障がい福祉・介護現場の研修課題を解決する「福ひろばラーニング」とは?

人材不足や定着率の課題が深刻な障がい福祉・介護業界において、職員のスキルアップや法定研修の実施は非常に重要です。しかし、多様な勤務形態や業務の忙しさから、集合研修の時間を確保すること自体が大きな負担となっていました。

このような現場の課題に応えるべく、株式会社はなひろが、介護・障がい福祉の事業所向けeラーニングSaaS「福ひろばラーニング」の提供を開始しました。

福ひろばラーニング

「SaaS(Software as a Service)」とは、インターネット経由でソフトウェアを提供するサービスモデルのことです。利用者はソフトウェアをインストールすることなく、ウェブブラウザや専用アプリから手軽に利用できます。

「福ひろばラーニング」は、通所介護や訪問介護といった介護保険サービスから、就労支援や放課後等デイサービスなどの障がい福祉サービスまで、15の事業種別に対応しています。法定研修、新人教育、職種別スキルアップ、管理者研修、ICT・AI活用に関する全351コースが用意されており、スマートフォンで1コースあたり「7分で読み終わる」手軽さが特長です。これにより、職員は業務の合間や隙間時間を活用して、無理なく学習を進めることができます。

現場の声から生まれたeラーニングの強み

「福ひろばラーニング」の最大の特長は、開発元が調査会社やIT企業ではなく、実際に介護の現場を運営する株式会社はなひろである点です。同社は自ら通所介護事業所を運営しており、日々の研修運営における課題に当事者として向き合ってきました。

このため、提供される教材は現場で培われた研修ノウハウに基づいて制作されており、実践的な内容となっています。スマートフォンで手軽に学べる「7分で読み終わるコース」という形式は、多忙な現場職員がまとまった時間を確保することなく、継続的に学習できる工夫と言えるでしょう。

15の事業種別に対応!多様なニーズに応える豊富なコース内容

本サービスは、対応する事業形態の広さも大きな強みです。介護保険サービスでは、通所介護(デイサービス)、訪問介護、訪問看護、居宅介護支援(ケアマネジャー)、施設系サービス(特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・有料老人ホーム)、認知症グループホームに対応。

障がい福祉サービスでは、障がい福祉共通、就労支援(A型・B型・就労移行)、生活介護、放課後等デイサービス・児童発達支援、相談支援をカバーしています。さらに、全事業種に共通する基本パッケージ(法定研修・新人研修・スキルアップ)、管理者研修、ICT・AI活用も提供され、合計15の事業種別パッケージとして利用可能です。

対応する事業形態

5職種に段階的な学びを提供する全351コース

コンテンツは、法定研修・新人研修・職種別スキルアップ・管理者研修・ICT/AI活用で構成され、全351コースが用意されています。職種別スキルアップでは、介護職、リハビリ職、看護職、相談援助職、ケアマネジャーの5職種それぞれに初級・中級・上級のコースがあり、修了テストで理解度を確認できます。

これにより、法定研修の履行から、日々の実践力の向上、管理者の育成、そしてICTやAIの活用まで、人材育成を体系的に進めることが可能となります。

研修運営の負担を軽減する画期的な管理機能

「福ひろばラーニング」は、教材だけでなく、事業所が研修運営を効率的に行うための管理機能を充実させています。

毎月の研修をスタッフのスマホへ自動配信

毎月決まった日(初期設定は1日)に、その月に受講すべき研修コースがスタッフ一人ひとりのスマートフォンへLINEやメールで自動配信されます。届いたリンクをタップするだけでその場で受講でき、LINEの高い開封率により、受講の定着につながりやすいと期待されます。

受講状況をダッシュボードで一覧表示、監査対応も支援

管理ダッシュボードでは、スタッフごとのコース受講状況を一覧で確認できます。複数の事業所を運営している法人でも、事業所別のフィルタ機能で絞り込み、受講記録をCSV形式で出力できるため、運営指導や監査への準備がしやすくなります。受講を終えたスタッフには、証明文言入りの修了証をPDFで発行でき、運営指導記録としても活用可能です。

事業所向け管理機能

入社から12週間の新人オンボーディングで属人化を防ぐ

「オンボーディング」とは、新しく入ったメンバーが組織に慣れて、能力を発揮できるように支援する一連のプロセスのことです。

本サービスでは、新人教育の属人化を防ぐ新人オンボーディング機能を備えています。入社した新人には、入社時から12週間にわたり、毎週自動で研修コースが配信されます。何をどの順番で学ばせるかがあらかじめ組み込まれているため、指導者の経験や忙しさに左右されることなく、どの事業所でも一定水準の新人教育を進められます。

集合・オンライン研修の通知と出席管理も一元化

eラーニングだけでなく、集合研修やオンライン研修にも対応しています。研修イベントの予定を登録すると、対象スタッフへ自動で通知が届き、当日の出席管理も可能です。また、認定バッジの社内共有や獲得演出、メール通知・リマインドなど、学びを継続させるための機能も充実しています。複数の事業所をまとめて管理できるマルチテナント設計も特長です。

継続的な学びをサポートするゲーミフィケーション要素

「福ひろばラーニング」は、受講者が楽しみながら学習を継続できるよう、ゲーミフィケーションの要素を取り入れています。

学びが続く仕掛け

「ゲーミフィケーション」とは、ゲームの要素やデザインをゲーム以外の分野に応用し、ユーザーのモチベーションやエンゲージメントを高める手法のことです。

称号や連続受講日数、修了バッジの獲得など、受講するほど積み上がる楽しさを提供することで、スタッフの学習意欲を後押しします。これにより、自主的な学習習慣の形成と、スキルアップへのモチベーション維持が期待できるでしょう。

導入しやすい料金体系と個人利用の可能性

事業所向けの料金は、スタッフ1人あたり月額220円(税込)からで、登録人数に応じて自動計算されます。例えば、10名で月額2,200円、30名で月額6,600円、複数事業所で合計100名の場合は月額22,000円が目安となります。小規模な事業所から複数拠点を運営する法人まで、幅広い規模に合わせて導入しやすい料金設定と言えます。

また、事業所での導入を待たずに個人が学べる入口として、個人向けプラン(月額500円・税込)も用意されています。7日間の無料期間があり、無料期間中はクレジットカードの登録が不要です。これにより、一人ひとりが自ら学習できる環境が整い、障がい福祉・介護業界全体の学びの底上げにつながることが期待されます。

「福ひろばラーニング」が目指す障がい福祉・介護業界の未来

株式会社はなひろの代表である塙啓之氏は、「福ひろばラーニング」が現場の当事者として向き合ってきた研修運営の悩みを解決するために開発されたことを強調しています。介護から障がい福祉まで幅広い事業所で、限られた時間でも学びを止めずに、スタッフ一人ひとりの成長と定着につなげてほしいという思いが込められています。

このサービスは、研修運営の効率化だけでなく、職員のスキルアップやモチベーション向上を通じて、質の高いサービス提供に貢献する可能性を秘めていると言えるでしょう。現場発のeラーニングシステムが、障がい福祉・介護業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、持続可能な人材育成の新たな形を示すことが期待されます。

関連情報

  • サービス名: 福ひろばラーニング
  • URL:
  • 内容: 介護・障がい福祉の事業所向けeラーニングSaaS(マルチテナント)
  • コース数: 全351コース
  • 対応事業形態: 介護保険サービスから障がい福祉サービスまで15事業種別パッケージ
  • 主な管理機能: 毎月の自動配信(LINE・メール)、受講管理ダッシュボード、修了証PDF発行、新人オンボーディング、研修イベント管理など
  • 事業所向け料金: スタッフ1人あたり月額220円(税込)から
  • 個人向け料金: 月額500円(税込)

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77