障がい学生の未来を拓く「ableto」プログラムの成果報告

特定非営利活動法人ディーセントワーク・ラボが主催する「ableto 次世代のプレキャリアプログラム2026 in 関西」の成果報告会が、2026年6月29日(月)に京都大学で開催されます。このプログラムは、特性や障がいのある学生の早期キャリア形成を支援するため、企業や大学と連携して実施されました。

報告会では、プログラムを通じて学生が自身の強みや特性、必要な配慮について理解を深め、自分らしいキャリアを探求した過程が共有されます。また、企業側が多様な学生と触れ合う中で得た気づきや、障がいのある人材の雇用を取り巻く社会課題への包括的なネットワークによる解決策についても議論される予定です。

障がいのある学生のキャリア形成支援や、企業の受け入れ環境づくりに関心を持つ方にとって、具体的な示唆を得られる貴重な機会となるでしょう。

成果報告会の告知

「ableto 次世代のプレキャリアプログラム」とは?

「ableto 次世代のプレキャリアプログラム2026 in 関西」は、特定非営利活動法人ディーセントワーク・ラボ、アクセンチュア株式会社、京都大学 ディスアビリティ・インクルージョンセンターが連携し、特性や障がいのある学生と企業が相互理解を深めることを目指して実施された合同プレキャリアイベントです。

「プレキャリアプログラム」とは、本格的な就職活動の前に、仕事やキャリアについて考える機会を提供するプログラムを指します。

このイベントでは、学生が企業・大学関係者とともに体験テーブルに参加し、企業サービスの改善提案といった実践課題や、就職活動における課題と示唆を整理するワークショップが行われました。当初は緊張した雰囲気も見られましたが、対話を通じて活発な意見交換が生まれ、学生からは自身の考えを言葉にすることへの自信や新たな気づきが共有されました。企業側からも、学生ならではの視点や発想に対する驚きや学びの声が寄せられ、立場を超えた相互理解が深まる機会となりました。

ワークショップの様子

セミナーの様子

成果報告会のプログラム詳細と参加方法

本成果報告会は、障がい者雇用に関心のある企業担当者、大学支援者、メディア関係者を対象に開催されます。オンライン参加も可能です。

開催概要

  • 日時: 2026年6月29日(月)13:30~15:30(13:15受付開始)

  • 会場: 京都大学 国際科学イノベーション棟 5F HORIBAシンポジウムホール(京都府京都市左京区吉田本町 国際科学イノベーション棟)

  • 参加費: 無料(事前申込制)

  • 対象: 企業担当者(障がい者雇用に携わっている方・関心のある方)、大学支援者の方、メディア関係者

  • 主催: 特定⾮営利法⼈ディーセントワーク・ラボ

  • 共催: 京都大学 学生総合支援機構 附属ディスアビリティ・インクルージョンセンター(DIIN Center) / アクセンチュア株式会社

  • 協力: 大阪大学 ウェルネス推進機構 健康支援相談センター相談支援部門 アクセシビリティ支援室 / 神戸大学 インクルーシブキャンパス&ヘルスケアセンター 障害学生支援部門 / 和歌山大学 キャンパスライフ・健康支援センター キャンパスライフ支援部門

  • 申し込み: こちらからお申し込みください

プログラム内容

報告会では、以下の内容が予定されています。

  • 開会

  • 基調講演「障害のある学生の修学と就労 ー 現状と課題」

    • 登壇者:京都大学 ディスアビリティ・インクルージョンセンター センター長・准教授 村田 淳氏

  • 講演「『対話』がひらく組織の可能性 〜特性や障がいのある学生・若年者の修学・就労を支えるプロジェクトabletoのご紹介~」

    • 登壇者:NPO法人ディーセントワーク・ラボ 代表理事 中尾 文香

  • 実践報告①「就労移行期の困り感を体験で超えるプログラム設計」

    • 登壇者:NPO法人ディーセントワーク・ラボ 高橋 亜矢子氏
  • 実践報告②「インクルーシブな就活を考える-ワークショップより得られた示唆-」

    • 登壇者:大阪大学 ウェルネス推進機構 健康支援相談センター 相談支援部門 アクセシビリティ支援室 特任研究員 永井 友幸氏
  • クロストーク「特性や障がいのある学生・若年者の次世代のキャリア形成と社会移行プラットフォームの実装へ向けて」

    • 登壇者:

      • NPO法人ディーセントワーク・ラボ 代表理事 中尾 文香氏

      • アクセンチュア株式会社 デジタルコア シニア・マネジャー 市本 真澄氏

      • 京都大学 ディスアビリティ・インクルージョンセンター センター長・准教授 村田 淳氏

      • 大阪大学 ウェルネス推進機構 健康支援相談センター 相談支援部門 アクセシビリティ支援室 特任研究員 貝原 亮氏

  • 閉会

  • 名刺交換会・交流会

※プログラム内容は変更される可能性があります。

「ableto」の今後の展開と共創パートナー募集

ディーセントワーク・ラボは今後、「ableto」プログラムの年次開催とエリア拡大を進めていく予定です。

今後の展開スケジュール

  • 関東: 2026年11月に東京での体験プログラムが開催予定です。

  • 関西: 関西圏での継続的な年次開催に向けて調整が進められています。

拡充プログラム予定

  • 業務体験、対話ワークショップ、OB交流、企業見学会など、体験機会の拡充が計画されています。

共創パートナー企業の募集

2026年11月の東京開催に向けて、仕事体験コンテンツの提供を検討できる企業が募集されています。また、障がいや特性のある若者の育成、雇用型インターンシップ、自社社員へのインクルーシブ教育、次世代の採用・教育施策の共同検討など、未来を見据えた連携の相談・問い合わせも受け付けています。

「インクルーシブ教育」とは、障がいの有無にかかわらず、すべての子どもたちが共に学び、成長できる教育環境を目指す考え方です。

abletoに関する問い合わせ先:

  • 特定非営利活動法人ディーセントワーク・ラボ

  • Email:ableto@decentwork-lab.org

  • HP:https://decentwork-lab.org/

  • 担当:高橋

関連団体について

特定非営利活動法人ディーセントワーク・ラボ

すべての人の「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)」「ディーセント・ロール」の実現を目指し、活動する団体です。障がいのある人が個々の力を発揮できる職場づくりを支援し、実践と研究に基づいた専門的知見で障がい者雇用に取り組む企業を支援しています。

「ディーセント・ワーク」とは、国際労働機関(ILO)が提唱する「働きがいのある人間らしい仕事」を意味します。

詳細はこちら:https://decentwork-lab.org/

京都大学 学生総合支援機構 附属ディスアビリティ・インクルージョンセンター(DIIN Center)

地域生活における社会的障壁の除去・軽減を目指し、設立されました。京都大学の豊富な資源とノウハウを活かし、多様なリソースを提供することで、互いに尊重し合える社会の実現に取り組んでいます。

詳細はこちら:https://www.assdr.kyoto-u.ac.jp/diin/

アクセンチュアの社会貢献活動

アクセンチュアは、事業活動で培った「人材のスキル発揮を高めるノウハウ」を活かし、障がい・特性のある方の就労・キャリア形成を支援しています。社員が主体的に参画し、ビジネスの手法を社会課題解決に応用することで、社会的インパクトの最大化を目指しています。

詳細はこちら:https://www.accenture.com/jp-ja/about/corporate-citizenship

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77