多様性を体感!車椅子YouTuberも歩くインクルーシブファッションショー「Share Me Runway」大阪で開催【WEAVE!2026】

2026年5月23日(土)、大阪市浪速区のYOLO BASEにて、インクルーシブARTフェス「WEAVE!(ウィーブ)2026」が開催されます。このフェスの中で、特に注目されるのが参加型ランウェイ「Share Me Runway」です。

「Share Me Runway」は、障害の有無や年齢、モデル経験の有無に関わらず、多様な背景を持つ人々が自分らしいスタイルでランウェイを歩くファッションショー。今回は、事故による頚椎損傷を経て当事者のリアルを発信する車椅子YouTuber、つーはーさんの出演も予定されており、その姿に多くの関心が集まっています。

「違い」を魅力に変える「Share Me Runway」とは?

社会で「多様性」という言葉が広がる一方で、「自分らしくいられる居場所」を見つけられずにいる人も少なくありません。文部科学省の調査によると、令和5年度の小・中学校の不登校児童生徒数は約34万6千人、高等学校の不登校生徒数は約6万9千人と、ともに過去最多を記録しています。また、厚生労働省の調査では、民営事業所で雇用されている発達障害者は推計9万1,000人とされており、見た目では分かりにくい困りごとを抱えながら生活している人々も存在します。

WEAVE!は、音楽・アート・ファッションを通して、多様性を「理解するもの」で終わらせず、「体感する場」を提供することを目指しています。このフェスは、「すべての人に、自己表現のよろこびを」をスローガンに、誰もが自分らしさを表現できる場づくりに取り組んでいます。

身体の個性も年齢も、その人らしさが輝くステージ

WEAVE!を象徴するコンテンツの一つが「Share Me Runway」です。このランウェイでは、一般公募で集まったモデルたちが、それぞれの個性やスタイルを活かしてウォーキングを披露します。車椅子ユーザーや義足ユーザー、ダウン症の方など、多様な背景を持つモデルたちが今年も出演予定です。

ここでは、身体の個性や年齢も、その人を構成する大切な一部として捉えられています。モデル一人ひとりの個性が最も輝くスタイリングと表現が追求され、ファッションの可能性が広がる場となっています。通常のファッションショーが衣装を魅せる場であるのに対し、「Share Me Runway」は参加者自身が「自己表現のために」歩くショーです。それぞれの想いを胸にスポットライトを浴びる姿は、会場にいる誰かにとって「自分も表現していい」という勇気を与えます。

注目の車椅子YouTuber・つーはーさん、ランウェイに登場!

本年の「Share Me Runway」には、「重症入院系YouTuber」として活動する、つーはーさんが出演予定です。つーはーさんは2021年7月に事故で頚椎を損傷し、入院生活を送る中で、自身のリアルな経験を発信する人が少ないと感じ、YouTubeでの発信を開始しました。

入院中に開設したチャンネルは、退院までに登録者1,000人を達成。現在は、障害のある人の暮らしや笑い、お金のことまで、当事者の視点からユーモアを交えて深く発信し、登録者数は1.1万人を超えています。つーはーさんは「障害があっても全力で楽しみながら生きる」ことを伝え続け、自身でパラサーフィンのイベントを主催したり、重度障害のある人向けの訪問介護会社を経営するなど、外出のきっかけを作る取り組みを続けています。ランウェイでどのような姿を見せてくれるのか、期待が高まります。

つーはーさんの活動は以下のリンクから確認できます。

障害の有無に関わらず、誰もが「自分らしく」楽しめるインクルーシブフェス「WEAVE!2026」

WEAVE!が大切にしているのは、福祉当事者を「特別な枠」として分けることではありません。同じ空間で同じものを楽しみ、同じ感動を共有することを通じて、当事者がシームレスに社会とつながる機会を創出します。同時に、来場者が当事者の課題や魅力に自然と目を向けるきっかけにもなります。「支援する側」「支援される側」という視点を壊し、困り事がある時にはお互いコミュニケーションをとって助け合う。そんな体験の中にこそ、これからの多様性のあり方があるのかもしれません。

大阪発のインクルーシブARTフェス「WEAVE!」は、音楽・アート・ファッションを通して、年齢や性別、障害の有無に関係なく、誰もが自己表現を楽しめる場を提供するイベントです。2020年より大阪を拠点に開催され、2026年で6年目を迎えます。これまでに延べ650人以上が来場・参加し、多様な背景を持つ人々が音楽ライブ、ランウェイ、アートワークショップ、出店ブースなどを楽しんできました。

会場では、プロアーティストによるライブやトークに加え、一般参加者がモデルとして出演する「Share Me Runway」、親子で楽しめるワークショップ、企業・団体による出店などが実施されます。観るだけでなく、参加し、交流し、表現できることが特徴です。

2023年から2025年まではクラウドファンディングを実施し、3年連続で目標を達成。昨年度は達成率143%を記録し、個人の支援者や企業協賛を受けながら、年々規模を拡大しています。本年は16社からの協賛を得て開催され、「誰もが表現していい」というイベントの空気感が、革新的な企業や新たな事業に挑戦する人々を惹きつけています。

様々な企業、ブランド、プロジェクト、イベントのロゴが多数配置された画像です。手織り体験工房、織物会社、ファッションブランド、安全プロジェクト、YouTuber、エシカル博覧会など、多岐にわたる分野の組織が紹介されており、日本語と英語のテキストが含まれています。

6年目を迎える2026年のテーマは「Time to Move」。「いま、動き出すとき」というメッセージには、自分を表現したい、何かを始めたい、社会に伝えたいという想いを秘めている人々、そして一歩を踏み出したい人々に向けて、勇気が生まれ、行動したくなる瞬間を創出したいという願いが込められています。

「2026」と「TIME TO MOVE.」の文字が印象的な、様々な人々の活動や笑顔がコラージュされた画像です。音楽イベント、グループでの集まり、日常の風景などが描かれ、「いま、動き出そう。自分のために。誰かのために。未来のために。」というメッセージが添えられています。

鮮やかなピンクの背景に「WEAVE!」の文字が多色で繰り返し配置され、斜めのカラフルな線が交差する、エネルギッシュなグラフィックデザインです。「MIX COLOR , NEW VALUE !」というスローガンも含まれています。

イベント概要とタイムスケジュール

「WEAVE!2026」の詳細は以下の通りです。

  • 名称: WEAVE!(ウィーヴ!)
  • 日程: 2026年5月23日(土)
  • 会場: YOLO BASE(大阪府大阪市浪速区)
  • 主催: 株式会社虜
  • 内容:
    • SHARE ME RUNWAY
    • YOYOKA&古里愛 スペシャルライブ
    • アーティストトーク
    • ライブパフォーマンス
    • 公式Tシャツデザイン公募企画
    • ワークショップ、出店ブース ほか

主なコンテンツ《タイムスケジュール》

  • 11:00 開場/カフェ、出店ブース・スタート
  • 12:00 キットパスお絵描きワークショップ
  • 14:00 親子で楽しめる物語の世界・うた絵本Live Caravan ステージ
  • 15:00 アーティスト・トークライブ(上田バロン・shiraco world登壇)
  • 16:00 YOYOKA & 古里愛 Special Live
  • 17:00 多様な個性のモデルが登場する Share Me Runway
  • 18:00 桑原美香 Live /出店ブース終了
  • 19:00 CLOSE
  • 19:30 アフターパーティ(申込者のみ)

関連リンク

このイベントは、障害の有無に関わらず誰もが楽しめるだけでなく、多様な個性が交わり、新たな価値を創造する場となることでしょう。ぜひ会場に足を運び、その感動を体感してください。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
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