障害者雇用の就職活動では、自分の「得意なこと・苦手なこと」や「職場で希望する配慮」を伝える書類の作成が求められます。しかし、項目が多く書き方に悩むケースも少なくありません。株式会社ヴィリングが提供する無料Webツール「就労パスポートメーカー」を活用すると、スマホから質問に答えるだけで就労パスポート・履歴書・職務経歴書の3点をまとめて作成できます。


【この記事で分かること】

  • 障害者雇用の就職・転職活動で「就労パスポート」が必要とされる理由
  • スマホで「就労パスポート」「履歴書」「職務経歴書」を無料作成できる「就労パスポートメーカー」の概要
  • 会員登録不要で下書き作成からPDF保存・コンビニ印刷までの具体的な手順
  • 就労移行支援事業所の支援員と一緒に書類を完成・見直しする活用ポイント

障害者雇用の就職活動で書類作成が重要とされる背景

厚生労働省が推進する「就労パスポート」とは

厚生労働省が2019年に公表した、得意・苦手や希望する配慮を企業・支援機関と共有するための書類です。

専門用語解説:就労パスポートとは、働くうえでの自分の特徴や必要なサポートをまとめた「自己分析・配慮事項の整理シート」のような役割を果たします。

障害者雇用の拡大と面接での課題

厚生労働省「令和7年 障害者雇用状況の集計結果」によると、民間企業で働く障害者は70万4,610人(2025年6月1日時点、前年比4.0%増)と過去最高を更新しています。

2026年7月には法定雇用率が2.7%へ引き上げられる予定であり、障害者雇用の機会は拡大しています。

一方で、採用面接において自分の得意・苦手や必要な配慮を言語化して伝えることに負担を感じる求職者や、作成支援に時間を要する支援現場の実情が存在します。

「就労パスポートメーカー」の基本機能と3つの特長

1回の入力で3種類の応募書類を作成可能

就労パスポート(配慮シート): 厚生労働省の様式例に沿い、得意なこと・苦手なこと・配慮事項を1枚に整理できます。

履歴書: 厚生労働省の様式例に沿った形式で、一度入力した学歴・職歴・資格データが保持されます。

職務経歴書: 職種に応じたひな形が用意されており、自身の状況に合わせて編集できます。

スマホ・ブラウザで使える3つの特長

全項目を埋めなくても作成可能: 書ける項目から進められ、伝えたい内容を中心に整理できます。

下書きは会員登録不要・無料利用可能: スマホやPCのブラウザから3〜10分程度で下書きを作成でき、PDF保存やコンビニ印刷は無料会員登録で行えます。同じ端末であれば登録なしでも続きから再開可能です。

支援機関(就労移行支援など)との連携に対応: 作成した書類を支援員と一緒に確認し、模擬面接などに活用する流れが想定されています。なお、支援機関の利用者は登録なしでPDF保存や印刷が可能です。

【ステップ別】就労パスポートメーカーの使い方と印刷手順

ステップ1:画面の質問に回答する(所要時間:3〜10分)

スマホやPCから公式サイト(https://passport.shigopita.com/)へアクセスし、選択肢や入力項目に答えます。

ステップ2:生成された書類を確認・編集する

入力内容から自動で書類の形が生成されます。途中で保存して後から修正することも可能です。

ステップ3:PDF保存・コンビニ印刷をして面接へ持参する

無料会員登録を行うことで、作成した書類をPDF保存およびコンビニで印刷できます。登録により別の端末から引き継いで利用することも可能です。

就労パスポートメーカーと一般的な作成方法の比較

項目一般的な手書き・Word作成就労パスポートメーカー
作成端末PCまたは手書き用紙スマホ・PCのブラウザ
所要時間数時間〜数日約3〜10分
会員登録不要(ファイル管理は自己責任)下書き不要 / 保存・印刷は無料登録
作成できる書類個別に作成が必要3種(パスポート・履歴書・職務経歴書)を同時作成
費用用紙代・印刷代等無料(ブラウザ利用・PDF出力)

よくある質問(Q&A)

  • Q1:途中で作成をやめた場合、データは消えてしまいますか?
    • A1:同じ端末のブラウザを利用する場合、会員登録をしていない状態でも続きから再開できます。無料会員登録を行うと、他の端末からログインして続きを編集することも可能です。
  • Q2:項目をすべて埋められない場合はどうすればよいですか?
    • A2:すべての項目を埋める必要はありません。書ける箇所や企業へ伝えたい項目を中心に作成を進めることが可能です。
  • Q3:就労移行支援事業所のスタッフと一緒に使えますか?
    • A3:支援機関での活用が想定されています。作成した書類を支援員と見直し、面接対策や配慮事項の確認に役立てることができます。

まとめ

  • 障害者雇用の就職活動では、配慮事項や得意・苦手を整理した「就労パスポート」の提示が有効です。
  • 無料Webツール「就労パスポートメーカー」を利用することで、スマホから短時間で就労パスポート・履歴書・職務経歴書を作成できます。
  • 下書き作成は会員登録不要で試せるため、書類準備の負担軽減や支援員との面接対策に活用できます。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77