補助犬の社会参加を推進する国際フォーラムが開催!高円宮妃久子殿下ご臨席のもと「PROJECT ACCESS」始動
2026年5月18日、公益財団法人日本補助犬協会は、イイノカンファレンスセンターにて「第1回補助犬研究フォーラム」を開催しました。高円宮妃久子殿下のご臨席を賜り、国内外から補助犬、医療、福祉・教育・研究分野の専門家や関係者が集結。補助犬ユーザーが直面する社会参加の課題を、社会環境や制度上の問題として捉え直し、共生社会の実現に向けた議論が活発に行われました。
障害の社会モデルに基づくフォーラムの理念
本フォーラムは、2006年に国連で採択された障害者権利条約における「障害の社会モデル・人権モデル」の理念を基盤としています。これは、障害を個人の問題ではなく、社会環境や制度によって生じるものと捉え、その改善を目指すという考え方です。フォーラムでは、国内外の実践者、研究者、政策関係者がそれぞれの知見や経験を共有し、日本における補助犬ユーザーの環境整備や制度のあり方について議論を深めました。
「第1回補助犬研究フォーラム」開催概要
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日時: 2026年5月18日(月)10:30~16:30
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開会式 10:30~11:30
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Project ACCESS討論会 14:00〜16:30
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会場: イイノカンファレンスセンター(東京都千代田区内幸町2-1-1 飯野ビルディング)
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主催: 公益財団法人 日本補助犬協会
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後援: 内閣府、厚生労働省、外務省、神奈川県
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協賛: 株式会社日本航空(JAL)
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協力: 国際連合大学、東京大学バリアフリー教育開発研究センター、松竹株式会社
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主な登壇者:
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国際連合大学 学長 チリツィ・マルワラ氏(ビデオメッセージ)
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岩屋毅 衆議院議員
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黒岩祐治 神奈川県知事
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海外からは、オーストラリア、英国、ベルギー、クロアチア、米国などの補助犬・医療・研究分野の専門家が参加しました(南アフリカからはオンライン参加)。
開会式:高円宮妃久子殿下のおことばと各界からのメッセージ
開会式では、高円宮妃久子殿下よりおことばを賜りました。妃殿下は、補助犬が多様な社会課題の解決に貢献する存在であることに触れ、「本フォーラムが国内外の知見をつなぎ、誰もがあたりまえに社会参加できる共生社会の実現に向けた意義深い機会となること」への期待を述べられました。
司会は、長年にわたり日本補助犬協会の活動を支援している藤原紀香氏が務めました。
来賓挨拶では、衆議院議員の岩屋毅氏、神奈川県知事の黒岩祐治氏から、補助犬とともに生きる社会の実現に向けた応援の言葉が寄せられました。また、国際連合大学学長チリツィ・マルワラ氏からはビデオメッセージが届き、GREEN×EXPO協会からは、2027年国際園芸博覧会への補助犬ユーザー来場に向けた「補助犬トイレ」設置報告がありました。
当事者参画による補助犬の可能性と日本文化との融合
フォーラムでは、補助犬のデモンストレーションや、自閉症児支援犬による子どもへの歩行支援の様子が披露されました。3種類の補助犬ユーザーからは、補助犬が日常生活で果たす役割とその可能性について、貴重な体験談が共有されました。

また、松竹株式会社の協力のもと、会場では歌舞伎衣装の展示が行われました。これは、日本文化が育んできた「共生」や「おもいやり」の精神と、補助犬とともに誰もが社会参加できる未来への願いを重ね合わせる試みです。海外からの参加者にとっても、日本文化を通じてインクルーシブ社会への理解を深める機会となりました。
国際調査研究プロジェクト「PROJECT ACCESS」始動
本フォーラムでは、日本補助犬協会が新たに始動する3か年国際調査研究プロジェクト「PROJECT ACCESS」についても発表されました。
「PROJECT ACCESS」は、補助犬ユーザーの「アクセス権」が社会の中で自然に機能する環境整備を目指すものです。東京大学バリアフリー教育開発研究センターと連携し、国内外の実践・研究に関する世界水準の知見を集約。日本に適したガイドラインや養成プログラム等の可能性を検討していくプロジェクトであり、本フォーラムはその公式キックオフとして位置づけられています。
午後の討論会では、海外委員および国内外のアカデミアの皆様とともに、「PROJECT ACCESS」の具体的な進め方やそれぞれの先行事例についてディスカッションが行われ、実践へとつなげていくための方向性が確認されました。国内外の研究者と広く連携しながら、学術的視点から知見を整理・検証していく体制についても議論が深まりました。
PROJECT ACCESS討論会:国内外の専門家が集結
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議長・副議長
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議長:朴 善 子(公益財団法人日本補助犬協会 代表理事)
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副議長:Nicky Long(CEO Guide Dogs Victoria、オーストラリア)
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日本
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星加 良司 教授(東京大学大学院教育学研究科バリアフリー教育開発研究センター)
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小林 雄祐 医学博士(横浜市立大学共創イノベーションセンター)
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安野 舞子 准教授(横浜国立大学 教育推進機構)
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齊藤 つぎ(働く犬フォーラム 副代表 / いばらき盲導犬協会代表理事)
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オーストラリア
- Dr. Mia Cobb(University of Melbourne Animal Welfare Science Centre)
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欧州
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Danny Vancoppernolle(ベルギー):Assistance Dogs International(ADI)
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Ed Bracher(英国):Dogs for Good
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Marijan Alfonso Sesar(クロアチア):Croatian Guide Dog and Rehabilitation Centre
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北米
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Sam Hosokawa(アメリカ):Children’s Healthcare of Atlanta
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Kara Klein(アメリカ):Children’s Healthcare of Atlanta
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アフリカ
- Vincent Seaba(南アフリカ):South African Guide-Dogs Association for the Blind
プレイベント:国連大学との対談で深まる協力
「PROJECT ACCESS」を国際的な研究プロジェクトとして推進するにあたり、国連大学との連携・協力の先駆けとして、4月2日の「世界自閉症啓発デー」にあわせてプレイベントが実施されました。国連大学のチリツィ・マルワラ学長と日本補助犬協会の朴善子代表理事による対談では、自閉症児支援犬をはじめとする補助犬の可能性と、インクルーシブ社会の実現に向けた新たな取り組みについて意見が交わされました。
公益財団法人日本補助犬協会について
公益財団法人日本補助犬協会は、「街角で当たり前にユーザーと補助犬に出会う社会」を目指し、人と動物の豊かな共生社会の一助となるよう活動しています。国内で唯一、盲導犬、介助犬、聴導犬の3種類の補助犬を育成・認定できる団体として、2002年の身体障害者補助犬法施行を機に設立されました。
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