発達特性を持つ子どもたちの「すき」を育む!「おしごとラボ」が示すインクルーシブなキャリア教育の未来
発達特性を持つ子どもたちが、自身の「すき」を起点に多様な仕事に触れる「すきを探求!おしごとラボ 2026」が開催されました。NPO法人ADDSをはじめとする4団体が連携し、企業協力を得て実現したこのイベントは、271名の来場者を集め、子どもたちの笑顔と「やってみたい!」という意欲に満ちた一日となりました。この記事では、イベントの具体的な内容、参加者の声、そしてインクルーシブな社会の実現に向けた意義と今後の展望について詳しくご紹介します。
この記事で分かること
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発達特性のある子ども向けお仕事体験イベント「おしごとラボ」の概要と目的
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NPOと企業が連携する「CO-ROUTES(コ・ルーツ)」キャンペーンの活動内容
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イベント当日の様子や参加者の具体的な声、その社会的意義
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発達特性を持つ子どもたちが安心して挑戦できる環境づくりの重要性
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今後の「おしごとラボ」の展望と、社会全体で子どもたちの可能性を広げるためのパートナーシップについて
発達特性のある子どもたちの「すき」を育む「おしごとラボ」とは?
発達特性とは、一人ひとりが持つ個性や傾向のことで、学習や行動、コミュニケーションにおいて特徴的なパターンが見られることを指します。近年、「発達障害」という言葉だけでなく、より広い意味で「発達凸凹」といった表現も使われることがあります。「発達凸凹」とは、発達にでこぼこがあるというイメージで、得意なことと苦手なことの差が大きい状態を指すことが多いです。
「すきを探求!おしごとラボ」は、このような発達特性のある子どもたちが、自身の「すき」を深掘りし、将来の「はたらく」に繋がる可能性を探求できるお仕事体験イベントです。安心安全な環境で、子どもたちが主体的に様々な職種に触れる機会を提供することを目的としています。
「CO-ROUTES(コ・ルーツ)」キャンペーンの理念
このイベントは、NPO法人ADDS(発達支援)、株式会社タイミー(就労インフラ)、株式会社Connecting Point(インクルーシブ実践支援)、NPO法人みんなのコード(テクノロジー教育)の4団体が共同で主催する「CO-ROUTES(コ・ルーツ)」キャンペーンの一環として開催されました。このキャンペーンは、障害の有無に関わらず、一人ひとりが「自分らしく」を諦めずに社会と繋がるための道筋(ルーツ)を共に描くことを目指しています。
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NPO法人ADDS: https://adds.or.jp/
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株式会社Connecting Point: https://www.connectingpoint.jp/
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株式会社タイミー: https://corp.timee.co.jp/
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NPO法人みんなのコード: https://code.or.jp/
271名が来場!「すきを探求!おしごとラボ 2026」の開催報告
2026年8月8日(土)に株式会社タイミー本社スペースで開催された「すきを探求!おしごとラボ 2026」には、お子様130名、保護者141名の総勢271名が来場しました。
当日は天候にも恵まれ、会場は子どもたちの笑顔と「やってみたい!」という意欲に満ち溢れていました。イベントを成功に導いた多大なご協賛企業、ブースを盛り上げた出展企業やボランティアスタッフ、そして来場した多くの家族に感謝の意が述べられています。
安心安全な環境で多様な「おしごと」を体験
会場では、子どもたちが企業の仕事をテーマにした体験ブースを自由に巡り、体験に応じて獲得した独自通貨「コルツ」を使って縁日ブースで楽しむ姿が見られました。この「コルツ」システムは、「完成度」ではなく「好き」という気持ちや参加、プロセスを大切にする設計であり、子どもたちのチャレンジを成功体験へと繋げる工夫がされています。
さらに、センサリールームの設置、音や光の調整、工程表の準備といった専門的な環境調整が行われ、一人ひとりのペースに合わせた安心できる体験空間が創出されました。これにより、発達特性を持つ子どもたちが人混みや初めての場所でも安心して活動できるような配慮がなされました。
ブース出展企業と体験内容
| 出展企業・団体 | 体験内容(予定) |
|---|---|
| 株式会社タイミー | AIを使った動物づくり |
| 株式会社コネクティングポイント | インクルーシブな音楽&ボディパーカッション |
| 特定非営利活動法人ADDS | ごほうび縁日・発達障害の疑似体験 |
| クリアソン新宿 | ゴールを決めた後のヒーローインタビューで、サッカー選手になりきってみよう! |
| 特定非営利活動法人みんなのコード | 3Dプリンターやプログラミング教材に触れる体験 |
| 株式会社ミンナのミカタHD | リユースのバックヤード体験 おもちゃの袋詰等 |
| 社会福祉法人両宜会ひびき | 車椅子の操作体験 |
| 一般社団法人ROLE FOR ALL | 様々な言葉のカードを組み合わせて、コピーライティングを作ってみよう! |
| ケアプロ株式会社ショートケーキ訪問看護ステーション | こども訪問看護師体験 |
| 一般社団法人日本消防防災UNITE機構 | 消防服での防災ワークショップ |
| 森永製菓株式会社 | ハイチュウのパッケージデザイナー体験 |
| 株式会社evolia | ドローン操縦体験 |
| NECネッツエスアイ株式会社 | 防寒服や南極の氷体験「南極くらぶ」 |
| 株式会社MIXI | 会話AIロボットRomiと会話体験 |
| 特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会 | ブラインドサッカー体験(大人向け開催) |
| 株式会社Kaien | みんなのハローワーク体験の展示会 |
| 一般社団法人One Smile Foundation | 笑顔が寄付にかわる!スマイラルブース |
参加者の声にみるイベントの成功
イベント後に行われたアンケートでは、保護者の約90%以上が「満足」と回答し、子どもたちの大半が「すごくたのしかった!」「またいきたい!」と答えています。特に、特性に配慮された環境や、企業スタッフの柔軟で温かい対応が高く評価されました。

保護者からは「神イベントだった!」「普段は初めての場所が苦手だが、安心して参加できた」「周囲の目を気にせず親子で過ごせた」といった声が寄せられています。子どもたちからは「たのしかった。また次回やってください」「縁日が最高だった」「イヤーマフを貸してくれてありがとうございました」といった具体的な感想が聞かれました。
イベントを支えた主催・共催・協力団体のメッセージ
イベントの成功は、多くの関係者の協力によって支えられました。
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NPO法人ADDS 共同代表/熊 仁美氏は、「お子様とご家族、そして参画してくださった企業の皆様に心より感謝申し上げます。『社会にはあたたかい人や場がたくさんある』と、子ども達が未来を楽しみにできる社会へ」と、感謝と今後の展望を語っています。
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NPO法人みんなのコード パートナー部 部長/洞まなみ氏は、「様々な“推しごと”を通して、『もっとやってみたい』『これ好きかも』という子どもたちの表情を見られて幸せでした。応援してくれる大人や団体がこんなにいるんだということを、参加いただいたご家族に感じていただけていたら幸いです」とコメントしています。
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株式会社タイミー スーパーサポートグループ管理者/三田千穂氏は、「お子さんたちが『推しごと』を探す。そんな素敵な経験に、『はたらく』を通じて人生の可能性を広げるインフラを作るをvisionにかかげているタイミーが会場提供をでき、大変嬉しく思っています」と、会場提供の意義を述べています。
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株式会社Connecting Point代表取締役/阿部潤子氏は、「『からだが楽器になる!』を合言葉に開催したボディパーカッション体験会。お子さんたちの主体的な参加が場の空気を動かし、その姿に親御さんも自然と引き込まれて、笑顔あふれる温かなひと時になりました」と、体験会での感動を伝えています。
「おしごとラボ」が示す社会的意義と今後の展望
「おしごとラボ」は、単なるイベントに留まらない、深い社会的意義を持っています。
保護者・子ども・企業の視点から考えるイベントの価値

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保護者の安心と社会への希望: 「普段のイベントでは周りの目を気にして怒ってばかりですが、ここではありのままを受け入れてもらえ、子どもがずっと笑顔で私自身も救われました」といった声は、保護者が日常的に抱える不安や孤立感を和らげる場となったことを示しています。
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子どもの挑戦と成功体験: 「ドローンのそうじゅう、最初はこわかったけど、お兄さんが優しく教えてくれて大成功したよ!」「失敗しても『大丈夫だよ、もう一回やってみよう』って言ってくれて、ホッとした」といった声は、子どもたちが心理的安全性の高い環境で、小さな挑戦を重ね、成功体験を積むことの重要性を物語っています。
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企業のDE&I実践の後押しと発展: 「子どもたちの驚くべき熱量に圧倒されました。伝え方を少し工夫するだけで、彼らの素晴らしいポテンシャルを引き出せると実感しました」「『どうすれば伝わりやすいか』を社員一人ひとりが考えるきっかけとなり、自社サービスのユニバーサルデザインを見直す等、大きな学びの場となりました」といった企業の声は、インクルーシブな場の共創体験が、企業のダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進に貢献し、新たな学びと発展を促す可能性を示唆しています。
継続と発展を目指す「おしごとラボ」
発達特性のある子どもたちを取り巻く環境では、発達支援(療育)や教育、就労といった各フェーズが分断され、「支援の空白」が生じやすいという課題があります。今回の「おしごとラボ」の成功と、全国から寄せられる開催希望の声を受け、イベントは今後も継続・発展していく予定です。
子どもたちの「すき」が将来の「生きる力」へと繋がる社会環境を整備し、発達特性のある子どもたちが自分らしく可能性を最大限に広げられる社会の実現を目指し、NPO法人ADDSは企業や団体との協働を積極的に深めていきたいと考えています。
特に、以下のような領域でのパートナーシップを募集しています。
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障害者雇用・ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進
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こども支援・子育て世帯との接点づくり
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社員様参加型のCSR・ボランティア・協働プログラム
ご興味のある企業・団体は、ぜひ企業パートナーシップ詳細をご確認ください。
NPO法人ADDSについて
NPO法人ADDSは2009年に設立され、自閉症をはじめとする発達特性のある児童へのABA(応用行動分析)に基づいた療育の提供、保護者トレーニングプログラムの開発、自治体・企業との連携を通じた社会啓発活動を行っています。誰もが自分らしく成長し、共に歩める社会の実現を目指しています。
公式サイト:https://adds.or.jp/
Q&A
Q1: 「発達凸凹」とは具体的にどのような意味ですか?
A1: 「発達凸凹」とは、発達にでこぼこがあるというイメージで、特定の能力や特性において得意なことと苦手なことの差が大きい状態を指すことが多い表現です。医学的な診断名ではありませんが、一人ひとりの個性や特性を肯定的に捉える際に用いられることがあります。この表現は、発達障害の診断を受けているかどうかに関わらず、多様な発達特性を持つ子どもたちを包括的に指す場合にも使われます。
Q2: 「CO-ROUTES」キャンペーンは、どのような目的で活動していますか?
A2: 「CO-ROUTES(コ・ルーツ)」キャンペーンは、NPO法人ADDS、株式会社タイミー、株式会社Connecting Point、NPO法人みんなのコードの4団体が共同で主催し、障害の有無に関わらず、すべての人々が「自分らしく」を諦めずに社会と繋がるための道筋を共に描くことを目的としています。特に、発達特性のある子どもたちが幼少期の「すき」を将来の「生きる力」や「はたらく」に繋げられる社会環境の実現を目指しています。
Q3: 「おしごとラボ」のようなイベントは今後も開催される予定はありますか?
A3: はい、プレスリリースによると、「おしごとラボ」は今後も継続・発展させていく予定とのことです。今回のイベントの成功と、全国から寄せられている開催希望の声を受け、主催団体は子どもたちの「すき」が「生きる力」へと繋がる社会環境づくりを目指し、今後も同様のイベント開催やパートナーシップの拡大を検討しています。最新の情報はNPO法人ADDSの公式サイトなどで確認できるでしょう。
まとめ
「すきを探求!おしごとラボ 2026」は、発達特性のある子どもたちが安心して「すき」を追求し、未来の可能性を広げるための貴重な機会を提供しました。NPOと企業が連携してインクルーシブな環境を創出し、子どもたちの挑戦と成功体験を温かく見守ることは、保護者の安心に繋がり、企業にとってもD&I推進における学びの場となりました。このイベントが示すように、社会全体で多様な子どもたちの可能性を育む取り組みは、今後ますます重要になっていくでしょう。

