カウネットがパラアスリート永田務選手とスポンサー契約を締結!その背景と意義

コクヨグループでEコマースサービスを提供する株式会社カウネットは、2026年6月よりパラアスリートの永田務選手とスポンサー契約を締結しました。

永田選手は、国際大会で男子マラソンにおいて好成績を収め、現在はパラトライアスロンで2028年に開催される国際大会への出場を目指し、挑戦を続けています。カウネットは、自らの限界を定めず、挑戦を続ける永田選手の姿勢に強く共感し、この度スポンサーとして応援することを決定しました。

トライアスロン競技中の永田選手

この契約は、永田選手の競技活動を支援するだけでなく、コクヨグループが推進するインクルーシブなモノ・コトづくりのプロセス「HOWS DESIGN」のリードユーザーとして永田選手を迎え入れるという、より深い意義を持っています。

インクルーシブデザインを推進する「リードユーザー」としての永田選手の役割

カウネットと永田選手のスポンサー契約は、単なる資金提供に留まらず、商品開発の現場にパラアスリートの視点を取り入れることで、インクルーシブデザインを具体的に推進するものです。

「HOWS DESIGN」とは?誰もが使いやすい社会を目指すカウネットのモノ・コトづくり

「HOWS DESIGN(ハウズ デザイン)」とは、コクヨグループが推進するインクルーシブなモノ・コトづくりのプロセスを指します。インクルーシブデザインとは、多様な人々が参加・利用できるような製品やサービスを設計する考え方のことで、障がいのある人だけでなく、高齢者や子ども、外国人など、あらゆる人々が使いやすいデザインを目指すものです。

永田選手は、この「HOWS DESIGN」の「リードユーザー」として参画します。リードユーザーとは、新しい製品やサービスを開発する際に、初期段階から深く関わり、フィードバックを提供するユーザーのことです。永田選手が持つ、アスリート特有の微細な身体感覚や変化を言葉に落とし込む視点を活かし、対話を重ねる共創を通じて、誰もがより使いやすく快適に働ける商品やサービスの企画開発を進めていくとのことです。

カウネットにおいて、パラアスリートをリードユーザーとして迎えるのは今回が初めての試みです。本契約を通じて、永田選手は日常生活における行動観察やワークショップ、試作品の評価等に深く携わります。これにより、これまでの枠組みを超えた新たな気づきを社内にもたらし、カウネットおよびコクヨグループ全体のリードユーザー層をさらに拡大・多様化させ、イノベーション創出へと繋げていくことが期待されます。

会議室でトイレットペーパーについて話し合うカウネット社員と永田選手

永田務選手からのコメント:2028年国際大会と商品開発への意気込み

永田選手は、今回のスポンサー契約について次のようにコメントしています。

「この度、6月よりカウネット様とスポンサー契約を締結させていただきました、パラトライアスロンの永田務です。2028年の国際大会に向けて共に戦っていただけることとなり、非常に心強く、またありがたく思っております。責任を持って、世界最高峰の舞台で戦い抜く姿を皆様にお見せしたいです。

また、今回のスポンサー契約を通じて、カウネット様およびコクヨグループの商品開発にも携わらせていただくことになりました。一当事者として実際に商品を使用してみた感想や、障がいを持つ方がより使いやすく、快適に働くためのアイデアを私なりの視点で伝えてまいります。私の経験がこのような形で活かせる機会をいただき、大変嬉しく思います。目標に向かって全力で頑張ります。」

会議室で話す永田選手

永田選手の言葉からは、競技への強い決意と、商品開発を通じて社会に貢献したいという熱意が伝わってきます。

パラトライアスロン永田務選手プロフィール:東京パラリンピックメダリストの新たな挑戦

永田務選手は、東京2020パラリンピックで銅メダルを獲得した実績を持つ、日本のトップパラアスリートです。彼のこれまでの道のりをご紹介します。

永田務選手のポートレート

  • 氏名: 永田 務(ながた つとむ)

  • 出身地: 新潟県村上市

  • 生年月日: 1984年2月20日(42歳)

略歴

自衛隊除隊後の2010年、勤務中の不慮の事故により右腕に障がいを負いました。その後ウルトラマラソンに挑戦し、2015年には100km世界選手権に日本代表として出場しています。2019年からはパラ陸上競技に本格参戦し、東京2020パラリンピック 男子マラソン(T46クラス)にて銅メダルを獲得しました。

2023年からはパラトライアスロンへ競技を転向し、2028年ロサンゼルスパラリンピックでの活躍を目指し挑戦を続けています。

主な成績

  • 2015年 第30回サロマ湖100kmウルトラマラソン 2位

  • 2015年IAU100km世界選手権 日本代表

  • 2021年 第76回びわ湖毎日マラソン 2時間25分23秒(※T46クラス アジア記録樹立)

  • 2021年 東京2020パラリンピック 男子マラソン(T46クラス) 銅メダル

  • 2024年 パラトライアスロン アジア選手権 1位

カウネットの取り組みと今後の展望:障害福祉と共生社会への貢献

カウネットは、テクノロジーとクリエイティビティで、すべての働く人に価値ある体験を生み出す取り組みを推進しており、超大企業から中小事業所まで、規模に関わらずお使いいただけるEコマースプラットフォームを提供しています。

クラウドで管理購買システムとしてお使いいただける「べんりねっと」や、素早く簡単にネットで購入いただける「カウネット」は、長年にわたり多くのお客様に支持されています。

今回の永田選手とのスポンサー契約は、カウネットが掲げる「すべての働く人に価値ある体験を生み出す」というミッションを、インクルーシブデザインという具体的な形で実現しようとするものです。永田選手との共創を通じて、企業がどのように共生社会に貢献していくか、今後の活動に注目が集まります。

まとめ

カウネットと永田務選手のスポンサー契約は、単なるスポーツ支援を超え、インクルーシブデザインを通じて誰もが働きやすい社会を実現するための重要な一歩と言えます。永田選手の今後の活躍と、彼が参画する商品開発の進展に、引き続き注目していきましょう。障害福祉に関心のある読者の皆様にとって、このような企業の具体的な取り組みが、共生社会への理解を深めるきっかけとなることを願っています。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77