「なわとびが跳べない」「姿勢が保てない」「かんしゃくを起こしやすい」といった子どもの困りごとに悩んでいませんか?本記事では、障害福祉や発達支援の現場で注目される「発達の土台」と「感覚統合」の考え方を中心に解説します。運動×テクノロジーによる発達支援を行う「へやすぽアシスト」代表コーチ・堂面勝哉氏の実践書『発達の土台を育てる感覚統合運動遊び』の知見をもとに、家庭や教育現場で今日から試せる運動遊びの視点や読者の疑問に応えるQ&Aをお届けします。
📌 この記事で分かること
- 子どもの「困りごと」の背景にある「発達の土台」と「感覚統合」の基本概念
- 繰り返し練習だけではない!行動の理由をひも解く観察の視点
- 実践書『発達の土台を育てる感覚統合運動遊び』の特長と105の運動遊びの工夫
- 指導実績1,000人以上の堂面勝哉コーチが提案する関わり方と「へやすぽアシスト」の取り組み
- 家庭や特別支援現場でよくある疑問に応えるQ&A
障害福祉・発達支援における「できない」の捉え方と「発達の土台」とは?
子どもが「なわとびがうまくできない」「じっと座っていられず姿勢が崩れる」「手先の作業や身支度に時間がかかる」といった課題に直面したとき、ついその動作自体を繰り返し練習させてしまいがちです。しかし、障害福祉や発達支援の分野では、表面的な行動そのものだけでなく、その手前にある「発達の土台」に着目することの重要性が指摘されています。
行動の表面だけを見ない!「発達の土台」に着目する重要性
子どもの行動や運動の苦手さには、単純な運動能力の不足や本人のやる気の問題ではなく、うまく動作を行えない背景や理由が隠れている場合があります。
例えば、なわとびが跳べない背景には「ジャンプのタイミングが合わない」「手と足を同時に動かす協調運動が難しい」「身体の軸が安定しない」など、複数の要素が影響していると考えられます。動作そのものを何度も練習させる前に、姿勢維持・バランス感覚・身体の使い方といった「手前にある土台となる力」を育むアプローチが大切とされています。
専門用語解説:発達支援で注目の「感覚統合(かんかくとうごう)」とは?
発達支援や障害福祉の現場で耳にする機会が多い専門用語の一つに「感覚統合(かんかくとうごう)」があります。
- 感覚統合とは:
人間が日常的に受け取っているさまざまな感覚(視覚・聴覚だけでなく、自分の身体の向きや傾きを感じる「前庭覚」、筋肉や関節の動きを感じる「固有受容感覚」、触覚など)を脳内で整理・分類し、適切に処理して運動や行動へと結びつける脳の働きのことです。
この感覚統合の働きが十分に発達していない場合、力加減がうまく調整できなかったり、自分の身体の動きを把握しにくかったりして、運動の苦手さや落ち着きのなさ、かんしゃくなどの困りごととして表れることがあるとされています。感覚統合を育む運動遊びを通じ、脳と身体の連携を楽しくスムーズにしていく取り組みが有効なアプローチとして活用されています。
35の困りごとと105の運動遊び!実践書『発達の土台を育てる感覚統合運動遊び』の特徴
PAPAMO株式会社が運営する発達支援サービス「へやすぽアシスト」の代表コーチである堂面勝哉氏の実践書『発達の土台を育てる感覚統合運動遊び』(東洋館出版社、2026年10月30日発売)では、こうした「発達の土台」を育む具体的な手法が提示されています。
なわとび・姿勢・かんしゃくなど日常の課題に対応
本書では、運動面や身体の使い方に関する苦手さだけでなく、身支度や集団行動、かんしゃくなど日常の幅広い「困りごと」に対応する35のテーマが取り上げられています。
1つのテーマにつき3つの運動遊びが提案されており、計105種類の具体的な運動遊びが紹介されています。単に「できないことをできるようにする」練習ではなく、遊びを通じて楽しみながら必要な感覚や身体の使い方が身につくよう設計されている点が特徴です。
家庭や保育・教育現場ですぐに実践できる工夫と身近な道具の活用
専門的な施設でなくても手軽に取り組めるよう、本書の運動遊びには以下のような実践しやすい工夫が施されています。
- 身近な素材の活用: タオル、風船、紙コップなど家庭や園に常備されているアイテムを使用
- 環境への配慮: 広い体育館でなくても、ご家庭の室内や限られたスペースで実践可能
- 明瞭な実践指標: 必要な道具・スペース・人数・目安時間・遊び方のポイントをわかりやすく明記
専門知識を持つ支援者だけでなく、保護者や保育者にとっても「今目の前にいる子どもの困りごとにどのようにアプローチすればよいか」の具体的な選択肢が得られる内容となっています。
著者・堂面勝哉氏と「へやすぽアシスト」の発達支援の取り組み
本書の著者であり、「へやすぽアシスト」の代表コーチを務める堂面勝哉(どうめん まさや)氏は、障害福祉・発達支援・スポーツの各領域で豊富な実績を持つ専門家です。
1,000人以上の支援実績を持つ堂面勝哉コーチの歩みと想い
堂面氏は、これまで1,000人以上の子どもを対象に延べ3,000回以上の運動・発達支援を実施してきました。東京パラリンピックにおいてドイツ・ベラルーシ代表選手のトレーナーを務めた経験を持ち、現在は月刊保育絵本の運動遊びコーナーの監修や特別支援教育の専門誌での連載を担当するなど、多方面で活躍しています。
堂面氏は「子どもにとって遊びは単なる息抜きではなく、身体や感覚を使いながらさまざまな力を育てる大切な経験である」とし、表面的な「できない・やらない」を問題視するのではなく、「なぜこの子にとって難しいのだろう?」と問いかける視点を持つことが重要であると述べています。
運動×テクノロジーで支える「へやすぽアシスト」の特徴
堂面氏が代表コーチを務めるPAPAMO株式会社の「へやすぽアシスト」は、運動とテクノロジーを融合させたオンライン発達支援サービスです。
- 専門職によるプログラミング: 理学療法士や作業療法士など発達支援のプロが中心となってプログラムを開発
- データに基づいた最適な提案: 累計15万件以上の指導データを蓄積し、1,000以上のプログラムの中から一人ひとりの課題に合わせたレッスンを提示
- 安心のオンラインマンツーマン: 自宅から受けられるマンツーマン形式で、会員継続率は97%を記録
Q&A

障害福祉に関心のある保護者様や教育・保育関係者様から寄せられる代表的な質問についてまとめました。
Q1. 運動が苦手な子どもに、何度も反復練習をさせても効果が出にくいのはなぜですか?
A. 動作の前提となる「発達の土台」(姿勢保持、バランス感覚、空間認知、手足の協調など)が十分に整っていない状態で反復練習を行うと、子ども自身が苦痛や拒絶感を感じてしまう可能性があるためです。動作そのものの練習に終始するのではなく、手前にある感覚や身体の使い方を育てる「運動遊び」を挟むことで、スムーズにスキルが身につきやすくなると考えられています。
Q2. 特別な運動器具や広いスペースがなくても、家庭で効果的な支援はできますか?
A. はい、可能です。今回紹介された実践書でも、タオルや風船、紙コップといった身近な家庭用品を活用し、限られた室内スペースでできる遊びが多数紹介されています。高価な器具を用意するよりも、お子様が親しみやすい素材を使って「楽しく繰り返し遊ぶ」環境をつくることが効果的とされています。
Q3. 保育園・幼稚園や特別支援学級などの集団の場でも活用できますか?
A. 活用可能です。本書では必要な人数やスペース、時間目安や指導上の注意点がわかりやすく記載されており、個別の配慮が必要なお子様への支援だけでなく、クラス全体で行う集団遊びのアイデアとしても取り入れやすい工夫がなされています。
まとめ:子どもの「できた!」を増やすための新たな視点
子どもの運動や日常行動における「できない」「困った」に直面したとき、私たちの関わり方や視点を少し変えてみることが、支援の第一歩となります。
- 「できない」の背景にある「発達の土台」や「感覚統合」に目を向ける
- 苦手な動作を強制的に練習させるのではなく、楽しく取り組める「運動遊び」に変換する
- 家庭や現場で実践しやすい工夫や身近な道具を取り入れる
2026年10月30日に東洋館出版社より発売される『発達の土台を育てる感覚統合運動遊び』(価格:2,420円税込)は、子どもの行動に対する理解を深め、日常生活の中で成長を支える具体的な手立てを提供してくれる一冊です。お子様に関わるすべての方にとって、新たな関わりの視点を得るきっかけとなることが期待されます。
📘 書籍・サービス概要データ

- 書名: 『発達の土台を育てる感覚統合運動遊び』
- 著者: 堂面 勝哉(「へやすぽアシスト」代表コーチ)
- 出版社: 東洋館出版社
- 予約開始日: 2026年9月17日 / 発売日: 2026年10月30日
- 定価: 2,420円(税込) / 仕様: B5判・170ページ
- ISBN: 978-4-491-06550-2
- 運営会社: PAPAMO株式会社(代表取締役:橋本咲子 / 本社:東京都渋谷区)

