この記事で分かること

  • 「トントゥフェスティバル2026」の開催概要と今年のテーマ

  • 全国の福祉事業所が集まる「いちぶんのいち」マルシェの魅力

  • 宮沢湖畔の特設ステージで楽しめる多彩なパフォーマンスとトークショー

  • 「つくる喜び」を体験できる豊富なワークショップの詳細

  • 遊びを通じて「ちがい」と「おなじ」を学べるスポーツ&ゲーム体験

  • 新しい学びと出会いを創出するインスタレーションの紹介

  • 本イベントがSDGsにどのように貢献しているか

障がいのある人もない人も共に楽しめる「トントゥフェスティバル2026」がメッツァビレッジで開催

2026年10月3日(土)と4日(日)の2日間、埼玉県飯能市のメッツァビレッジにて、インクルーシブ野外フェスティバル「トントゥフェスティバル2026」が開催されます。今年で6回目を迎える本イベントは、「障がいのある人」や「ソーシャルグッドなこと」と楽しみながら関わりが持てる、多様性を体験するフェスティバルです。

トントゥフェスティバル2026のポスターイメージ

特定非営利活動法人ディーセントワーク・ラボが主催するこのイベントは、障がい者が働くことのサポートや企業向け雇用環境改善コンサルティングといった活動の一環として実施されています。今年のテーマは「ひとりでも みんなでも なにかがつくれる日」。ワークショップやパフォーマンス、マルシェなど、有形・無形の体験を通じて、誰もが自分らしく楽しむことができるコンテンツが多数用意されています。

イベント開催概要

全国の福祉事業所が集結!「いちぶんのいち」マルシェで“わたしのすき”を見つけよう

トントゥフェスティバルでは、ただ見るだけでなく、自分の興味に従って出会いや発見を見つけ、それぞれの“ちがい”や“おなじ”を楽しむことができます。

今年のマルシェ全体のテーマは「であって しって みつける“わたしのすき”」。北は北海道から南は沖縄まで、全国70以上の福祉事業所から集められた素敵な商品が並びます。カテゴリーテーマは「ボタニカル」「へんてこ」「小麦&穀物」「ベジタブル」「スパイシー&ホット」など多岐にわたり、つくり手や関わる人たちとのつながりを感じながら、自分のお気に入りを見つけることができるでしょう。

マルシェのカテゴリーを紹介するコラージュ画像

マルシェの様子

マルシェ参加事業所(一部)

  • 当日出店:アスタネ、カフェ&ベーカリーどんなときも、晴れ晴れ、オフィストビラ、花ててたりと・本屋さんててたりと、ヴェルペン君のパン屋さん、菓子工房あおーら、ミライ堂、領家グリーンゲイブルズ、ニモカカカフェ(以上埼玉)、TETENTOTEN、アトリエ福花・渋谷まる福、友愛学園成人部 工房YUAI、ぷーやんあしながくらぶ(以上東京)など

  • キッチンカー出店:ひとつなぐキッチンLien、アソンブロッソ!埼玉1st(以上埼玉)

  • 委託販売:tomoni art、すてっぷ、わかふじ寮(以上北海道)、農園カフェ日々木 すいーつ工房、Kura cra(以上青森)など

宮沢湖畔の特設ステージで繰り広げられる多様なパフォーマンスとトークショー

宮沢湖をバックにした開放的な野外特設ステージでは、音楽、ダンス、ドラムセッションなど、多様なパフォーマンスが楽しめます。障がいのある人もない人も、子どもから大人まで、誰もが体験できる参加型ライブが繰り広げられる予定です。ステージでの演目には、全編リアルタイム手話通訳と字幕掲出が行われ、誰もが楽しめるよう配慮されています。

野外ステージでスチールパンを演奏する様子

今年はエンターテインメントチアダンスグループのDREAM WONDERLANDが、トントゥフェスティバル公式トントゥ(アンバサダー)に就任し、本出演とともにMCも担当します。また、昨年制作された「トントゥのうた」をみんなで歌って踊るコーナーも用意され、一体感あふれる時間となるでしょう。

ステージパフォーマンスの様子

特別トークショー「茶の湯から考える、多様性を活かすためのコミュニケーションデザイン」

10月4日(日)13:00~13:30には、京都市障害者雇用促進アドバイザーでもある茶道裏千家の田中賀鶴代さんと、NPO法人ディーセントワーク・ラボ代表の中尾文香さんによるトークショーが開催されます。誰もが気軽に楽しめる「盆略点前」(お盆の上だけでお茶を点てる簡略化された茶道の手前)の話から、「人と人をつなぐ茶の湯の知恵」をひも解き、多様な人とともに場をつくるインクルーシブなコミュニケーションのヒントを探ります。トークショー後は、田中先生による野点体験にも参加可能です。

ステージ出演者(一部)

DWL KIDS・狭山チアクラブ・飯能高校チアダンス部/DREAM WONDERLAND/いいもんズ/おむすびひろば/Teagaim/スチールパンバンドPele&Colors/Dancénsemble/田中賀鶴代×中尾文香/駿河台大学吹奏楽部/スマイルビート

「つくる喜び」を体験!豊富なワークショップで新しい発見を

今年のテーマ「ひとりでも みんなでも なにかがつくれる日」にちなみ、多くのワークショップが用意されています。自分の手で、あるいは誰かの手で、つくる・つくられる喜びを感じる時間を楽しめます。全てのワークショップの申し込みは、こちらのフォームから可能です。

インクルーシブなお茶会体験(室内/野点)

京都から茶道裏千家準教授の田中賀鶴代さんを招き、簡略化された「盆略点前」で基本の作法を学びながらお茶を楽しめます。福祉事業所で作られた抹茶や茶碗、茶杓を選び、飯能の藍で染めた風呂敷に包んで持ち帰ることができます。一つひとつの丁寧な手仕事に触れながら、五感でお茶の時間を味わう特別なひとときとなるでしょう。田中賀鶴代さんの情報はこちら: https://arica.co.jp/

  • 10月3日(土)室内の会:①12:00~13:00 ②15:00~16:00/参加費:4,000円/定員:各回8名

  • 10月4日(日)野点の会:13:00~14:00/参加費:4,000円/定員:各回8名

  • お申し込み: こちら

耳つぼジュエリー&アロマ体験

心と身体の不調に寄り添い、デイリーケアとして取り入れられる「エメラルド式耳つぼリフレクソロジー」(心身の不調に寄り添い、日々のケアとして取り入れられる耳つぼ施術法)がトントゥフェスティバルに登場します。香川県の福祉事業所「さぁかすチャレンジド」のアロマオイルの香りを楽しみながら、耳つぼジュエリーを体験できます。エメラルド式耳つぼリフレクソロジーの詳細はこちら: https://www.kaoriearreflexology.life/

耳つぼリフレクソロジーの施術風景

  • 10月3日(土):11:00~16:00/参加費:3,000円/予約受付中: こちら

端材ロボキーホルダーづくり

就労継続支援B型事業所「FLAGS design」の制作過程で出た木の端材を自由に組み合わせて、世界に一つだけのオリジナルロボキーホルダーを作ります。

ロボットキーホルダーの例

  • 10月3日(土)、4日(日)両日開催/参加費:700円/定員:各日20名/予約受付中: こちら

オリジナルだるまづくり

社会福祉法人武蔵野のものづくりプロジェクト「つむぐと」が作っただるまのベースと座布団を選び、自由に顔を描いたりデコレーションしたりして、あなただけのだるまを作ります。

だるまに絵を描く様子

  • 10月3日(土)、4日(日)両日開催/参加費:500円/定員:各日20名/予約受付中: こちら

和紙で作るトントゥ帽子づくり

「友愛学園成人部 工房YUAI」による手すき和紙(青梅の桑を原料)を使って、オリジナルのトントゥ帽子を作ります。自分だけの帽子を作って、みんなでトントゥに変身できます。

  • 10月3日(土)、4日(日)両日開催/参加費:800円/定員:各日15名/予約受付中: こちら

藍&草木染めハンカチづくり

草木染めアーティスト・ソウマヒカリさんから教わる草木染め体験。飯能産の草木を使って、お子様から大人まで自分だけのハンカチを染めることができます。

絞り染めハンカチを持つ子供たち

  • 10月3日(土)のみ 11:00~16:00/参加費:800円/定員:各日20名/予約受付中: こちら

ヒンメリ&テラモスづくり

北欧伝統飾り「ヒンメリ」(フィンランドの伝統的な装飾品で、麦わらなどを幾何学的に組み合わせて作るモビール)と北欧の苔「テラモス」から選べるワークショップ。素材を自由に組み合わせて、世界に一つの飾りを作ります。クリスマスにもぴったりです。

ヒンメリやテラモスのような幾何学模様の飾り

  • 10月4日(日)のみ/参加費:ヒンメリ300円・テラモス500円/定員:ヒンメリ20名・テラモス15名/予約受付中: こちら

アクリルお絵描き

アクリル板に絵を描くことで、まるで大自然の中にお絵描きしているような体験ができます。キットパスのインストラクターとともに、自由にアートを楽しめます(キットパスは日本理化学工業の商品です)。

アクリル板に絵を描く女性

  • 10月3日(土)、4日(日)両日開催/参加費無料/予約不要

遊びながら「ちがい」と「おなじ」を学ぶ!スポーツ&ゲーム体験

イベントでは、遊びを通じて“ちがい”と“おなじ”を体験できるゲームやスポーツも多数用意されています。いずれも無料で参加できるため、気軽に立ち寄って楽しむことができます。

ユニバーサルボッチャ

日本にボッチャを普及させた日本ユニバーサルボッチャ連盟の先生を招き、みんなで一緒にユニバーサルボッチャ(重度脳性麻痺者や同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目)を楽しみます。

ボッチャを楽しむ人々

  • 10月3日(土)、4日(日)両日開催/参加費無料/予約不要

アートなスケボー&指スケボー

多夢多夢舎中山工房などによる合同ストリートブランド「GOLLIE DUCKER」のシグネチャーアイテム、アートなスケートボードに乗ったり滑ったりする体験ができます。今年は指スケボーも登場します。

アートなスケートボードの展示

  • 10月3日(土)のみ/参加費無料/予約不要

コツコツ!点字ブロックリレー

世界ゆるスポーツ協会による、誰もが楽しく参加できるスポーツです。2チームに分かれ、相手チームが作った点字ブロック(視覚障がい者の歩行を誘導し、危険を知らせるために地面に敷設されるブロック)のコースを目隠しをしてリレーする競技。楽しみながら点字ブロックの奥深さを体感できます。

点字ブロックリレーの様子

  • 10月3日(土)のみ/参加費無料/予約受付中: こちら

SIGN WORLD(サインワールド)

異言語Lab.による4人1組のチームで挑戦するコミュニケーション型の謎解きゲームです。手話や身ぶり、表情、指差しなど、さまざまなサイン(音声言語の代わりに、手や腕の動き、顔の表情などを用いてコミュニケーションをとる視覚言語)を使いながら、仲間と協力して答えを導き出します。

SIGN WORLDのロゴイメージ

  • 10月4日(日) 10:30~12:00、14:00~15:30/参加費無料/予約受付中: こちら

みんなで一緒に、ころころアート!?

障がいがあっても楽しめる遊びをクリエイトする「クリエイトチップス」とともに、芝生エリアの坂道を使ってチームでアート作品づくりに挑戦します。ダンボールのそりから転がるカラーボールと、坂下で待ち受けるキャンバスで予想不可能なアートを楽しめます。

ころころアートを楽しむ人々

  • 10月4日(日) 10:00~12:00、13:30~16:00/参加費無料/予約受付中: こちら

トントゥに会いにいこう!クイズスタンプラリー

毎年人気のスタンプラリーがパワーアップして登場します。スタンプを6つ全て集めた方には限定ステッカーがプレゼントされます。会場を楽しく周り、トントゥたちと交流できます。

クイズスタンプラリーのイメージ

  • 10月3日(土)、4日(日)両日開催/参加費無料/予約不要

新しい学びと出会いを創出するインスタレーション

インクルーシブな取り組みに関する展示スペースや、それぞれの想いを伝える参加型インスタレーションが、新しい学びや出会いにつながるかもしれません。

秋の暗闇でアロマ体験

慶應義塾大学商学部・牛島ゼミ内のプロジェクト「ユニタメ」が、「みること」を前提とした社会に問いを投げかけ、秋の暗闇でアロマ体験企画を実施します。当たり前を見つめ直し、誰もが楽しめる未来を探索する機会となるでしょう。

  • 10月3日(土)、4日(日)両日開催/参加費無料/予約不要

ライブペインティング

沖縄県中頭郡の就労継続支援B型事業所TEAM VILLAGEのアーティストsoluble fishさんによる迫力のライブペインティングが2日間にわたって行われます。

ライブペインティングの様子

  • 10月3日(土)、4日(日)両日開催

トントゥの本屋さん

マルシェに出店する「本屋さんててたりと」とトントゥフェスティバルのスペシャル企画です。飯能在住の絵本作家おくはらゆめさんの絵本と、フェス主催ディーセントワーク・ラボのメンバーが選んだ本の特集販売が行われます。

絵本の展示

  • 10月3日(土)14時頃より、おくはらゆめさんが来場し、サイン会やオリジナルイラストの制作(先着10名、有料)が行われます。

トントントントゥハウジング

トントゥたちが森に町を作ろうとしているような、参加型インスタレーションです。来場者の力を合わせて一つの大きな「町」を完成させ、参加者には限定ステッカーがプレゼントされます。

トントントントゥハウジングのイラスト

  • 10月3日(土)、4日(日)両日開催/参加費無料/予約不要

そのほかの展示(両日)

  • 巨大アートインスタレーション by 長野大学

  • 花くばり by 花ててたりと

  • 竹とうろう&藍染め展示 by IKIIKIカンパニー/NPO法人ニモカカ

  • 「はたらく」って何? by NPO法人ディーセントワーク・ラボ

  • はたらく発見ステーション by ableto

  • 障がい×デザインの力 by equalto(マルシェ委託販売エリアでの展示)

トントゥフェスティバルとSDGs:持続可能な社会への貢献

トントゥフェスティバルは、2031年までの長期的な発信型イベントとして位置づけられています。福祉分野での社会課題解決に向けた様々な活動は、SDGs(持続可能な開発目標)につながる実践であると考えられています。

フェスティバルへの参加、応援、協力、協賛は、特に以下のSDGs達成に向けた取り組みに貢献しています。

  • 1 貧困をなくそう

  • 4 質の高い教育をみんなに

  • 5 ジェンダー平等を実現しよう

  • 8 働きがいも経済成長も

  • 10 人や国の不平等をなくそう

  • 12 つくる責任 つかう責任

トントゥフェスティバルに関するQ&A

読者の皆様から寄せられる可能性のある質問とその回答をまとめました。

Q1: 障がいのある人も楽しめるコンテンツはありますか?
A1: はい、トントゥフェスティバルは「インクルーシブ」を理念としており、障がいのある人もない人も共に楽しめるよう、様々な配慮がなされています。ステージではリアルタイム手話通訳や字幕掲出が行われ、ワークショップやスポーツ体験も誰もが参加しやすい内容となっています。ユニバーサルボッチャや点字ブロックリレーなど、多様性を体験できるコンテンツも充実しています。

Q2: 参加に費用はかかりますか?
A2: イベントの入場は無料です。ただし、一部のワークショップや、ムーミンバレーパークへの入場には別途料金が発生します。各ワークショップの参加費については、本文中の詳細をご確認ください。

Q3: 会場へのアクセス方法は?
A3: 会場はメッツァビレッジ(埼玉県飯能市宮沢327-6)です。西武池袋線 飯能駅からバスで約13分と案内されています。詳細は公式サイトをご確認いただくことをおすすめします。

まとめ

「トントゥフェスティバル2026」は、障がい福祉に関心のある方だけでなく、すべての人々が多様性を体験し、共に「つくる喜び」を分かち合える貴重な機会です。全国の福祉事業所の製品に触れるマルシェ、宮沢湖畔でのステージパフォーマンス、創造性を刺激するワークショップ、そして遊びを通じて学びを深めるスポーツ&ゲームなど、盛りだくさんのコンテンツが用意されています。このフェスティバルを通じて、障がい福祉への理解を深め、よりインクルーシブな社会の実現に向けた一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

関連情報

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77