障害福祉とデザインの共創「ご当地フォント」2027年度新チーム募集開始!講演会で参加の疑問を解消

一般社団法人シブヤフォントは、障がいのある方の才能とデザイナーの技術を融合させたソーシャルプロジェクト「ご当地フォント」の2027年度参加チーム募集に向けた事前告知を開始しました。このプロジェクトは、地域における「障がい者支援事業所」と「デザイナー」によるチーム編成が必須となるため、次年度の募集に先立ち、準備期間を考慮して早期に案内されています。

「ご当地フォント」とは?障がいのある方とデザイナーが共創する新しい形

「ご当地フォント」は、一般社団法人シブヤフォントが運営するソーシャルプロジェクトです。この取り組みでは、障がいのある人、デザイナー、そして障がい者支援事業所が協力し、「共創アートワーク」としてフォントやパターンを生み出します。これらのフォントやパターンデータの利用料の一部は、障がい者支援事業所に還元される仕組みです。

「障がい者支援事業所」とは、障がいのある方が社会生活を営む上で必要な支援を提供する施設や団体を指します。就労支援や生活支援、創作活動の場を提供することで、障がいのある方の自立と社会参加を促進しています。

共創アートワークは、多様な背景を持つ人々が力を合わせ、互いの強みを活かしながら一つの作品を作り上げることを意味します。これにより、障がいのある方の個性が社会に発信され、新たな価値創造に繋がっています。

プロジェクトの詳細は、以下の公式ウェブサイトで確認できます。

ご当地フォントの統計情報

2027年度「ご当地フォント」参加チーム募集の要点と準備

2027年度の「ご当地フォント」に参加するためには、いくつかの要件を満たす必要があります。

エントリー要件

  • チーム組成: 障がい者支援事業所とデザイナーが一体となったチームでの応募が必須です。単一団体での応募はできませんが、障がい者支援事業所にデザイナーが所属している場合は、その事業所のみでの応募も可能です。学生と連携する場合は、社会人デザイナーによる主体的な運営が前提となります。デザイナーは個人事業主だけでなく、企業所属のデザイナーも対象です。

  • デザインスキル: デザイナーはAdobe Illustrator、Photoshopを用いたグラフィック制作が必須です。学生と連携する場合、社会人デザイナーによる進行管理、データ品質確認、データ登録などのコーディネーションが求められます。

  • リーダー任命: データ制作、進行管理、契約締結、ウェブサイト公開などの情報を推進できるリーダーの任命が必要です。

参加費用

「ご当地フォント」参加の基本パッケージ(3年間)は500,000円(税込)です。この費用には、プロジェクト運営に関する知見やノウハウの提供、さまざまな支援が含まれます。ただし、フォントやパターンデータ制作、ウェブサイト掲載に伴う画像や原稿など、全ての制作業務は各チームで対応することになります。

エントリー受付時期

募集要項は2027年3月頃に「ご当地フォント公式ウェブサイト」で公開され、エントリー受付は2027年4月に開始される予定です。応募要項のプッシュ型案内を希望する方は、「シブヤフォントの公式Facebook」ページをフォローすることで情報を受け取ることができます。

「ご当地フォントの作り方」講演会で学ぶ!著作権と二次利用の基礎知識

2027年度の「ご当地フォント」へのエントリーを検討している障がい者支援事業所、デザイナー、自治体、企業、団体などを対象に、講演会「あなたの街の『ご当地フォント』の作り方~2027年度の参加方法~」が開催されます。

ご当地フォントの作り方 講演会告知

講演会概要

講演内容

本講演は、東京アートサポートセンターRightsが実施する「人材育成研修」の第1部に位置づけられます。東京都障害者芸術活動基盤整備事業の一環として、障がいのある人たちの芸術活動支援とその権利保護に関する知識を深めることを目的としています。

  • 《第一部》あなたの街の「ご当地フォント」の作り方 〜2027年度の参加方法〜

    • 一般社団法人シブヤフォント代表理事の磯村歩氏が、「ご当地フォント」の仕組みや障がいのある人の作品活用事例、2027年度の新チーム募集に向けた参加方法や事前準備について説明します。
  • 《第二部》権利保護に関する著作権の基礎知識や作品の二次利用における契約等の応用知識

    • 2名の弁護士が、障がいのある人の作品を活用する際に必要となる著作権、二次利用、契約に関する基礎知識を解説します。

著作権とは、文学、学術、美術、音楽などの創作物(著作物)を創作した人(著作者)に与えられる権利で、その著作物を独占的に利用できる権利です。

二次利用とは、著作物を、元の形とは異なる方法で利用することです。例えば、イラストをフォントに変換したり、そのフォントを使って商品デザインを作成したりする行為などがこれに該当します。

参加に関する疑問を解消!個別相談も受付中

「ご当地フォント」への参加を検討している方々からの、契約関係、連携方法、年間スケジュールなどに関する疑問や不安を解消するため、事前の個別相談が受け付けられています。不明な点があれば、気軽に問い合わせてみましょう。

まとめ

「ご当地フォント」プロジェクトは、障がいのある方の創作活動を社会に広げ、経済的な支援にも繋がる画期的な取り組みです。2027年度の新たなチーム募集は、全国各地でこの共創の輪が広がる大きなチャンスとなるでしょう。参加を検討されている障がい者支援事業所やデザイナーの皆様は、講演会や個別相談を活用し、ぜひこの機会にプロジェクトへの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。地域に根ざした新しいデザインの創出が、障害福祉分野のさらなる発展に貢献することが期待されます。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
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