📌 この記事で分かること

  • 歩行支援ロボット「WIM S」の基本概要と股関節アシストの仕組み
  • 歩行が止まった際の一歩目を助ける新機能「FLOWモード」の特徴
  • 2026年10月24日開催「脳フェス大運動会2026」でのWIM S体験・出展情報
  • 全国13都市で利用できる「自宅体験サービス」やPOPUP展示の活用方法
  • 従来の歩行補助具(杖・歩行器・大型リハビリ機器)との違い比較

もう一度、自分の足で自分らしく歩くために

「病気や怪我の後遺症で、歩くことに不安がある」
「リハビリを頑張っているけれど、もう少し楽に足を前へ出せるようになりたい」
「家族と一緒に、また安心して外出を楽しみたい」

脳卒中後遺症による片麻痺やパーキンソン病などの症状を経験された方、そしてそのご家族の中には、歩行や外出に対してこのような悩みを抱えている方が少なくありません。これまで当たり前だった移動や人との交流にハードルを感じてしまうのは、ごく自然なことです。

そんな中、歩行の悩みに寄り添う新しい選択肢として注目を集めているのが、株式会社グロービズが展開するウェアラブル型の歩行支援ロボット「WIM S(ウィム エス)」です。

本記事では、WIM Sの技術的特徴や注目の新機能「FLOWモード」、そして2026年10月24日に開催される「脳フェス大運動会2026」での体験ブース情報について解説します。


歩行支援ロボット「WIM S」とは?股関節アシストと新機能「FLOWモード」を解説

1. 股関節の動きを捉えるアシスト技術と軽量ウェアラブル設計

「WIM S(ウィム エス)」は、身体に装着して使用するウェアラブル型の歩行支援ロボットです。開発元のWIRobotics社は世界的な技術評価を受けており、CESで3年連続受賞したほか、AWS・NVIDIAが主導するプログラムにも選出されています。日本国内では株式会社グロービズが展開を行っています。

WIM Sの最大の特徴は、歩行時における股関節の動きをセンサーで精密に捉え、脚の前出し(遊脚)や床の蹴り出し(立脚)を直接サポートする点にあります。

従来のリハビリ機器のように身体全体を大きく覆う固定型構造とは異なり、身体の動きに合わせて自然な力加減でアシストを行うため、「楽に脚が出せる」「歩行時の負担が軽く感じる」といった歩行感覚を追求しています。

2. 歩行停止時に一歩目をサポートする新機能「FLOWモード」とは?

WIM Sには、歩行に悩む当事者のリアルな声に応える新たな機能として「FLOWモード」が搭載されています。

【FLOWモードとは?】
歩行中に足がすくんでしまったり、一時的に歩行が止まってしまったりする状態(すくみ足や重度の歩行障害)が生じた際に、スマートフォン等のアプリ操作によって、指定した側の脚を持ち上げるアシストを行う機能です。

パーキンソン病の「すくみ足」や脳卒中片麻痺による「一歩目の出しにくさ」がある場合でも、アプリからの操作をきっかけにして一歩目の動きをスムーズに引き出す手助けとなります。

3. 知っておくべき注意点(医療機器ではないこと・個人差について)

WIM Sを検討するうえで、正しく理解しておきたい重要なポイントがあります。

  • WIM Sは「医療機器」ではありません。疾患の治療や治癒を目的とした医療用機器ではなく、日常の歩行やリハビリ訓練の場面で移動動作をサポートするための福祉・生活支援ギアとして位置づけられています。
  • 歩行の感覚やアシスト効果には個人差があります。身体の状態や麻痺の程度によって適した使い方が異なるため、まずは実際の体験会などでフィット感やアシスト感を試してみることが推奨されます。

「脳フェス大運動会2026」でWIM Sを体験!イベント概要と出展情報

1. 脳フェス大運動会2026の開催日程・会場アクセス・スローガン

株式会社グロービズは、2026年10月に開催される体験型イベント「脳フェス大運動会2026」に歩行支援ロボット「WIM S」を出展します。

項目詳細情報
イベント名脳フェス大運動会2026
開催日時2026年10月24日(土)11:00~18:00
会場BumB東京スポーツ文化館 メインアリーナ(東京都江東区)
出展内容歩行支援ロボット「WIM S」の紹介・体験
公式サイトhttps://event.noufes.com/sports-festival2026/

「脳フェス」は、脳卒中当事者をはじめ様々な背景を持つ人々が集い、障がいの有無に関わらず共に楽しむことを目指すイベントです。

大会公式サイトには、次のような象徴的なメッセージが掲げられています。

「麻痺があっても、車椅子でも、杖を使っていても。会場に着いたら、あなたは紅組か白組の一員です。」

障がいや身体の状態によって区別するのではなく、同じチームの一員としてスポーツや交流を楽しむ場であり、WIM Sの体験ブースもこの理念のもとで展開されます。

2. 体験ブースで確認すべき「3つのチェックポイント」

脳フェス大運動会2026のブースでWIM Sを試着する際は、以下の3点を意識して確認すると、自分に合うかどうかを効果的に確かめることができます。

  1. ベルトのフィット感と装着のしやすさ
    腰や太ももへの装着感が不快でないか、一人または介助者の手でスムーズに着脱できるかを確認します。
  2. 脚の「前出し」「蹴り出し」のアシスト感
    歩き出した際に、自分の意思に合わせて自然に脚が前に引き上げられる感覚があるかをチェックします。
  3. 「FLOWモード」の操作感
    アプリ操作による脚の引き上げ動作(一歩目のアシスト)がどのように作動するか、スタッフの説明を受けながら体験します。

どこで体験できる?WIM Sの全国体験会と「自宅体験サービス」の活用法

脳フェス大運動会2026以外にも、WIM Sを試せる機会が全国で提供されています。

1. 全国のPOPUP体験会と常設展示

グロービズでは、全国各地で期間限定のPOPUP体験会や、患者会(全国パーキンソン病友の会・筋ジストロフィー協会等)と連携した特別体験会を開催してきました。また、二子玉川の次世代型ショールーム「蔦屋家電+」での展示・体験など、実際に触れられる機会を積極的に設けています。

2. 全国13都市で展開中!「自宅体験サービス」

「イベント会場まで行くのが難しい」「普段歩いている自宅や近所の散歩道で試してみたい」という方向けに、全国13都市へ拡大された「自宅体験サービス」が用意されています。

このサービスでは、介護福祉士ネットワークと連携し、専門知識を持つスタッフのサポートのもと、日常の生活動線の中でWIM Sの使い心地をじっくりテストすることが可能です。問い合わせの多くには脳卒中後遺症(片麻痺)やパーキンソン病などの記載があり、当事者だけでなくご家族からの相談も多く寄せられています。


福祉・ロボット専門用語解説

記事内で登場した専門用語について、初心者の方にも分かりやすい例えを交えて解説します。

  • ウェアラブル(Wearable)
    「身につけられる」という意味です。時計型のスマートウォッチのように、衣服のように身体に直接装着して使う機器を指します。
  • 片麻痺(かたまひ)
    脳卒中(脳梗塞や脳出血)などが原因で、身体の左右どちらか半分(手足や顔面など)の動きが制限されたり、麻痺が生じたりする状態のことです。
  • すくみ足(すくみあし)
    足を出そうとしても、まるで足の裏が地面に張り付いてしまったかのように前へ踏み出せなくなる現象です。パーキンソン病などの神経疾患でよく見られます。
  • FLOWモード
    WIM S専用の機能で、歩行が止まってしまった際にスマホ等の操作で選んだ脚を安全に持ち上げ、最初の一歩を物理的に手助けする仕組みです。

WIM Sと従来の歩行補助具の違い

歩行をサポートする代表的な器具・装置と、WIM Sの違いを一覧表でまとめました。

比較項目杖・歩行器大型リハビリ用ロボットWIM S(歩行支援ロボット)
主な役割体重の分散・転倒防止病院・施設内での定置型歩行訓練日常歩行における股関節のアシスト
アシスト方式上腕力による支持モーターによる自動・強制歩行股関節の動きを捉えたパワーアシスト
新機能(FLOWモード)なしなし(プログラム駆動)アプリ操作による一歩目持ち上げ機能
使用場所屋内・屋外医療機関・リハビリ施設限定屋内・屋外・イベント・自宅
装着性・持ち運び容易不可(大型設備)軽量ウェアラブル設計
位置づけ介護用品医療機器・訓練機器生活支援機器(非医療機器)

Q&A(よくある質問5選)

Q1. WIM Sは医療保険や介護保険の適用対象ですか?

A. 現時点ではWIM Sは医療機器ではなく福祉・生活支援ギアとして位置づけられています。保険適用の可否や購入・レンタルプランの最新情報については、公式サイトまたは提供元へご確認ください。

Q2. どんな病気や後遺症の方に使われていますか?

A. 利用実態調査によると、脳卒中後遺症による片麻痺やパーキンソン病をはじめ、各種神経疾患や術後リハビリを行っている方々から多くの問い合わせや利用実績があります。

Q3. 脳フェス大運動会2026での体験は事前予約が必要ですか?

A. イベント自体の参加方法やブース体験の手順については、脳フェス大運動会2026公式サイトにて案内されています。事前の確認をおすすめします。

Q4. 自宅体験サービスは家族が申し込むことも可能ですか?

A. はい、可能です。問い合わせの約4人に1人は配偶者やご家族からの相談となっており、ご本人の歩行状況に合わせた体験アレンジが行われています。

Q5. 装着すれば誰でもすぐに歩けるようになりますか?

A. 使用感や効果には個人差があります。身体のバランスや筋力状態によって必要なサポート感が異なるため、まずは体験会や自宅体験で専門スタッフのアドバイスのもと試着することをお勧めします。


まとめ

歩行支援ロボット「WIM S」は、単に身体の動きを補助するだけでなく、「もう一度自分の足で歩きたい」「家族や仲間と一緒に外出やイベントを楽しみたい」という前向きな気持ちを後押しする選択肢です。

  • 股関節の動きを捉える自然なアシスト構造
  • 歩行停止時の一歩目を助ける「FLOWモード」搭載
  • 2026年10月24日「脳フェス大運動会2026」会場で実機体験が可能
  • 全国13都市での自宅体験サービスなど試着機会が充実

「まずは実際に触って試してみたい」という方は、ぜひ2026年10月24日にBumB東京スポーツ文化館で開催される「脳フェス大運動会2026」の会場へ足を運んでみてください。また、遠方の方や自宅でゆっくり試したい方は、公式サイトより体験会情報や自宅体験サービスの最新情報をご確認ください。


Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
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