災害時の心のケアを支える実践ガイドが新登場

株式会社医学書院は、2026年5月25日に書籍『被災者・支援者のための 災害時こころのケア実践ガイド 101の疑問とその解説』(編集:高橋 晶)を発売しました。このガイドは、災害時の精神心理的対応に関する基礎知識から具体的な介入手法までを、Q&A形式で分かりやすく解説しています。

災害時こころのケア実践ガイド

災害精神対応は、災害が発生してから慌てて身につけるものではなく、日頃からの準備が重要だとされています。本書は、支援に関わる方々が苦悩や戸惑いの中で被災者に寄り添い、その尊厳と生活を支えるための羅針盤となることを目指しています。

障害福祉の現場で役立つ具体的なアプローチ

本書は、避難所、在宅、仮設住宅など、被災者が過ごす多様な場所や状況に応じた支援の必要性を踏まえ、災害時の精神心理的対応に必要な知識と視点を提供します。

特に注目すべきは、DPAT・DMATに関わる方々、精神科・心療内科の医療者、心理職、看護職、保健師、福祉職、行政職員、支援者支援に従事する方々、そしてこれから災害精神保健を学びたい学生や関わりたいと考えているすべての方々を対象としている点です。

「配慮が必要な方」へのきめ細やかな支援

目次には「第7部 対象別アプローチ① 子ども・高齢者」と「第8部 対象別アプローチ② 配慮が必要な方・死別」といった項目があり、特に「配慮が必要な方」へのアプローチが詳述されています。これは、障害のある方々を含め、災害時に特別な支援が求められる人々への理解と実践的な対応を深める上で、障害福祉分野の専門家にとって貴重な情報となるでしょう。

本書を通じて、支援者は以下の内容を学ぶことができます。

  • 災害精神医学の基礎と定義

  • 支援体制と組織・チームの構築

  • 専門職の役割と連携の重要性

  • 災害時の精神・心理反応と病態理解

  • 評価と初期対応の具体的な手順

  • 具体的な治療と介入手法

  • 子ども、高齢者、配慮が必要な方々へのアプローチ

  • 支援者自身のセルフケア(支援者支援)

  • 社会・倫理・マネジメントに関する視点

これらの知識は、障害のある方々が災害時に直面するであろう心理的困難を理解し、適切な支援を提供する上で不可欠です。

書籍情報と詳細について

『被災者・支援者のための 災害時こころのケア実践ガイド 101の疑問とその解説』の書誌情報は以下の通りです。

  • 書名: 被災者・支援者のための 災害時こころのケア実践ガイド

  • 編集: 高橋 晶

  • 発行月: 2026年6月

  • 判型: A5

  • 頁数: 376

  • 定価: 4,180円 (本体3,800円+税10%)

  • ISBN: 978-4-260-06486-6

  • 発行元: 医学書院

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まとめ:災害に備え、心のケアの知識を深める重要性

予測不能な災害が増える現代において、被災者の心の健康を守ることは、身体的な安全確保と同様に重要な課題です。特に障害福祉の現場では、多様なニーズを持つ方々への配慮が求められます。

この『災害時こころのケア実践ガイド』は、災害時における心のケアの知識を深め、支援者が自信を持って対応できるようになるための一助となるでしょう。平時からの学習を通じて、いざという時に冷静で適切な支援を提供できるよう、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

株式会社医学書院は、1944年の創業以来、医学・医療の専門情報を提供し、社会の福祉に貢献することを企業理念としています。その専門性と経験に裏打ちされた本書は、多くの医療・福祉専門職、そして学生の方々にとって、災害対応の貴重な指針となることでしょう。

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77