介護現場の課題を解決するAIアシスタント「介人(カイト)」が新登場

2026年4月21日、介護現場の「声」から生まれたAIアシスタント「介人(カイト)」が、株式会社ビジー・ビーにより正式にリリースされました。このAIアシスタントは、介護事業の実態を熟知した現役介護事業者2社との共同開発によって誕生し、介護現場の長年の課題であった「二重入力」をゼロにすることを目指しています。

介護現場の「声」から生まれたAIアシスタント「介人(カイト)」

「介人」は、先行導入施設での実績と、埼玉県介護事業者連盟をはじめとする業界団体との連携を基盤としています。まずは埼玉県内の通所介護施設から導入が進められ、将来的には全国の介護現場への展開が計画されています。

「二重入力ゼロ」を実現する統合データ基盤の革新性

介護現場では、ケア記録、介護報酬請求、シフト管理、送迎、経営管理など、業務ごとに異なるソフトウェアが使用されることが一般的です。これらのソフトウェアは単体での完成度が高い一方で、連携が前提とされていないため、同じ利用者情報を複数のシステムに繰り返し入力する非効率な作業が常態化していました。

「介人」は、この構造的な課題を解決するために、介護業務に必要なすべてのデータを一元管理する独自の「統合データ基盤」を構築しました。この基盤上に各業務アプリケーションを配置する設計により、一度入力されたデータは「送迎」「勤怠」「報告書」などすべての関連アプリへ即座に同期され、煩雑な転記作業を完全に撤廃し、事務作業時間を大幅に短縮します。

介人なら全てが繋がる。バラバラな事務作業に、終止符を。

開発プロセスにおいても、埼玉県内で多角的な介護事業を展開する2社とパートナーシップを締結し、実際の現場スタッフからのフィードバックを即座に反映させる「共創型プロダクト開発」が採用されました。これにより、現場に即した直感的なユーザー体験が実現されています。

介護DXを加速させる「介人」の主な特徴と導入メリット

「介人」は、介護現場の負担を軽減し、質の高いケアを提供するための様々な機能とメリットを提供します。

職員の負担を大幅軽減:ケアに集中できる環境へ

  • ハンズフリーの音声入力: 記録業務のために作業を中断する必要がなく、ケア中に発した言葉がそのまま記録・データ化されます。

  • データサイロの解消による「転記・二重入力ゼロ」: 独自の統合データ基盤により、一度入力されたデータはすべての関連アプリへ即座に同期され、事務作業時間を大幅に短縮します。

  • 言語・経験に依存しない「教育と安全」の自動化: AIがインシデントを分析し、漫画や図解を用いて視覚的に改善提案を行います。これにより、外国人材や経験の浅いスタッフでも直感的に理解でき、サービス品質の均一化と事故の未然防止に貢献します。

管理業務の効率化と経営の安定化

  • 管理業務の科学的な最適化: 交通情報や勤務表データと連動し、最適な送迎ルートや職員配置をAIが自動作成します。これにより、属人的になりがちだった管理業務が省力化され、経営精度の向上に寄与します。

  • 適正なマネジメントの実現: 各種加算の算定根拠もAIが整理するため、意図しない不正請求を防ぎ、科学的で適正なマネジメントを可能にします。

障害福祉分野への応用が期待される未来

「介人」が介護現場にもたらす業務効率化や質の向上は、高齢者支援だけでなく、同様に人手不足や複雑な制度、多岐にわたる支援内容といった課題を抱える障害福祉分野にも、きっと応用されていくでしょう。介護DXの成功モデルが、日本の福祉全体の未来を切り拓く可能性を秘めています。

埼玉県から全国へ。「介人」が描く介護DXの未来図

「介人」は、以下の3段階のシナリオに基づき、急速な普及を目指しています。

  • Phase 1(2026年上期): 埼玉県介護事業者連盟のネットワークを軸に、パートナー企業の強力なリーダーシップのもと、埼玉県内10社50施設への集中導入を実施し、揺るぎない「先行実績」を構築します。

  • Phase 2(2026年下期): 埼玉県ローカルでの認知活動を大々的に展開し、認知度向上とともに、トップセールスによる信頼性の高いアプローチを継続して県内シェアを拡大します。

  • Phase 3(将来展望): 埼玉モデルを成功パッケージとして、全国の自治体および特養、居宅介護など全業態へ水平展開し、事業をスケールさせます。

株式会社礎 代表取締役の大塚洋幸氏は、このシステムを「埼玉県から全国へ発信する『埼玉モデル』の核として、介護現場のあり方を根本から変えるための挑戦」と捉え、現場の声を反映したシステムが「スタッフが本来の専門性に集中できる環境を取り戻すためのインフラ」であると述べています。

有限会社アートライフ 代表取締役の小林千洋氏も、「介護施設を丸ごとAI化」することで、人材不足や職員の高齢化、未経験者・外国人材の定着難といった厳しい課題に対し、「介人」が明確な解決策を示してくれると期待を寄せています。

製品概要と公式サイト

「介人」に関する詳細は、以下の製品概要および公式サイトをご確認ください。

  • 製品名: 介人(カイト)

  • 発売日: 2026年4月21日(火)

  • 対象: 通所介護施設(順次、施設介護、訪問介護、居宅介護支援へ展開予定)

  • 公式サイト: k-ai-to.jp

開発元である株式会社ビジー・ビーのウェブサイトも合わせてご覧ください。

K・AI・TOロゴ

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
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