格闘ゲームの祭典「EVO Japan 2026」にバリアフリーeスポーツプレイヤーが出場

世界最大級の格闘ゲーム大会「EVO Japan 2026 presented by レバテック」が、2026年5月1日(金)から5月3日(日)まで東京ビッグサイトで開催されます。この大会の『ストリートファイター6』部門に、バリアフリーeスポーツを提唱する株式会社ePARAから、Jeni選手やNAOYA選手を含む5名のバリアフリーeスポーツプレイヤーが出場することが発表されました。

ePARAは、eスポーツを通じて障害当事者の可能性を広げる活動を継続しており、今回の大会でもデバイスの工夫やサウンドアクセシビリティの活用を通じて、勝利を目指します。来場者は、彼らの熱い挑戦と、eスポーツが切り拓く新たな可能性に注目することでしょう。

挑戦を続ける5名のバリアフリーeスポーツプレイヤー

今回「EVO Japan 2026」の『ストリートファイター6』部門に出場する5名のプレイヤーは、それぞれが独自のスタイルと技術で、障害の壁を越えて競技に挑みます。彼らの存在は、eスポーツが多様な人々にとって公平な競技の場となり得ることを示しています。

Jeni選手:顎で操る自作コントローラーの使い手

デュシェンヌ型筋ジストロフィーを抱えるJeni選手は、顎で操作する自作コントローラーを駆使して戦います。2024年には世界最大級の大会「EVO(ラスベガス)」に出場し、東北最大級の格闘ゲームイベント「ハチエフ」のプロデューサーも務めるなど、その活動は多岐にわたります。

DAIJIROO選手:手と足でAccess™ コントローラーを操る

先天性多発性関節拘縮症を持つDAIJIROO選手は、手と足で2台のAccess™ コントローラーを操る独自のプレイスタイルで、マスターランクに到達した実力者です。「ハチエフ」では人気ストリーマーとのペアで熱戦を繰り広げました。

NAOYA選手:サウンドアクセシビリティを駆使する全盲プレイヤー

ブラインドeスポーツプレイヤーであるNAOYA選手は、自らも開発監修に携わった『スト6』のサウンドアクセシビリティ機能を活用しています。2025年には全盲のプレイヤーとして日本人初のマスターランクに到達し、EVO Japan 2025でも自身初勝利を挙げました。

sasadan5選手:視覚情報に頼らない正確なプレイ

同じくブラインドeスポーツプレイヤーのsasadan5選手は、自身のYouTubeチャンネルでサウンドアクセシビリティを駆使し、マスターランクで戦う様子を発信しています。その正確なコンボと状況判断力は、視覚情報に頼らないプレイの可能性を広げ続けています。

越前選手:ePARAの活動を支えるブラインドプレイヤー

ブラインドeスポーツプレイヤーの越前選手は、アクセシビリティ検証、イベント支援、バリアフリーeスポーツスクールの講師など、ePARAの多岐にわたる活動に協力しています。アニメや音楽を愛し、『太鼓の達人』も得意とする多彩な一面も持ち合わせています。

バリアフリーeスポーツ体験ブースで新たな世界を体験

大会初日の2026年5月1日(金)には、一般来場者もバリアフリーeスポーツの世界を体験できるブースが設置されます。このサイドイベントでは、障害のあるプレイヤーがどのようにゲームを楽しんでいるかを肌で感じることができます。

日時 2026年5月1日(金)11:00~16:00
場所 EVO Japan 2026 会場内 特設エリア(サイドイベント) 東京ビッグサイト 東1・2・3ホール(東京都江東区有明3-11-1)
内容 ・「心眼」プレイ体験ブース ・バリアフリーセットアップの工夫紹介展示 ・バリアフリーeスポーツプレイヤーとの交流
参加費 無料
備考 実施時間帯は、変更となる場合がございます。

この体験ブースは、バリアフリーeスポーツへの理解を深め、多くの人々がその魅力を発見する貴重な機会となるでしょう。

挑戦を支える二つのプロジェクト

今回の出場選手たちの挑戦は、ePARAが推進する二つのプロジェクト「LIFE IS 1CREDIT」と「心眼(SHINGAN)」によって支えられています。

LIFE IS 1CREDIT:人生は一度きりの挑戦

「人生は一度きり、コンティニューできない1回きりの挑戦」をテーマとするこのプロジェクトは、Jeni選手(畠山駿也氏)を中心に発足しました。今大会にはJeni選手とDAIJIROO選手が参戦し、重度の肢体不自由があっても、顎で操作する特殊コントローラーなどのデバイスを工夫することで、健常者と同じ土俵で競い合えることを体現しています。

プロジェクト紹介ページ:https://epara.co.jp/life-is-one-credit/

心眼(SHINGAN):見えないからこそ見える世界

「見えないからこそ、見える世界がある。全盲は武器になるか」を掲げる「心眼」は、視覚情報を使わず、サウンドアクセシビリティのみを頼りに戦う全盲のプレイヤーチームです。今大会にはNAOYA選手、sasadan5選手、越前選手が参戦します。『ストリートファイター6』のサウンドデザイン監修にも携わった知見を活かし、音を頼りに格闘ゲームの奥深い駆け引きを実現します。

プロジェクト紹介ページ:https://epara.co.jp/shingan/

EVO Japan 2026 開催概要

「EVO Japan」は、北米で開催される世界最大の対戦格闘ゲーム大会「EVO」の精神を受け継ぐ、日本最大級の格闘ゲームの祭典です。世界中からトッププレイヤーが集結し、熱戦を繰り広げます。

  • 会期:2026年5月1日(金)~5月3日(日)

  • 会場:東京ビッグサイト 国際展示場 東1・2・3ホール(東京都江東区有明3-11-1)

  • 公式サイトhttps://www.evojapan.gg/

  • ストリートファイター6 メイントーナメント:全世界からトッププレイヤーが集結。
    トーナメント情報

  • サイドイベント:コミュニティによる自主運営トーナメントや、バリアフリー体験ブースを含む多種多様な企画が全日程で展開されます。
    公式ページ

株式会社ePARAの取り組み

「個性を発掘し、未来をつくる。」をミッションとする株式会社ePARAは、障害の有無に関わらず誰もが活躍できる社会の実現を目指し、バリアフリーeスポーツの企画・運営、就労支援、企業・団体との共創事業を展開しています。彼らの活動は、障害当事者が自分らしく活躍する機会の創出に大きく貢献しています。

パートナー企業

公式SNS

障害福祉とeスポーツの未来

「EVO Japan 2026」でのバリアフリーeスポーツプレイヤーたちの活躍は、単なるゲーム大会の枠を超え、障害福祉に関心を持つ多くの人々に希望とインスピレーションを与えます。eスポーツが、障害のある人々にとって新たな挑戦の場、そして社会とのつながりを生み出すプラットフォームとして、今後ますます重要な役割を担っていくことでしょう。

 

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77