福岡市西区今宿に誕生する「コミュニティハウスひまわり」の意義とは

福岡市西区今宿に、多世代が交流し、支え合える新たな地域拠点「暮らしの保健室 コミュニティハウスひまわり」が2026年10月に開設される予定です。この施設は、医療・介護・子育て・障害に関する相談支援、子ども食堂、学習支援などを通じて、地域住民の多様なニーズに応えることを目指しています。

近年、今宿地域では新しい住宅地への子育て世帯の転入が続く一方で、高齢化や単身世帯の増加が進行し、地域とのつながりの希薄化や孤立への不安が課題として顕在化しています。このような課題は、医療や介護といった専門機関だけでは解決が難しく、地域住民、専門職、行政が日常的に連携し、互いに支え合える仕組みづくりが求められています。

運営を担うNPO法人緩和ケア支援センターコミュニティは、2006年の設立以来、福岡市西区を中心に高齢者や要介護者向けの在宅ケアサービスを提供してきました。また、2017年から継続している子ども食堂「ひまわりさんさん広場」には、毎回100名近い参加者が集まり、多世代交流の場として地域に根付いています。この20年間の活動で培われた経験と地域とのつながりを活かし、誰もが気軽に立ち寄り、相談し、交流できる常設の拠点として「暮らしの保健室 コミュニティハウスひまわり」が誕生します。

ひまわりさんさん広場のあらまし

多世代を支える「暮らしの保健室 コミュニティハウスひまわり」の主な活動

「暮らしの保健室 コミュニティハウスひまわり」は、「ただいまと言える場所を、このまちに。」をコンセプトに掲げ、子どもから高齢者まで、誰もが立ち寄って交流し、気軽に相談や支援につながることができる地域の交流拠点を目指します。地域住民、ボランティア、医療・介護・福祉・子育てなどの専門職、行政、地域団体が協働し、日常のつながりの中で互いに支え合う「コンパッション・コミュニティ」(思いやりのある温かいコミュニティ)の実現を目指しています。

具体的な取り組みは以下の通りです。

医療・介護・子育て・障害相談をワンストップで「暮らしの保健室」

平日の日中には「暮らしの保健室」が開かれ、医療、介護、子育て、障害、福祉など、暮らしの中で生じるさまざまな悩みを気軽に相談できる場を提供します。専門職が相談に応じ、必要な支援へとつなげることで、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるようサポートします。

子どもたちの成長を支える「子ども食堂・学習支援」

毎週木曜日には、9年間続く「ひまわりさんさん広場」の経験を活かし、地域のボランティアと協力して食事の提供や学習支援を行います。多世代交流を通じて世代を超えたつながりを育み、子どもの成長を地域全体で見守るとともに、誰もが安心して過ごせる地域づくりに貢献します。

食を通じてつながる「フードパントリー・生活支援」

月に2回、食料や日用品の提供をきっかけに、生活上の困りごとを抱える方々とつながり、必要な支援へとつなげます。「物を渡す場所」としてだけでなく、「人と人がつながるきっかけづくりの場」としての運営を目指します。

誰もが気軽に立ち寄れる「地域交流スペース・ミニカフェ」

日中開所予定の地域交流スペースとミニカフェは、地域住民やボランティア、専門職、地域の団体が集い、交流やイベント、勉強会などを開催できるスペースです。相談や特別な目的がなくても、「ちょっと寄ってみよう」「誰かいるかもしれない」と思える日常の居場所を目指します。

災害時も安心できる「地域支え合いと福祉避難所機能」

平時には災害備蓄品の保管や地域の防災活動に活用され、災害時には福祉避難所としての役割も担います。日頃から顔の見える関係を築くことで、非常時にも地域で支え合えるネットワークづくりを進めます。

これらの取り組みはそれぞれが独立して行われるのではなく、一つの拠点でつながることで、子ども食堂から暮らしの保健室へ、フードパントリーから生活相談へ、地域交流から新たなボランティア活動へと、人と人、人と地域、地域と専門職が自然につながる「場」を創出します。困ったときに気軽に頼り、できるときに気さくに参加できる場所として、支援する人と支援される人を分けることなく、誰もが状況に応じて役割を変えながら、地域で支え合う居場所を目指しています。

コミュニティハウスひまわり紹介

地域と共に育む「コミュニティハウスひまわり」へのクラウドファンディング

「コミュニティハウスひまわり」は、地域の人々やボランティア、専門職、企業、行政など、多くの方々とともに育てていく地域の居場所です。その第一歩として、2026年8月1日から9月30日までクラウドファンディングが実施されます。集まった支援金は、テーブルや椅子などの備品整備をはじめ、子ども食堂や暮らしの保健室の運営、地域交流活動を支える環境整備に活用されます。

目標金額は200万円です。このクラウドファンディングは、資金を募るだけでなく、「このようなコミュニティハウスが地域にあったらいいな」と思う一人ひとりと一緒に、育んでいく仲間を見つけるためのプロジェクトでもあります。リターンには、支援者から子ども食堂などを利用する地域の方へ贈ることができる「恩送りチケット」の仕組みが取り入れられており、遠方に住む方も地域づくりに参加できる内容となっています。

コミュニティハウスひまわりへの想い

クラウドファンディング概要

  • 実施期間: 2026年8月1日~9月30日

  • 目標金額: 200万円

  • 資金使途: 備品整備、運営環境整備、地域交流活動等

  • プロジェクトページ:
    https://for-good.net/project/1003683

「暮らしの保健室 コミュニティハウスひまわり」施設概要

  • 施設名称: 暮らしの保健室 コミュニティハウスひまわり

  • 開設予定: 2026年10月末

  • 所在地: 福岡市西区今宿東2‐2‐10

  • 運営: NPO法人 緩和ケア支援センターコミュニティ

  • 主な事業内容:

    • 暮らしの保健室

    • 子ども食堂・学習支援

    • フードパントリー・生活支援

    • 地域交流スペース・ミニカフェ

    • 地域ボランティア活動支援

    • 専門職による学び場や研修会

    • 災害時の地域支え合い(福祉避難所機能・災害備蓄)

運営法人概要

  • 法人名: NPO法人 緩和ケア支援センターコミュニティ

  • 代表: 平野 賴子

  • 設立: 2006年

  • 所在地: 福岡県福岡市西区今宿東2-2-10

  • 主な事業:

    • 【介護保険事業】訪問看護 はな、居宅介護支援事業所 はな、看護小規模多機能型居宅介護事業所 三丁目の花や

    • 【地域公益事業】子ども食堂「ひまわりさんさん広場」の運営、「暮らしの保健室 コミュニティハウスひまわり」の企画・開設準備、ふくおか在宅ホスピスをすすめる会 事務局

  • ホームページ:
    https://kanwa-care.jp/

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77