障害福祉分野の窓口対応を革新!AI対面通訳「福祉フォロー通訳」が多言語・聴覚障害者支援で全国の社会福祉協議会に登場
社会福祉協議会(社協)の窓口では、多様な背景を持つ人々からの相談が日々寄せられています。在留外国人の増加に伴い、多言語での対応が求められる一方で、聴覚に障害のある方や高齢者の方々へのきめ細やかなサポートも重要です。しかし、通訳者の手配や既存の翻訳ツールでは、時間や費用、専門用語の誤訳といった課題がありました。
このような背景の中、合同会社ワンストップは、福祉窓口専用のAI対面通訳システム「福祉フォロー通訳」を開発し、全国の社会福祉協議会向けに提供を開始しました。このシステムは、外国人相談はもちろん、耳の不自由な方の相談もスムーズにする画期的なソリューションとして注目されています。
AI対面通訳「福祉フォロー通訳」とは?多言語対応と聴覚障害者支援
「福祉フォロー通訳」は、窓口に設置された専用端末(相談員用・相談者用)に向かって「普通に話すだけ」で、日本語と18言語を双方向で通訳するシステムです。対応言語には、ベトナム語、中国語、フィリピン語、ネパール語、ポルトガル語などが含まれ、多様な国籍の相談者に対応できます。

特に注目すべきは、「やさしい日本語」への言い換え機能です。相談員の発言を分かりやすい日本語に変換し、相談者側の端末に大きな文字で表示します。これにより、聴覚に障害のある方、難聴の高齢者、日本語に不慣れな方でも、筆談に頼らずスムーズに相談を進めることが可能になります。相談者は音声入力だけでなく、文字入力(キーボード)での返答も選択できます。
福祉分野特化のAI通訳が解決する課題:専門用語とコミュニケーションの効率化
「福祉フォロー通訳」は、一般的な翻訳機では対応が難しい福祉分野特有の課題を解決するために設計されています。
福祉専門用語辞書と社協向け定型文で誤訳を防止
「生活福祉資金」「緊急小口資金」「償還免除」「据置期間」「連帯保証人」「住居確保給付金」など、福祉相談で頻繁に用いられる専門用語は、一般の翻訳では誤訳されやすい傾向があります。「福祉フォロー通訳」には、これらの用語を対訳辞書として登録し、翻訳時に優先的に適用することで、正確な情報伝達をサポートします。また、「本人確認書類を見せてください」「この制度は貸付です」といった社会福祉協議会向けの定型文も標準搭載されており、タップ一つで即座に翻訳・読み上げが可能です。

端末の受け渡し不要で相談時間を大幅短縮
これまでの翻訳アプリでは、1台の端末を相談員と相談者が交互に受け渡す必要があり、会話が途切れることで1件の相談に多大な時間がかかっていました。「福祉フォロー通訳」は、相談員と相談者がそれぞれ専用端末に向かって話すだけで、端末の受け渡しが不要です。これにより、会話が途切れることなくスムーズに進行し、1件の相談対応に要する時間を約6割短縮できるケースもあると報告されています。


話し終わるのを待たずに伝わる「仮訳」表示と重要情報の確認
相談員が話し終わるのを待たずに、聞き取り中の文字と文の切れ目ごとの仮の翻訳が相手側の端末に表示されます。これにより、長い説明でも相談者が内容を追いながら聞くことができ、確定後には全文を改めて翻訳した本訳と読み上げに置き換わります。
また、「返済は月1万円です」のように金額や期日を含む発言は、数字が大きく強調表示され、相談者側に「この内容で間違いありませんか?」とYES/NOで確認を求めます。相談員側にはその結果が表示されるため、貸付や返済といった重要な説明の行き違いを防ぐことが期待されます。


耳の不自由な方・高齢の方の相談にもそのまま活用
「やさしい日本語」モードを利用することで、相談員の発言が分かりやすい日本語に言い換えられ、相談者側の端末に大きな文字で表示されます。これにより、聴覚に障害のある方や難聴の高齢者、日本語に不慣れな方への説明にも、筆談に頼らないスムーズな相談が可能です。


個人情報保護を最優先した設計と導入のしやすさ
「福祉フォロー通訳」は、個人情報保護を最優先に設計されています。会話の本文、翻訳結果、音声は、相談中の端末とサーバーのメモリ上にのみ存在し、「相談を終了する」ボタンを押すと、両端末とサーバーから即時に削除されます(無操作時も自動削除)。音声認識は原則として端末内で処理され、音声をサーバーへ送ることはありません。また、通信はすべて暗号化(HTTPS/WSS)されており、AIの学習に利用されないAPI契約を前提としています。ログにも相談内容は記録されません。
導入に必要な専用端末は、盗難防止機能付きのデスクスタンドに固定され、設定済みの状態で納品されます。端末には通信回線(SIM)が内蔵されているため、Wi-FiやLANの工事は不要で、到着したその日から利用開始できます。用意するのは、端末を向かい合わせに置く設置スペースのみという手軽さも特徴です。
今後の展望:さらなる進化で障害福祉支援を強化
合同会社ワンストップは、今後も「福祉フォロー通訳」の機能拡充を予定しています。具体的には、相談者の話した言葉からの言語自動判定機能、ボタン操作なしのハンズフリー会話機能、重要発言の逆翻訳による確認機能などが計画されています。さらに、相談概要のAI要約と、同社が提供する「福祉フォロークラウド」への連携、相談員向けの参考情報表示(該当しうる制度の提示)なども視野に入れています。これらの進化により、障害福祉支援の現場がより効率的で質の高いものになることが期待されます。
まとめ
「福祉フォロー通訳」は、多言語対応と聴覚障害者支援を両立させ、社会福祉協議会の窓口におけるコミュニケーション課題を解決する強力なツールです。福祉専門用語への対応や個人情報保護設計、そして導入のしやすさは、現場のニーズに応える画期的なシステムと言えるでしょう。今後も機能拡張が進むことで、より多くの人々が安心して相談できる環境が整備され、障害福祉分野のさらなる発展に貢献することが期待されます。
詳細については、合同会社ワンストップのウェブサイトをご確認ください。
https://onestop.jp.net/

