Last Updated on 2020年11月20日 by 菅間 大樹

AI技術導入で業務自動化、障害のある社員が従事する業務内容の高度化を目指す

総合人材サービス、パーソルグループで障害者雇用支援事業を手掛けるパーソルチャレンジ株式会社、新規事業創出・オープンイノベーション推進を手掛けるパーソルイノベーション株式会社、経理業務特化型AIを提供するファーストアカウンティング株式会社は、障害者の活躍推進を目指し、3社共同で「障害者×AIによる障害者の生産性向上や職域拡張のための実証実験」を開始しました。

昨今、障害者の社会進出や就業機会が広がり、企業においては障害者雇用の更なる拡大や活躍促進が求められています。また、近年のAI技術に代表されるテクノロジーの発展は、就業面で制約を抱える障害者の生産性向上や成長を後押しする可能性を秘めています。テクノロジーとの共存・活用によって障害者の職域拡張や戦力化を図り、新たな障害者雇用の成功モデル創出を目指します。

障害者×AIによる障害者の生産性向上や職域拡張のための実証実験

パーソルチャレンジはパーソルグループの特例子会社として400名を超える障害者を雇用し、100を超える業務をグループから受託しています。生産管理手法の導入、業務工程や進捗の見える化による品質安定、独自のマネジメント手法の開発など、障害者雇用における先駆的な取り組みを蓄積し、障害者雇用の促進に取り組んでいます。

今回の実証実験では、パーソルチャレンジにて受託している経費精算業務に経費精算AIサポーター(仮称)を導入し、これまで障害のある社員によって行われていた領収書項目のデータ化と申請データとの突合業務をAI技術によってサポートします。これにより業務効率化を図り、より多くの経費精算処理を可能にするとともに、業務効率化によって新たに生まれる時間で障害のある社員が従来のルーティン業務にとどまらず、経理知識による判断が求められる専門業務や法改正等へのイレギュラー対応、新ルール策定などの高度な業務に従事可能な環境の創出を目指します。

今後、本実証実験により有効な効果が証明された場合には、パーソルチャレンジにて受託している全経費精算業務への経費精算AIサポーター(仮称)の本格導入を検討するとともに、本実証実験で得た知見やノウハウを対外発信することで障害者雇用の成功に貢献します。また、同様のニーズや経費精算業務の効率化ニーズを持つ企業への経費精算AIサポート(仮称)の提供を検討します。

ファーストアカウンティング株式会社

URL:https://www.fastaccounting.jp/

パーソルチャレンジ株式会社

URL:https://challenge.persol-group.co.jp/

パーソルイノベーション株式会社

URL:https://persol-innovation.co.jp/

PERSOL(パーソル)

URL:https://www.persol-group.co.jp/

Written by

今井 靖之

findgood編集者、ライター。

大手電機メーカーで半導体電子部品のフィールドアプリケーションエンジニア、インターネットサービスプロバイダのプロモーションやマーケティングに従事。以後フリー。

身内に極めて珍しい指定難病者を抱える。

神奈川県川崎市在住。サブカルヲタク。「犬派?猫派?」と聞かれたらネコ派、猫同居中。