パリ・オルリー空港でWHILL自動運転サービスが運用開始!移動のバリアフリー化が加速

フランスのパリ・オルリー空港において、「WHILL自動運転サービス」の運用が始まりました。これは、移動に不安を抱える方々にとって、空港での移動体験を大きく変える画期的な取り組みです。高齢化が進む現代社会において、移動支援のニーズは世界中で高まっており、このサービスの導入は、安心で快適な移動環境の整備と、介助スタッフの負担軽減に貢献することが期待されています。

WHILL自動運転サービスとは?仕組みと利用メリット

WHILL自動運転サービスは、あらかじめ収集された地図情報と、内蔵されたセンサー群で周囲の状況を検知しながら、自動で目的地まで走行するパーソナルモビリティです。

安心と快適さを提供する自動走行の仕組み

利用者はデバイスに乗り込み、搭乗ゲートなどの目的地を選択するだけで、WHILLが自動で案内してくれます。走行中は人や障害物を検知し、状況に応じて回避や減速、一時停止を行うため、安心して利用できます。目的地に到着した後は、デバイスが無人走行で元の場所へ返却される仕組みです。

利用者と空港側の双方に生まれるメリット

このサービスの導入により、搭乗ゲートまでの長距離移動が必要なすべての旅客は、従来の車椅子介助サービスに加え、WHILL自動運転サービスを自由に選択できるようになります。これにより、

  • 利用者のメリット: 介助を待つことなく、自分のペースで自立的に移動できるため、精神的な負担が軽減され、より自由に空港内を移動できます。
  • 空港側のメリット: 介助スタッフの身体的負担を軽減し、省力化を進めることで、運営コストの最適化や人的リソース不足の解決に繋がります。

世界中で高齢化が進み、2050年には60歳以上の人口が21億人に達すると予測されています。また、コロナ禍を経て旅行需要も旺盛になる中、歩行に困難や不安を抱える旅客への移動支援ニーズは年10%ずつ上昇すると試算されており、空港における移動支援のDX(デジタルトランスフォーメーション)化は喫緊の課題となっています。

世界に広がるWHILLの移動支援サービスとアクセシビリティへの貢献

WHILL自動運転サービスは、その安心かつ快適な安定運用が評価され、現在では世界25空港にサービス提供拠点を広げ、累計利用件数は約70万件を突破しています。

国際空港評価とアクセシビリティ

国際空港評価では、高齢者や障害がある方などにも配慮された施設を評価する「World’s Best PRM(注2)/ Accessible Facilities」という部門が設けられています。移動環境の整備は、この評価項目においても重要な要素であり、国内外の空港でWHILL自動運転サービスの採用が広がっている背景には、こうした評価基準への対応も含まれていると考えられます。

注2:PRM = Persons with Reduced Mobilityの略で、主に高齢者や障害がある方、怪我をされた方などを指します。

国内外の主要空港での導入事例

日本国内では、羽田空港、関西国際空港、成田国際空港をはじめとする主要5空港で導入されています。さらに、ロサンゼルス空港やバルセロナ空港など欧米の主要空港でも活用されており、その利便性と安全性が広く認知されています。

多様なニーズに応えるWHILLのサービス展開

WHILLは、自動運転サービスだけでなく、日常的な移動や一時的な利用ニーズにも応えるため、さまざまな近距離移動サービスを展開しています。

  • WHILL日額レンタルサービス: 国内外の観光客が日本を訪れる際、ホテルなど希望の場所でWHILLを受け取れるサービスです。
  • 空港・駅でのレンタルサービス: 国内空港の到着ロビーやターミナル駅、レンタカー会社などでWHILLを借りられるサービスも拡充されており、旅行中の快適な移動をサポートします。

日額レンタルサービスについて、詳しくはこちらをご覧ください。
https://whill.inc/jp/daily-rental-r

WHILL自動運転サービスの具体的な利用方法や仕組みについては、以下のリンクから詳細を確認できます。
https://whill.inc/jp/mobility-service/how-it-works/autonomous-drive

WHILL社が目指す「すべての人の移動を楽しくスマートにする」未来

WHILL社は、「すべての人の移動を楽しくスマートにする」というミッションを掲げ、近距離移動のモビリティ・ソリューションでグローバルNo.1を目指しています。ハードウェアとソフトウェアを融合させたサービス体験を通じて、身体状況や年齢に関わらず、誰もが自由に移動や外出を楽しめる世界の構築を進めています。

パリ・オルリー空港でのサービス開始は、このミッションを達成するための重要な一歩と言えるでしょう。空港という国際的なハブにおいて、移動に困難を抱える方々がより自立的に、そして快適に移動できる環境が整うことは、社会全体のアクセシビリティ向上に大きく貢献します。

WHILL社の今後のさらなる展開にも注目が集まります。移動の自由が広がることで、多くの人々の生活の質が向上し、新たな可能性が生まれることが期待されます。

WHILL社の公式ウェブサイトはこちらです。
https://whill.inc/jp/

本リリースの英語版についてはこちらをご覧ください。
https://whill.inc/gb/news/paris-orly-airport-launches-france-s-first-autonomous-wheelchair-service-with-whill

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77