2026年7月の法定雇用率2.7%引き上げに伴い注目を集める「障害者アスリート雇用」。本記事では、専念型・両立型といった雇用モデルの基本やメリット、成功のポイントを分かりやすく解説します。ゼネラルパートナーズ主催、10月8日開催の無料オンラインセミナー情報も掲載。


この記事で分かること

  • 法定雇用率2.7%引き上げに伴う障害者雇用の現状と最新トレンド
  • 「障害者アスリート雇用」の概要と専門用語(専念型・両立型)の解説
  • アスリート雇用が企業にもたらす組織活性化やブランディング効果
  • 障害者アスリート雇用に関するよくある質問(Q&A)
  • 株式会社ゼネラルパートナーズ主催「障害者アスリート雇用」無料セミナーの概要と参加方法

障害者雇用の最新動向と法定雇用率2.7%引き上げの影響

障害者雇用を取り巻く環境は、法改正とともに大きく変化しています。ここでは、企業が直面している課題と新たな雇用の選択肢について解説します。

法定雇用率引き上げにともなう企業の採用課題とは

2026年7月より法定雇用率が2.7%へ引き上げられたことを受け、多くの企業においてこれまでの採用手法だけでは目標達成が難しくなり、新たな雇用手法やアプローチの模索が進められています。単なる人数の充足にとどまらず、いかにして定着率を高め、自社に合った雇用形態を築くかが重要なテーマとなっています。

障害福祉・パラスポーツ視点から注目される「障害者アスリート雇用」

新たな雇用の選択肢として、お問合せや関心が高まっている手法のひとつが「障害者アスリート雇用」です。障害を抱えながらスポーツ競技に取り組む選手を社員として雇用し、競技活動と業務のバランスを取りながら支援する仕組みであり、障害福祉への貢献と企業の採用課題の解決を両立する手段として検討されています。


障害者アスリート雇用の基礎知識と雇用モデルの違い

「障害者アスリート雇用」を導入するにあたり、知っておくべき基本的な概念や専門用語について整理します。

「専念型」と「両立型」の特徴と適した運用方法

アスリート雇用には、大きく分けて「専念型」と「両立型」と呼ばれる雇用モデルが存在します。

  • 専念型(競技専念型) 主に競技活動に集中することをメインの業務とみなすモデルです。勤務時間の大半をトレーニングや遠征、大会出場にあて、企業のPRやシンボルとしての役割を果たします。
  • 両立型(業務・競技両立型) 一定の社内業務(事務作業やバックオフィス業務など)を行いながら、トレーニングや競技活動を両立させるモデルです。社内メンバーとの交流が生まれやすく、実務における貢献も得られる特徴があります。

自社の受け入れ態勢や目的に応じて適切なモデルを選択することが、運用の成功につながるとされています。

競技への理解と配慮事項(専門用語解説)

アスリート雇用を推進する上では、選手が取り組むパラスポーツや競技特性に対する基礎知識や理解が必要となります。

  • 障害者アスリート(パラアスリート) 身体障害、知的障害、精神障害など各種障害を持ちながら、パラスポーツ競技において大会出場や記録更新を目指して活動する選手を指します。
  • 合理的配慮(ごうりてきはいりょ) 障害のある社員が支障なく働けるよう、企業側が過度な負担にならない範囲で提供する環境整備や柔軟な勤務体制(遠征時の特別休暇の設定や練習時間の確保など)の配慮を指します。

企業における障害者アスリート雇用のメリットと成功のポイント

障害者アスリートの雇用は、単に法的義務を果たすだけでなく、多面的な波及効果が期待されています。

社内組織の活性化と企業ブランディング・PR効果

アスリートが目標に向かって挑戦する姿を応援することで、社内の連帯感が高まり、組織全体の活性化やモチベーション向上に寄与する事例が報告されています。また、パラスポーツ支援を通じたCSR活動(社会的責任)やインクルーシブな職場環境づくりを外部へ発信することで、企業の広報・ブランディングの強化につながる側面もあります。

支援実績に基づく採用成功事例

2003年設立の障害者専門の人材紹介会社である株式会社ゼネラルパートナーズでは、これまで5,000人以上の障害者就職支援を手がけてきた知見を活かし、アスリート雇用のマッチングや定着支援を行っています。実際の成功事例からは、競技理解と社内理解の促進を事前に行うことが、定着率向上や組織との調和において重要であると提示されています。


障害者アスリート雇用に関するよくある質問(Q&A)

読者や導入を検討する企業担当者から寄せられる代表的な疑問についてお答えします。

Q1. アスリート雇用はどのような企業に向いていますか?

A. 法定雇用率の達成だけでなく、インクルージョン&ダイバーシティの推進や社内一体感の醸成、企業イメージ・PR力の強化を図りたい企業に向いているとされています。

Q2. 競技実績がトップレベルの選手しか採用できませんか?

A. 必ずしも世界大会レベルの選手に限られるわけではありません。自社の文化や方針に合い、競技と真摯に向き合っている選手を幅広くサポートするケースが増加しています。

Q3. 採用後のフォローや業務内容の設定はどうすれば良いですか?

A. 専念型か両立型かのモデル設定をはじめ、遠征費用や練習スケジュールの考慮など、事前の相互理解とガイドライン策定が有効とされています。専門の支援機関やノウハウを持つ企業を活用することも選択肢の一つです。


【10月8日開催】ゼネラルパートナーズ無料オンラインセミナーの概要

障害者アスリート雇用の基礎から具体的な採用ノウハウまでを学べるオンラインセミナーが開催されます。

セミナーで学べる内容とタイムスケジュール

本セミナーは、2026年5月に開催され好評を博した内容のアーカイブ配信(再演)となります。

  • セミナータイトル:「障害者アスリート雇用とは」~雇用モデルの基礎知識から成功事例まで解説~
  • 主なプログラム:
    1. 障害者雇用市況とアスリート雇用
    2. 障害者アスリート雇用とは(基礎知識・モデル解説)
    3. 採用事例の紹介
    4. 質疑応答

開催日時・参加方法・見逃し配信情報

  • 開催日時:2026年10月8日(木)13:30~14:30(最大60分)
  • 開催形式:Zoomウェビナー(オンライン・参加費無料)
  • 対象:企業の人事・採用ご担当者様、経営層・人事責任者様
  • 申込締め切り:2026年10月7日(水)18:00
  • 申込URL:https://info.atgp.jp/employer/seminar/20261008

※お申し込みされた方は、2026年10月16日(金)まで視聴可能な「見逃し配信」も利用できるため、当日都合が合わない場合でも参加検討が可能です。


まとめ

法定雇用率2.7%への引き上げという転換期において、「障害者アスリート雇用」は障害福祉への理解向上と企業の多様性推進を同時に実現するアプローチとして注目を集めています。専念型・両立型といったモデルを適切に理解し、自社に適した取り組みを進めることが第一歩となります。

障害者アスリート雇用の基礎知識や実際の成功事例を詳しく確認したい場合は、10月8日開催の無料セミナーを活用し、最新の知見を得ることをおすすめいたします。


Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77