2026年12月5日(土)に下北沢のBONUS TRACK等で開催される体験型イベント『FUNclusion Week 2026』を解説。約5,000人を動員した昨年の実績や、「しずかでうるさい洋食屋さん」などの注目コンテンツ、独自調査データに基づくイベントの魅力を紹介します。
この記事で分かること
- 『FUNclusion Week 2026』の開催概要(日程・会場・主催)
- 「インクルージョン」や「DE&I」の基礎知識
- 2026年の注目プログラム(ジェスチャー注文の洋食店・五感体験・Eテレコラボなど)
- 大広による独自意識調査データに見る「気兼ねなく集まれる場」の背景
- イベント参加前の疑問を解消するQ&Aおよび従来イベントとの比較
障害福祉や多様性(ダイバーシティ)をテーマにしたイベントに対して、「専門知識がないと楽しめないのではないか」「どのような準備をして行けばよいのかわからない」といった不安を抱く方は少なくありません。
12月の「障害者週間」に合わせて開催される『FUNclusion Week 2026』は、「FUN(楽しさ)」をきっかけに多様性を体感できる体験型プロジェクトです。本記事では、イベントの全貌や見どころ、初心者でも安心して楽しめるポイントを解説します。
FUNclusion Week 2026の概要と開催背景
イベントの基本情報と開催日程
『FUNclusion Week 2026』は、株式会社大広(以下、大広)が主催する体験型インクルーシブイベントです。
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| イベント名称 | FUNclusion Week 2026(ファンクルージョンウィーク) |
| 開催日程 | 2026年12月5日(土) |
| 会場 | BONUS TRACK(ボーナストラック・下北沢)ほか |
| 主催 | 株式会社 大広 |
| 主なプログラム | アート展示、トークイベント、ワークショップ、映画祭ほか |
| 公式サイト | https://funclusion.jp/ |
第1回となった昨年は、約5,000人の来場者を記録しました。また、DE&Iを“楽しさ”で再定義した取り組みとして、第12回JACEイベントアワード企業・業界団体部門「シルバー賞」を受賞するなど高い評価を得ています。
専門用語の解説:「FUNclusion」と「インクルージョン」とは?
イベントを楽しむために知っておきたい専門用語を解説します。
- インクルージョン(Inclusion / 包摂)
- 意味:社会のなかで誰も排除されず、多様な背景や障がいを持つ人々が共に支え合って暮らす考え方のことです。
- 身近な例:階段だけでなくスロープやエレベーターが設置され、車椅子の人やベビーカーを押す人も同じように移動できる状態を指します。
- FUNclusion(ファンクルージョン)
- 意味:「FUN(楽しい)」と「INCLUSION(包摂)」を組み合わせた造語です。
- アプローチ:国内の多様性の事例を研究し、「楽しさ」という仕掛けを通じて、自然に共生社会を体験できるよう設計された新しい手法です。
- DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)
- 意味:多様性(Diversity)、公平性(Equity)、包摂性(Inclusion)の頭文字を取った概念で、個々の違いを認め合い活かし合う取り組みを指します。
意識調査データから読み解く「自然にとなり合える空間」
大広による独自意識調査(2026年2月実施)の結果
大広が2026年2月に実施した生活者の意識調査(n=405名)によると、「参加してみたいと思う多様性をテーマにしたイベント」の回答として、「過度な気遣いを必要としない、自然に時間を共有できる場」がトップ2を占めました。
この結果を踏まえ、2年目となる『FUNclusion Week 2026』では、「目的がなくてもふらっと立ち寄れる心地よさ」を重視した空間設計へのアップデートが行われています。特別な意識を持たずに、それぞれのペースや距離感で過ごせる場所を目指している点が特徴です。
FUNclusion Week 2026の注目コンテンツ
会場となる下北沢のBONUS TRACKでは、多角的な体験プログラムが用意されています。
【会場内の回遊ステップ】
1. BONUS TRACK広場に到着(オープンな空間)
2. 「FUNclusion Park」で五感を使ったゲーム体験
3. 「しずかでうるさい洋食屋さん」で無言での注文体験
4. 「The Wakey Show」ラジオカーでの記念撮影・ワークショップ
しずかでうるさい洋食屋さん(ジェスチャーで注文する体験)
無料でミニフードを注文できる洋食型の体験ブースです。 ここでは「声を使わずジェスチャーで注文する」というルールが設定されています。言葉に頼らないコミュニケーションの世界を体験しながらフードを受け取ることができ、店内では「ろう文化」に触れられるワークショップも開催されます。
- 協力:ろうちょ~会(ろう者5名と手話ができる聴者2名で構成され、声に頼らない会話の大切さを伝える活動を展開する団体)
「五感」で遊ぼう!FUNclusion Park
指先の感覚を頼りに遊ぶゲームや、手探りで欲しい駄菓子を当てる駄菓子屋など、五感を用いて誰もが参加できる広場企画です。
- 協力:MAGNET(高橋鴻介氏と和田夏実氏を中心としたデザインコレクティブ。年齢・国籍・障がいの有無を超えたインクルーシブな「あそび」を開発)
Eテレ「The Wakey Show」コラボイベント
毎朝子どもたちの心と身体をサポートするEテレ「The Wakey Show」のミニイベントが開催されます。 クリスマスカードづくりが体験できるほか、DJウェイキーのラジオカー「Wakey号」に乗って記念撮影を行うことが可能です。
多彩なクリエイター陣の参画
イベントの企画・運営には、多様な分野の専門家が参画しています。
- 石井健介氏(ブラインド・コミュニケーター)
- 視力を失った経験から、見える世界と見えない世界をつなぐワークショップや講演活動を行っています。ヘラルボニーのウェルフェア事業部やTBS Podcastパーソナリティとしても活動しています。
会場アクセスと周辺環境(BONUS TRACK)
会場となる「BONUS TRACK(ボーナストラック)」は、小田急線「東北沢駅」から「世田谷代田駅」間の線路跡地(下北線路街)に位置する新空間です。
- 特徴:飲食店、物販店、コワーキングスペース、広場などが立ち並び、ふらっと立ち寄りやすいオープンな構造となっています。
- 配慮点:フラットな歩道空間と店舗の配置により、多様な来場者が自然に時間を共有できる環境が整っています。
従来イベントとFUNclusion Week 2026の比較
『FUNclusion Week 2026』と、一般的な福祉・啓発イベントの違いを比較表にまとめました。
| 比較項目 | 一般的な福祉・啓発イベント | FUNclusion Week 2026 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 障害理解・知識の普及啓発 | 「楽しさ(FUN)」を通じた自然な体感 |
| 参加のきっかけ | 福祉に関心がある層が中心 | 散歩や観光ついでに立ち寄れる空間 |
| コミュニケーション | 講義・展示鑑賞がメイン | ジェスチャーや五感を使った体験型 |
| 気遣いの度合い | 適切な配慮や意識が求められる傾向 | 過度な気遣いを必要としない空間設計 |
よくある質問(Q&A)

Q1:障がい当事者や専門知識がなくても参加できますか?
A1:参加可能です。本イベントは事前知識や特別な準備を必要とせず、「目的がなくてもふらっと立ち寄れる心地よさ」をコンセプトに設計されています。
Q2:子ども連れでも楽しめますか?
A2:楽しむことができます。「五感」で遊ぶゲームやEテレ「The Wakey Show」のラジオカー展示など、子どもから大人まで体感できるコンテンツが用意されています。
Q3:入場料や参加費用はかかりますか?
A3:会場のBONUS TRACKエリアへの入場は無料です。「しずかでうるさい洋食屋さん」のように無料で体験・ミニフード注文ができるコンテンツも用意されています。
Q4:詳細なタイムテーブルはどこで確認できますか?
A4:各プログラムのタイムテーブルや追加詳細は、2026年11月中旬頃に『FUNclusion Week 2026』公式サイト(https://funclusion.jp/)にて公開される予定です。
まとめ

『FUNclusion Week 2026』は、2026年12月5日(土)に下北沢のBONUS TRACKを中心に開催される体験型インクルーシブイベントです。
「過度な気遣いを必要としない空間」を目指した本イベントは、ジェスチャーでの注文体験や五感を使った遊具など、誰でも自然に楽しめる工夫が凝らされています。障害福祉やDE&Iに関心がある方はもちろん、週末のお出かけ先を探している方も、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

