アンプティサッカー「レオピン杯2026」でFCアウボラーダが圧倒的な8連覇達成!

「第十一回レオピン杯Copa Amputee」は、株式会社エスエスケイ/hummel(ヒュンメル)がサプライヤーを務め、湧永製薬株式会社が特別協賛するアンプティサッカーの全国大会です。決勝戦を含む5試合が行われ、FCアウボラーダが見事なチームワークと技術で8連覇という偉業を成し遂げました。

大会を制したFCアウボラーダのエンヒッキ・松茂良・ジアス選手は、「連続優勝ではありますが、いつも簡単ではありません。チームとして集中して臨んだ結果で嬉しいです」と喜びを語りました。また、5得点を挙げ大会得点王に輝きMVPも獲得した秋葉海人選手は、「練習した形で点が取れました。まだ修正が必要なところはあるので、もっと強くなりたい」とさらなる高みを目指す意欲を示しました。

第十一回レオピン杯Copa Amputee 大会結果

順位 チーム名
1位 FCアウボラーダ
2位 関西セッチエストレーラス
3位 ガネーシャ静岡AFC
4位 FC TS-ONE2026
5位 AFCバンブルビー千葉
6位 広島・兵庫合同チーム

11月の「WAFF 2026年ワールドカップ」へ!アンプティサッカー日本代表の挑戦

アンプティサッカーは、主に下肢に切断障がいがある人々が松葉杖(クラッチ)を使いながらプレーする障がい者サッカーで、日本では2010年に始まりました。今年は男子サッカーと同様にワールドカップイヤーであり、11月にはメキシコで「WAFF 2026年ワールドカップ」が開催されます。日本代表は6大会連続6回目の出場を決めており、世界での活躍が期待されています。

日本代表の選考会はこれからですが、MVPの秋葉選手は「1月には初めて日本で国際大会が開催され、ヨーロッパトップクラスのポーランドやスペインと試合ができました。世界の強豪チームと試合したイメージを持ち、選考会に向けて調整したい」と、国際舞台での経験を活かそうとしています。

アンプティサッカー日本代表の尾形行亮監督は、ワールドカップでの目標について「(アジア予選の)インドネシアのときから、『目標はメダル』と選手とも話しています。まずはベスト8を突破し、メダルというお土産を持って日本に帰りたい」と、高い目標を掲げています。2018年のワールドカップでの最高成績は10位であり、今回の大会でのさらなる躍進に期待が高まります。

リハビリから生まれたアンプティサッカー:多様性を育む共生社会のスポーツ

アンプティサッカーは、もともとリハビリテーションの一環として始まりました。競技性の向上はもちろんのこと、年齢や性別を問わず多くの人が参加できるスポーツとして発展しています。特にレオピン杯では、健常者が片足を上げたままプレーすることが認められており、障がいの有無に関わらず誰もがスポーツを楽しめる多様性のある大会となっています。

選手が語るアンプティサッカーの魅力と人生にもたらす影響

アンプティサッカーは、単なるスポーツ以上の価値を選手たちにもたらしています。関西セッチエストレーラスの川西悠太選手は、「小さい頃から兄の応援に来ていて、プレーしたいと思っていました。サッカーとは蹴り方も守り方も違うし、うまくできた時の喜びがあります。練習だけではなく、いつも応援していた関西セッチのメンバーと試合に出られるのが嬉しいです」と、競技を通じた喜びと仲間との絆を語りました。

AFCバンブルビー千葉の久光直美選手は、育休後に競技に復帰しました。遠征を伴う大会への毎年の参加は難しい中、レオピン杯には2年ぶりのエントリー。「仕事も辞めて母と主婦という役割になって、子育てで行き詰まったときに苦しさを感じました。でも、ここでは『ナオ』と呼んでもらえ、ボールをチームメイトと追う楽しさがあり、自分のプレーにも、『今日はパスがうまくいった』、『ドリブルができた』と成長も感じられる。今後もアンプティサッカーを続けていきたい」と、アンプティサッカーが彼女にとってかけがえのない居場所となっていることを明かしました。

これらの選手の声は、アンプティサッカーが身体的なリハビリテーションだけでなく、精神的な充足感や社会とのつながり、自己肯定感の向上にも大きく貢献していることを示しています。

アンプティサッカーをさらに知る:メディアでの紹介と関連情報

レオピン杯の2日間は、読売テレビの『あすリートチャンネル』でライブ配信が行われました。同チャンネルのプロデューサーである松井陽生さんは、「アマチュアや学生スポーツ中心の番組ですが、今回のアンプティサッカー以外にも車椅子バスケットボールを特集していますし、今後パラスポーツの魅力発信もしていきたい」と語り、パラスポーツへの積極的な取り組みを示しています。

本大会の模様はアーカイブとして今後も閲覧可能であり、5月29日深夜の放送回ではアンプティサッカーが特集される予定です。11月のアンプティサッカーワールドカップに向けて、ますます注目が集まっていくことでしょう。

大会情報

2026年5月23日・24日に開催される第11回レオピン杯Copa Amputeeのポスター。アンプティサッカー選手たちが写っており、観戦無料の大会であることが告知されている。会場は花博記念公園鶴見緑地球技場。

  • 大会名: 第十一回レオピン杯Copa Amputee

  • 日時: 2026年5月23日(土)13:00~、 5月24日(日)10:00~

  • 会場: 花博記念公園 鶴見緑地球技場(大阪府大阪市鶴見区浜1-1-37)

  • 最寄駅: 地下鉄長堀鶴見緑地線「鶴見緑地」下車南へ徒歩5分

  • 主催: 特定非営利活動法人日本アンプティサッカー協会

  • 特別協賛: 湧永製薬株式会社

  • OFFICIAL WEBSITE: http://j-afa.jp/

hummel(ヒュンメル)について

本大会のサプライヤーであるデンマークのスポーツブランド「hummel(ヒュンメル)」は、1923年に世界で初めてスタッド付きスパイクを開発しました。「Change the World Through Sport」(スポーツを通して世界を変える)をビジョンに掲げ、新しいチャレンジを続けています。

まとめ

アンプティサッカー「レオピン杯2026」は、FCアウボラーダの8連覇という歴史的な瞬間を刻み、11月のワールドカップに向けて日本代表のさらなる飛躍を予感させる大会となりました。リハビリテーションから発展し、多様な人々が共生し、それぞれの居場所を見つけることができるアンプティサッカーは、障がい福祉の観点からも非常に重要な役割を担っています。選手たちの情熱と、スポーツがもたらす感動を通じて、より多くの人々がアンプティサッカー、そしてパラスポーツに興味を持ち、応援するきっかけとなることを願っています。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77