業振興公社に設置された「名古屋市新事業支援センター」の伴走支援を受けており、その活動の広がりが期待されます。

このイベントは、親なきあとへの不安を抱える親御さんにとって、具体的な知識と心の準備、そして何よりも「一人ではない」という安心感を得られる貴重な機会となるでしょう。ぜひこの機会に参加し、お子様とのより豊かなコミュニケーション、そして未来への確かな一歩を踏み出してください。



