「医療的ケアが必要な子どもがいるけれど、家族でアウトドア体験を楽しみたい」「キャンプに行きたいけれど、医療体制や受け入れ環境が不安で諦めている」とお悩みではありませんか?
認定NPO法人おれんじハウスが開催した「インクルーシブ親子キャンプ@南足柄」は、看護師や保育士などの専門スタッフが同行し、医療的ケア児とその家族が安心して参加できる画期的な自然体験イベントです。
本記事では、南足柄で開催されたキャンプの体験レポートをはじめ、安全管理の仕組み、参加保護者や「きょうだい児」のリアルな口コミ、助成金を活用した参加費無料の工夫、そして次回開催予定の「鹿沼キャンプ」の情報まで解説します。
この記事で分かること
- 医療的ケア児と家族が安心して参加できる「インクルーシブ親子キャンプ」の概要と開催実績
- 看護師・保育士などの専門スタッフによる安全サポート体制と具体的なプログラム内容
- 参加保護者や「きょうだい児」のリアルな感想・試食会などの交流支援
- 助成金活用により小学生以下の参加費が無料になる理由と仕組み
- 次回「鹿沼キャンプ(栃木県)」の開催日程と申込方法
- 初心者向けの福祉用語(医療的ケア児、インクルーシブ、きょうだい児など)の丁寧な解説
読者の悩みをクリアに!医療的ケア児の家族が抱えるアウトドアの壁
「医療的ケアが必要な子どもと一緒に、家族でキャンプや外遊びを楽しみたい」と思いつつも、以下のような不安から一歩を踏み出せないご家族は少なくありません。
- 医療機器の電源や急な体調変化に対応できる環境があるか不安
- 一般のキャンプ場では周囲の目が気になってしまう
- 障害のない兄弟姉妹(きょうだい児)にも思い切り遊ばせてあげたい
こうした不安を解消し、障害の有無にかかわらず家族全員が同じ空間で楽しめる場として注目されているのが、インクルーシブ親子キャンプです。
初心者向け用語解説
専門用語について、はじめての方にもわかるよう例を挙げて解説します。
- 医療的ケア児:日常的に経管栄養(鼻や胃につないだチューブからの栄養補給)や人工呼吸器、吸引などの医療的なケアが必要なお子さんのことです。
- インクルーシブ:英語で「包み込む」「分け隔てのない」という意味です。障害の有無や年齢にかかわらず、誰もが排除されずに共に同じ体験を楽しむ考え方を指します。
- きょうだい児:障害や医療的ケアが必要な兄弟姉妹がいる子どものことです。イベントではきょうだい児の心のケアや体験機会も大切にされています。
おれんじハウスが主催する「インクルーシブ親子キャンプ」とは?
認定NPO法人おれんじハウスの取り組みと理念
認定NPO法人おれんじハウス(本部:神奈川県横浜市、理事長:中陳亮太)は、「すべての家族に子育てのよろこびを すべてのこどもに“その子らしさ”を」をビジョンに掲げ、保育、発達支援、看護・医療などを通じて子どもと家族を統合的に支援しています。年齢や特性にかかわらず、一人ひとりの育ちを地域全体で支える取り組みの一環として、医療的ケア児の居場所づくりやアウトドア体験を企画・運営しています。
南足柄キャンプ(CAMPiece南足柄)の開催概要と実績
2026年9月26日(土)・27日(日)の2日間、神奈川県南足柄市の「CAMPiece南足柄」(旧北足柄中学校)にて「インクルーシブ親子キャンプ@南足柄」が開催されました [3]。当日は医療的ケアが必要な子どもとその家族を含め、総勢104名(子ども44名)が参加しました。
医療的ケア児でも安心して楽しめる4つの理由とプログラム
① 看護師・保育士など専門スタッフの同行サポート
一般的なキャンプと最も異なる点は、専門スタッフの同行です。保育士や医療スタッフ(看護師等)が現地でサポートするため、保護者の方は「万が一の際も専門家がいる」という安心感のもと、心からアウトドアを楽しむことができます。
② 雨天でも充実!自然体験・運動会・ピックルボール
開催初日はあいにくの雨模様となりましたが、雨天でも楽しめる工夫が凝らされました。
- 屋外テント活動:森林インストラクターの指導のもと、草笛づくりやどんぐり・木片を使った木工制作を実施 。
- 体育館アクティビティ:ミニ運動会やピックルボールを開催。車いすやバギーを利用する子どもたちもラケットを手に参加し、汗を流しました。
③ 親子で挑戦できる食の工夫(ドライカレー&親の会試食会)
夕食作りでは、みじん切りに手動フードプロセッサーを活用したり野菜の皮むきを行うなど、道具や工程を工夫することで、小さな子どもや医療的ケア児も親子で調理に参加しました。 また、医療的ケア児の保護者を中心とした「親の会」では、ペースト食やゼリー、非常食の試食会が行われ、日頃の食事管理に関する情報交換が深まりました。
④ キャンドルナイトと参加保護者・きょうだい児の声
夜は体育館でキャンドルを囲む温かな時間を共有しました。
参加保護者のリアルな声:
- 「医療的ケアがあるためキャンプは諦めていましたが、看護師さんや保育士さんがいてくれたおかげで、家族みんなで安心して心から楽しむことができました。」
- 「きょうだい児も本当に楽しそうで、家族全員の最高の思い出になりました。同じ境遇のご家族とお話しできたことも大きな救いです。」
参加費と次回開催情報(栃木県鹿沼市)
助成金活用により小学生以下の参加費が無料
本イベントは、企業・団体の協賛や助成金を活用して運営されています。南足柄キャンプは東急株式会社「東急子ども応援プログラム」の助成を受けたことで、参加プランにかかわらず小学生以下の参加費無料が実現しました。
次回「鹿沼キャンプ(スノーピーク鹿沼)」のスケジュール
次回は栃木県鹿沼市にて開催が予定されています。
- 日程:2026年11月14日(土)~11月15日(日)
- 会場:スノーピーク鹿沼キャンプフィールド&スパ(栃木県鹿沼市上南摩町字沢口1901)
- 助成:コープみらい×中央共同募金会「子ども・子育て支援助成」
- 申込方法:おれんじハウス公式ホームページ(https://orangebaby.org/)から申し込みが可能です。
Q&A(よくある質問)

Q1:医療的ケア児が雨の日に屋外活動に参加しても大丈夫でしょうか?
A:南足柄のキャンプでは、雨天時にも体育館などの屋内施設を活用し、森林インストラクターや医療・保育スタッフの見守りのもと、安全に配慮されたプログラムが実施されました。体調や状況に合わせて無理のない形で参加できる体制が整えられています。
Q2:イベントの運営支援や寄付、ボランティアに参加することはできますか?
A:はい。おれんじハウスでは、こうしたインクルーシブな環境を継続するため、個人・法人を問わず寄付、企業協賛、物品提供、広報協力、当日の運営ボランティアや専門職ボランティアを幅広く募集しています。お問い合わせは公式ホームページのお問い合わせフォーム(https://orangebaby.org/contact/)から受け付けています。
南足柄キャンプと次回鹿沼キャンプの概要比較表
| 項目 | 南足柄キャンプ(開催終了) | 鹿沼キャンプ(開催予定) |
|---|---|---|
| 開催日程 | 2026年9月26日(土)~9月27日(日) | 2026年11月14日(土)~11月15日(日) |
| 会場 | CAMPiece南足柄(旧北足柄中学校) | スノーピーク鹿沼キャンプフィールド&スパ |
| 所在地 | 神奈川県南足柄市内山2586 | 栃木県鹿沼市上南摩町字沢口1901 |
| 参加実績 / 対象 | 104名(子ども44名)が参加 | おれんじハウスHPより事前申込受付 |
| 小学生以下参加費 | 無料(助成金活用) | 無料(助成金活用) |
| 活用助成金 | 東急子ども応援プログラム | コープみらい×中央共同募金会助成 |
| 主なプログラム | 草笛・木工製作、ミニ運動会、ピックルボール、ドライカレー調理、親の会試食会 | 保育・医療スタッフと共に楽しむ自然体験プログラム |
まとめ

医療的ケアが必要なお子さんを持つご家族にとって、専門スタッフが同行するインクルーシブ親子キャンプは、不安を解消しながら家族全員で自然体験を満喫できる貴重な機会です。
障害の有無にかかわらず、誰もが自分らしく楽しめる社会を実現するためには、助成金や企業協賛、ボランティアといった地域全体の温かな支援が不可欠です。
次回「鹿沼キャンプ」へのご参加や、おれんじハウスへの支援活動に関心のある方は、ぜひ公式ホームページをチェックしてみてください



