佐賀市が推進する共生社会:パラスポーツ体験会と子育てショートステイで誰もが暮らしやすい地域へ

佐賀市は2026年7月7日、市長記者会見を開催し、若者世代、子育て家庭、そしてスポーツを通じた交流を支える新たな取り組みを発表しました。これらの施策は、市民一人ひとりが安心して暮らせる「共生社会」の実現を目指すものです。特に、障害のある人もない人も共に楽しめるパラスポーツ体験会や、子育て家庭の負担を軽減するショートステイの里親家庭での受け入れは、障害福祉に関心を持つ方にとって注目すべき内容と言えるでしょう。

佐賀市 市長記者会見

障害の有無を超えて楽しめる!佐賀市パラスポーツ体験会

佐賀市では、障害のある人もない人も一緒にスポーツを楽しみ、交流できる「パラスポーツ体験会」を初めて開催します。これは、スポーツを通じて相互理解を深め、誰もが暮らしやすい地域社会を築くための一歩です。

ボッチャとふうせんバレーボールで広がる交流の輪

体験会で楽しめる種目は、ボッチャふうせんバレーボールです。ボッチャは、白い目標球に赤と青のボールを投げたり転がしたりして、いかに近づけるかを競う競技で、重度の脳性麻痺や四肢に重い障害がある選手のために考案されました。一方、ふうせんバレーボールは、その名の通り柔らかい風船を使い、座ったままでも楽しめるよう工夫されたバレーボールです。これらの競技は、運動能力に関わらず誰もが参加しやすく、初めての方でも気軽に楽しめます。

体験会は8月から12月にかけて計4回開催され、各日25名程度の定員が設けられています。さらに、2027年1月9日には100人規模のパラスポーツ大会も予定されています。会場はSAGAパラスポーツセンター(佐賀市天祐)です。

パラスポーツ体験会の告知

子育て家庭に「安心」を届ける:ショートステイの里親家庭での受け入れ

子育て中の保護者が病気や出産、育児疲れなどで一時的に子どもの養育が難しい場合、子育てショートステイは大変心強い支援です。ショートステイとは、一時的に子どもを預かり、保護者の負担を軽減する福祉サービスを指します。佐賀市ではこの度、県内で初めて、里親家庭での受け入れを開始しました。

家庭的な環境で子どもが安心して過ごせる里親制度

これまでのショートステイは市内の児童福祉施設4か所で受け入れが行われていましたが、2026年6月からは新たに市内16世帯の里親家庭が加わっています。里親家庭は県の認定を受け、知識と経験を持つサポーターが子どもたちを迎え入れるため、子どもたちは普段の暮らしに近い家庭的な環境で安心して過ごすことができます。

佐賀市は2023年度から、専用居室の設置や専従職員の配置、育児疲れにも対応できる体制づくりを進めてきました。その結果、ショートステイの利用日数は約10倍、利用者数は約14倍に増加しており、この支援へのニーズの高まりがうかがえます。

子育てショートステイ「里親家庭」での受入れ開始

若者世代への支援:結婚新生活応援事業

佐賀市では、新婚世帯の新生活を応援するため、新たに「結婚新生活応援事業」を開始します。これは、20代から30代が直面する就職、結婚、出産、育児といった経済的な負担を軽減し、希望する未来を選べる環境を整えるものです。

新婚世帯の住まいにかかる費用などを対象に、最大60万円が補助されます。この事業は、結婚初期の経済的なゆとりを生み出すことで、子育てへの不安を軽減し、結果としてすべての家庭が安心して暮らせる地域づくりに貢献すると考えられます。

結婚新生活応援事業の紹介

今回の市長記者会見で発表された内容の詳細は、佐賀市公式ホームページで公開されています。記者会見資料や動画は以下のリンクから確認できます。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77