法定雇用率2.7%時代を乗り越える!eスポーツで拓く「障害者と稼ぐ」新しい雇用モデル
法定雇用率2.7%時代に問われる「障害者雇用の常識」
2026年7月、民間企業の障害者法定雇用率が2.7%に引き上げられる予定です。これは、障害のある方の雇用機会をさらに拡大するための重要な変化ですが、現在でも法定雇用率を達成できていない企業は6万社以上に上るとされています。また、法定雇用率の数値だけを満たすことを目的とした「障害者雇用代行ビジネス」が国会でも問題視されるなど、障害者雇用のあり方が改めて問われています。
このような状況の中で強く求められているのは、「障害者“で”稼ぐ」という考え方ではなく、「障害者“と”稼ぐ」という、障害のある方と共に価値を創造し、企業成長に繋げる新しいビジネスモデルです。新刊『超福祉 障害者と稼ぐ』(講談社)では、著者の加藤大貴氏が、これまでの「障害者雇用のあたりまえ」を打ち破る挑戦の数々を描いています。

「ゲーム好き」が「働く力」に変わるeスポーツの可能性とAI活用
日本には1000万人を超える障害のある方がいますが、その中で就職しているのはごく一部に過ぎません。多くの「働きたい」と願う障害のある方の可能性を活かし、共に働くためには何ができるのでしょうか。
著者の加藤大貴氏は、その突破口としてeスポーツに着目しました。「ゲームが好き」で「eスポーツができる」ということは、単なる趣味にとどまりません。これは、「デジタルデバイスの操作能力」「戦略的思考力」「インターネット環境への適応力」「他者とのコミュニケーション能力」といった、仕事をする上で不可欠なスキルを持っていることを示唆しています。
加藤氏は、この点に着目し「ePARA」を立ち上げました。「ゲーム好き」すなわち「ITスキルが高い」障害のある方が活躍できる環境を拡大しています。さらに、AI(人工知能)技術を活用することで、障害のある方が健常者と変わらず能力を発揮できる新たなフィールドも開拓しており、デジタル社会における多様な働き方を提案しています。
ePARAが示す多様な働き方と具体的な成果
「ePARA」では、実際に多くの障害のある方がそれぞれの強みを活かして活躍しています。例えば、進行性の難病と闘いながらイベントプロデューサーとして活躍している車いすの社員や、全盲の視覚障害がありながら声優、エンジニア、映像クリエイター、そしてピアサポーター(障害のある方の支援者)として多岐にわたる仕事を手がけている社員もいます。

このような取り組みの結果、「ePARA」の年商は今期2.5億円に達し、障害のあるスタッフの平均賃金は月12万円にまで向上しています。本書は、障害のある方が生き生きと働くことで会社が成長する実践事例を、具体的なノウハウを交えて紹介するビジネスドキュメントとして、多くの企業や関係者にとって示唆に富む内容となっています。
『超福祉 障害者と稼ぐ eスポーツ×福祉で未来を変える』書籍情報
本書は、障害者雇用の新たな可能性を深く掘り下げた一冊です。
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タイトル: 『超福祉 障害者と稼ぐ eスポーツ×福祉で未来を変える』
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発売日: 2026年6月25日
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出版社: 講談社
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定価: 1,760円(税込)
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判型・ページ数: 四六判 176ページ
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ISBN: 978-4-06-544082-7
本書は、お近くの書店やネット書店で購入できます。
著者 加藤大貴氏のプロフィール
加藤大貴氏は、株式会社ePARAの代表を務めています。ロースクール卒業後、東京地方裁判所で事務官・書記官として8年間勤務。その後、福祉法人職員として障害のある方や高齢者の支援に携わる中で、就労課題の大きさを痛感しました。
この経験を背景に、2019年にはeスポーツを活用した障害者就労支援イベント「ePARA」を開催し、翌年に法人化。現在では20名の障害のある方を雇用し、これまでに延べ1000人以上の障害のある方への就労支援を行ってきました。「超越ハピネス」「NHKスペシャル」「バリバラ」「ハートネットTV」(NHK)、「Seeder〜笑顔のタネをまく人〜」(TBS)など、多数のメディアに出演し、各地で講演も行っています。また、経済産業省資源エネルギー庁の補助金事業として採択され、日本とサウジアラビア間での障害者活躍支援を実施するなど、国内外で活躍しています。
障害者雇用の未来を拓く一冊
『超福祉 障害者と稼ぐ』は、法定雇用率の引き上げという社会の変化を前向きに捉え、障害のある方の「好き」や「得意」を仕事に繋げる具体的な方法を提示しています。eスポーツやAIといった新しいツールが、障害のある方の可能性を最大限に引き出し、企業と共に成長する道筋を示してくれるでしょう。障害福祉に関わる方々、企業の人事担当者、そして障害のあるご本人やそのご家族にとって、これからの働き方を考える上で貴重な一冊となることでしょう。

