ALS患者の在宅支援をリード:ユースタイルケアが重度訪問介護で国内最多の実績と医療的ケア人材育成を推進

2026年6月21日の「世界ALSデー」に際し、難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者への重度訪問介護サービス提供において、ユースタイルラボラトリー株式会社(ユースタイルケア)が国内最多の実績を達成したことが発表されました。

2026年5月時点で、ALS患者への重度訪問介護サービス提供時間は累計4,415,127時間、サービス提供回数は720,053件に上り、1,098名のALS患者がこのサービスを利用しています。この実績は、同社が2014年のサービス開始以来、重度障害や難病を抱える人々を支援する専門事業者として培ってきた豊富なノウハウと、全国規模での医療的ケア人材育成の取り組みが結実したものです。

ALS患者様の重度訪問介護サービス提供実績全国最多1098名

ALSとは?在宅介護の現状と課題

ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、身体を動かすための神経系が徐々に失われる進行性の難病です。日本には約1万人の患者がいるとされており、人工呼吸器や胃ろうといった医療的ケアデバイスが必要となるケースも多く、24時間体制での専門的な医療的ケアが求められます。これにより、ご家族の介護負担が大きくなることや、住み慣れた自宅での生活を諦めざるを得ないALS患者がいることが社会的な課題となっています。

重度訪問介護は、このようなALS患者が24時間365日安心して在宅生活を送るために不可欠な障害福祉サービスです。2014年に施行された「障害者総合支援法」により法制化は進んだものの、医療・福祉業界全体での認知度はまだ低く、専門人材の不足がサービス提供における大きな障壁となっています。

ユースタイルケアの重度訪問介護:3つの特徴

ユースタイルケアが提供する重度訪問介護サービスには、ALS患者とその家族を支えるための3つの主要な特徴があります。

1. 介護スタッフ全員が医療的ケアに対応可能

同社の重度訪問介護事業部に所属する4,600名以上の全ケアスタッフが、喀痰吸引・経管栄養といった医療的ケアに対応可能です。これにより、24時間体制での医療的ケアを含む見守り支援が実現しています。必要な専門知識やスキルを持つ医療的ケア人材を育成するため、全国45校で自社スクール「ユースタイルカレッジ」を運営しています。

2. 全国エリアでサービスを提供

ユースタイルケアは、全国42都道府県にフランチャイズ事業所を含め約110の重度訪問介護事業所を展開しています(2026年5月時点)。これにより、5,500名以上のサービス利用者に支援を届けており、2014年のサービス開始以来、重度障害や難病の方々を支援する専門事業者として、豊富なノウハウを蓄積しています。

街中で開催されているALS支援イベントの様子

3. ALS患者へのサービス提供実績は国内最大規模

約1,100名のALS患者を支援してきた実績を持つユースタイルケアは、医療的ケアはもちろんのこと、人工呼吸器の装着により発声が困難な方に対しては、文字盤やPCの視線入力などを通じたコミュニケーション支援を提供しています。さらに、同行支援により、旅行やスポーツといった利用者の「やりたい」という思いを形にするサポートも行っています。

専門人材不足への取り組みと在宅支援の質向上

ALS患者へのサービスが十分に届かない背景には、専門人材の不足が大きな課題として存在します。ユースタイルケアは、この課題に対し、積極的な人材育成と実態調査に取り組んでいます。

全国スクールで年間3,000人以上の医療的ケア人材を育成

介護現場の運営と並行して、介護資格スクール事業「ユースタイルカレッジ」を全国40都道府県45校で展開しています。

ユースタイルカレッジ: https://college.eustylelab.co.jp/

ここでは、自社スタッフを含む年間3,000人以上が「重度訪問介護従業者養成研修統合課程」を修了し、喀痰吸引や経管栄養といった医療的ケアを行えるようになります。また、医療機関との提携により、より高度な医療的ケア人材を育成する「喀痰吸引等研修の第1号研修」も実施しています。

マスクと手袋を着用した介護者が、ベッドに横たわる高齢女性にチューブを使ってケアを施している様子

「ALS患者の在宅支援に関する実態調査」を実施

2026年には、難病専門誌『難病と在宅ケア』と共同で、「ALS患者の在宅支援に関する実態調査アンケート」を実施しました。この調査は、ALS患者の在宅支援に関わるご家族、ソーシャルワーカー、医療介護職の約500名を対象とし、現場における「意思決定支援の困難さ」「ご家族の長期的な心身の負荷」「社会資源と知見の圧倒的な不足」といった構造的課題を明らかにしました。これらの課題解決に向け、情報公開、人材育成、政策提言に取り組んでいくとのことです。

重度訪問介護がもたらす変化:ALS患者とご家族の事例

ユースタイルケアの重度訪問介護サービスは、ALS患者とそのご家族の生活に具体的な変化をもたらしています。

家族の時間を取り戻した30代ALS患者のご家族

30代後半のALS患者の男性は、共働きの奥様と未就学のお子さんがいらっしゃる3人家族でした。発症後、奥様は介護・育児・仕事の両立に困難を抱えていましたが、重度訪問介護による長時間支援の提案を受けました。現在では、夕方から夜間にかけての介護がサービスでサポートされることで、ご本人は趣味の時間を持てるようになり、奥様もお子様とゆっくり過ごせるようになりました。スタッフの同行支援により、ご家族で映画館やショッピングに出かけ、今後は遊園地への外出も計画されており、介護中心だった生活から、家族らしい時間を取り戻しています。

在宅生活を諦めていた40代ALS患者が自宅へ

ALS発症により気管切開を余儀なくされた40代の女性は、ご家族への負担を懸念し、在宅生活に戻ることを諦めていました。しかし、ユースタイルケアのスタッフが退院前から病院側と連携し、24時間対応と医療的ケアが可能であることを伝えることで、無事に退院が実現しました。その後もスムーズな連携が続き、女性は再び自分らしい在宅生活を送れるようになったと喜ばれています。

世界ALSデーによせて:ケアスタッフの思い

ユースタイルケア重度訪問介護サービス責任者のゼネラルマネージャー佐藤飛美氏は、世界ALSデーに際し、ALSと闘う全ての方々、ご家族、そしてケアスタッフへの感謝と敬意を表しています。

「私たちの支援は、単なる介護にとどまらず、その人らしい生活を支え、尊厳を守り、時には心の支えとなることが求められています。これからも、どんなに小さな一歩でも、それが希望に繋がると信じ、ALSの方々に寄り添い、共に歩んでいけるよう尽力してまいります。」と述べ、ALSに関する社会的認知の向上と研究促進への願いを語りました。

ユースタイルラボラトリー株式会社について

ユースタイルラボラトリー株式会社は、「すべての必要な人に、必要なケアを届ける。」をミッションに掲げ、重度障害・難病者への在宅ケアを国内最大規模で展開しています。365日24時間医療的ケアを提供する障害者向け重度訪問介護で国内最多の実績を持ち、2023年からは重度障害者向けグループホーム「ユースタイルホーム」も全国に拡大中です。

同社は、介護業界全体の人材不足や事業運営の課題解決に向けて、人材マッチング事業や経営サポートサービス、医療・福祉業界全体のDX化や収益性向上にも取り組んでいます。

ユースタイルグループの全国展開図

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77