2026年11月5日に横浜・ぴあアリーナMMで開催される「ステハジ」EXPO2026にて、日本パラ・パワーリフティング連盟(JPPF)が出展します。パラスポーツを通じたDE&I推進、社内エンゲージメント向上、健康経営の実現に向けた「企業共創」の具体的なメリットや導入ステップを解説します。


この記事で分かること

  • 「ステハジEXPO2026」の開催概要と日本パラ・パワーリフティング連盟(JPPF)の出展目的
  • JPPFブースの3大見どころおよび11:45登壇予定の「企業向け共創ピッチ」の要点
  • パラスポーツを活用した企業共創がもたらす「DE&I推進」「チームビルディング」「健康経営」への効果
  • 障害福祉や専門用語の初心者向けわかりやすい解説(DE&I、ステハジ、ピッチなど)
  • 企業共創を成功させるための4ステップおよび従来型CSR・研修との比較

企業が抱える社会課題解決・DE&I推進の課題

近年、多くの企業において「SDGsへの取り組み」「DE&I(多角性・公平性・包摂性)の推進」「社内エンゲージメントの向上」が重要課題として掲げられています。しかしながら、以下のような悩みを抱える人事・CSR担当者や経営者も少なくありません。

  • 「単なる寄付や協賛にとどまり、社員の主体的な参加や理解につながらない」
  • 「DE&I研修を実施しているが、座学だけでは現場への定着や意識変革が難しい」
  • 「健康経営や社内チームビルディングの施策が形骸化している」

こうした課題に対し、従来の「単なる支援」から一歩踏み込んだ「スポーツを通じた企業共創」というアプローチが注目を集めています。

2026年11月5日(木)に横浜・ぴあアリーナMMで開催される「ステハジ」EXPO2026では、特定非営利活動法人日本パラ・パワーリフティング連盟(以下、JPPF)が出展し、パラスポーツを軸とした新たな企業共創の可能性を発信します。

本記事では、福祉分野および企業連携の観点から、JPPFの出展概要とパラスポーツ共創が企業組織にもたらす価値について詳しく解説します。


ステハジEXPO2026開催概要と日本パラ・パワーリフティング連盟(JPPF)の出展背景

「ステハジEXPO2026」とは?社会課題解決と企業交流の場

「ステハジ」EXPOは、企業・自治体・教育機関・各種団体が集い、社会課題の解決や新たな価値創造に向けた交流・共創を目指すイベントです。共催は株式会社OSGコーポレーションおよび公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会であり、神奈川県や横浜市などが後援しています。

項目詳細情報
イベント名「ステハジ」EXPO2026
開催日時2026年11月5日(木)9:30~17:00
会場ぴあアリーナMM(神奈川県横浜市)
入場料無料(事前申込制)
共催株式会社OSGコーポレーション、公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会
後援神奈川県、横浜市 ほか

JPPFが出展する目的:「支援」から「共創」へのシフト

JPPFは本イベントにおいて、競技の魅力発信にとどまらず、パラスポーツを通じて生まれる「人と人とのつながり」や「一人ひとりの可能性に目を向けるきっかけ」を企業や地域とともに創出する取り組み(共創提案)を行います。

従来のパラスポーツ支援は、企業が資金を提供してロゴを露出する「協賛・支援」型が一般的でした。それに対し、JPPFが提案する共創は、「企業の組織課題(健康経営、チームビルディング、顧客接点創出など)の解決にパラスポーツの視点や体験を直接組み込む」という新しいパートナーシップの形です。


JPPFブースの3大見どころと「企業向け共創ピッチ」の注目ポイント

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1. 競技の魅力を体験する展示

JPPFブースでは、実際の競技で使用されるバーベルに触れることができる体験コーナーが設置されるほか、国際大会で活躍する選手たちの挑戦を捉えた写真展示が行われます。障がい者スポーツの迫力や選手たちの努力を間近で体感できる構成となっています。

2. 企業の組織課題に合わせた共創ソリューションの提案

これまでの連携事例をもとに、企業や団体の目的に適した企画の可能性が提示されます。具体的な活用領域としては以下のような例が挙げられます。

  • 社内交流・チームビルディング:社員が同じ目標や体験を共有することによる組織の結束力強化
  • 顧客・ファンとの接点づくり:イベントや体験を通じたブランディングと新たな価値提供
  • 健康経営の促進:運動意識の向上や障害理解を通じたインクルーシブな職場環境づくり
  • 学校・地域連携:次世代育成や地域貢献を軸としたCSR活動の展開

3. 企業向け共創ピッチ登壇(11:45予定)

当日は企業向けピッチにJPPFが登壇し、5分間のプレゼンテーションを行います(11:45登壇予定)。

「私たちが持ち上げたいのは、バーベルだけではありません。」 社員同士のつながり、健康への意識、子どもたちの可能性、新しいアイデア——。 パラ・パワーリフティングが持つ可能性を、競技の枠を超えて広げる取り組みを紹介します。

このプレゼンテーションでは、競技団体と企業がどのような価値を共に生み出せるのかについての具体的なヴィジョンが提示される予定です。


パラスポーツを活用した企業共創がもたらす3つの組織的価値

1. DE&I(多角性・公平性・包摂性)のリアルな社内浸透

座学中心の研修では、「障害理解」や「インクルージョン」という概念が抽象的な言葉にとどまりがちです。パラスポーツの現場に触れ、競技のルールや選手の工夫を学ぶ体験は、**「個々の違いを尊重し、制約の中でいかにパフォーマンスを発揮するか」**という実践的な気づきを社員に提供します。

2. 社内エンゲージメントとチームビルディングの強化

同じ体験や感動を共有することは、部署や役職を超えた横断的なコミュニケーションを促進します。特に、限界に挑戦するパラアスリートの姿勢に触れることで、組織全体のモチベーション向上や一体感醸成(社内エンゲージメント向上)につながります。

3. 企業価値の向上と持続可能なCSRの確立

単発の寄付活動ではなく、企業の強みや事業課題とパラスポーツの特性を結びつけた共創活動は、ステークホルダー(顧客・取引先・地域社会)からの信頼獲得に貢献します。SDGsの目標達成(目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標10「人や国の不平等をなくそう」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」など)にも直結する取り組みとなります。


専門用語一覧

障害福祉や企業連携の分野でよく用いられる専門用語について、初心者にも理解しやすいよう例を用いて解説します。

  • ステハジ(使い捨てをなくす取り組み) 「使い捨て(使い捨てプラスチックや使い捨て習慣)をやめて、持続可能な行動へ変えよう」というスローガンおよび社会運動です。環境配慮だけでなく、幅広い社会課題解決を目指すプロジェクトを指します。
  • JPPF(特定非営利活動法人日本パラ・パワーリフティング連盟) 下肢障害者を対象としたパラ・パワーリフティング競技の普及・強化を行う国内の統括団体です。
  • DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)
    • ダイバーシティ(多様性):性別、障害の有無、年齢などの違いを認め合うこと。
    • エクイティ(公平性):一人ひとりの状況に合わせた必要な支援・機会を提供すること。
    • インクルージョン(包摂性):すべての人が個性を活かして参加できる環境をつくること。
    • 例:階段しかない場所にスロープを設ける(エクイティ)ことで、車いすの人も一緒にイベントへ参加できるようにする(インクルージョン)取り組みなどが含まれます。
  • 健康経営 社員の健康管理を経営的な視点で捉え、戦略的に実践することです。社員の健康維持・増進が組織の活性化や業績向上につながると期待されます。
  • ピッチ(Pitch) 企業や団体が、自社の取り組みや提案内容を短時間(3〜5分程度)で簡潔に発表するプレゼンテーション手法です。

企業共創を実現する具体的な4ステップ(導入ガイド)

企業がパラスポーツを通じた共創を開始するための標準的なステップは以下の通りです。

【ステップ1:情報収集・イベント参加】
  「ステハジEXPO2026」などのイベントに参加し、ブース展示やピッチを通じて共創事例の情報を集める
     │
【ステップ2:自社課題の明確化】
  自社の課題(例:DE&I推進の停滞、社員同士の交流不足、CSRの形骸化)を洗い出す
     │
【ステップ3:連携内容の個別相談・企画立案】
  JPPFなどの競技団体と対話し、自社の目的に合わせた体験プログラムや研修企画を設計する
     │
【ステップ4:プログラム実施・継続的な効果検証】
  社内イベントや地域連携として共創プログラムを実施し、アンケート等で参加者の意識変化を測定する

競合・他施策との比較表

自社の組織課題解決やCSR活動において、一般的な手法と「パラスポーツ共創プログラム」を比較した結果は以下の通りです。

施策タイプ目的・アプローチ社内エンゲージメント効果DE&I理解・定着度企業の独自性・発信力
従来型金銭協賛資金提供とロゴ露出低〜中(一般社員の関与が薄い)低(対外的な広報中心)標準的
座学型DE&I研修講義による知識習得中(受け身の受講になりやすい)中(知識としての理解)標準的
一般的な社内レク懇親・リフレッシュ中(部署内の交流に偏りがち)低(社会課題解決要素は少ない)低
パラスポーツ共創(JPPF)体験・交流・組織課題解決の統合高(体験共有と共感が生まれる)高(実践的な気づきを得られる)高(ストーリー性のある発信が可能)

よくある質問(Q&A)

Q1. スポーツ協賛とパラスポーツ共創の違いは何ですか?

A. 従来の協賛が「資金提供に対する対価としての露出」を中心とするのに対し、共創は「企業と競技団体が双方の強みや課題を持ち寄り、新たな価値(社員の意識改革、健康促進、教育機会など)を共に創出する取り組み」を指します。

Q2. 従業員数が少ない企業や、福祉関連以外の事業者でも参加・連携は可能ですか?

A. 可能です。JPPFでは企業規模や業種に関わらず、それぞれの目的(社内交流、地域貢献、ブランディングなど)に応じた連携プログラムの検討が行われています。

Q3. 「ステハジEXPO2026」への来場・ブース見学に費用はかかりますか?

A. 入場は無料ですが、事前申込制となっています。事前の来場登録を行ったうえで、ぴあアリーナMM会場へお越しいただく必要があります。


まとめ:社会課題解決と組織活性化を両立する「共創」の第一歩

「ステハジ」EXPO2026における日本パラ・パワーリフティング連盟(JPPF)の出展は、単なるパラスポーツのPRにとどまらず、企業が抱える人財育成・DE&I推進・社内エンゲージメント・健康経営といった課題に対する新たなソリューション提示の機会となります。

「持ち上げたいのは、バーベルだけではない」というメッセージの通り、競技を通じた体験や学びは、企業の組織力を向上させる強力な一助となると考えられます。

社会課題解決と自社の組織活性化を両立する新たな一手をお探しの担当者様・経営者様は、ぜひ事前登録のうえ会場ブースや11:45開催の企業向けピッチへお立ち寄りください。


Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
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