ニューロダイバーシティとは?テーマ「境界線の再定義」が示す障害福祉の未来
「ニューロダイバーシティ」とは、脳や神経の多様性を個人の特性として捉え、尊重しようという考え方です。発達障害や精神障害を持つ人々も、社会の多様な一員として共存できる社会を目指す動きとして注目されています。
今回のサミットのテーマは「境界線の再定義『分ける?分けない?』」です。精神障害や発達障害、知的障害に関わる支援の現場では、これまで「分ける(専門特化)」か「分けない(統合)」かという問いが繰り返されてきました。専門性を追求するあまり「隔離」や「壁」が生まれていないか、あるいは多様性を受け入れるための統合が「無策」や「混乱」を招いていないか。この根源的な問いに対し、本イベントではタブーなしで議論が展開される予定です。
開催概要:オンラインと対面で多様な参加を促進する障害福祉イベント
「ニューロダイバーシティサミット JAPAN 2026」は、オンラインと対面を組み合わせたハイブリッド形式で開催されます。
| イベント名 | ニューロダイバーシティサミット JAPAN 2026 ~ 境界線の再定義「分ける?分けない?」 ~ |
ニューロダイバーシティサミット JAPAN 2026の開催が決定しました。このイベントは、多様な脳のあり方を個性と捉える「ニューロダイバーシティ」の概念に基づき、精神障害、発達障害、知的障害に関わる支援の現場で長年議論されてきた「分ける(専門特化)」か「分けない(統合)」かという根源的な問いに、タブーなしで向き合うことを目指しています。
オンラインでの24時間連続配信と、東京・大阪での対面フィナーレを組み合わせた形式で開催されるため、全国どこからでも参加可能です。特に障害福祉に関心のある方や、当事者、支援者、企業関係者にとって、最新の知見や実践事例に触れる貴重な機会となるでしょう。オンライン配信は無料で視聴できます。
ニューロダイバーシティサミットとは?テーマ「境界線の再定義」が示す未来
「ニューロダイバーシティ」とは、人間の脳機能や認知特性の多様性を尊重する考え方です。発達障害(自閉スペクトラム症、ADHDなど)を持つ人々も、その特性を障害と捉えるだけでなく、多様な個性の一つとして社会で活かしていこうという視点が含まれます。
今回のサミットのテーマ「境界線の再定義『分ける?分けない?』」は、このニューロダイバーシティの実現に向けた重要な議論を提起します。例えば、障害を持つ子どもたちの教育において、特別な支援学級(専門特化)と通常学級(統合)のどちらがその子の成長にとって最適なのか。また、就労の場では、障害者雇用枠や特例子会社(専門特化)と一般雇用(統合)のメリット・デメリットは何か。これらの問いは、個人の尊厳と社会の多様性を両立させる上で避けて通れない課題です。
本イベントでは、診断のあり方、教育現場の実情、働く場の課題、そして個々人の暮らしのデザインに至るまで、多岐にわたる分野でこのテーマが議論されます。専門家、当事者、支援者がそれぞれの立場から意見を交わすことで、新たな知見や解決策が生まれることが期待されます。
開催概要:オンラインと対面で多様な参加を促進する障害福祉イベント
「ニューロダイバーシティサミット JAPAN 2026」は、株式会社Kaienが主催し、2026年9月11日(金)13:00から9月12日(土)15:00までの約24時間にわたり開催されます。
オンライン配信はYouTubeを通じて24時間連続で行われ、日本全国どこからでも無料で視聴が可能です。また、イベントの締めくくりとして、東京と大阪で対面形式のフィナーレイベントも予定されています(参加費用は1,000円/人)。
後援団体は199団体(2026年8月29日現在)に上り、この分野における注目の高さがうかがえます。プログラムの詳細や最新情報は、以下の特設サイトで随時公開されています。
ニューロダイバーシティサミット JAPAN 2026 特設サイト
注目プログラム:障害福祉の多角的な視点から議論を深める
サミットでは、初日と2日目にわたって様々なテーマで講演や討論会が開催されます。各分野の専門家や当事者が登壇し、「分ける?分けない?」という問いに深く切り込みます。
Day 1(9月11日):職場・住まい・医療の「分ける?分けない?」
初日は、基調講演の後、職場、住まい、医療の3つの視点から議論が行われます。
13:00 基調講演「結局、人類みな発達障害?」
信州大学医学部 子どものこころの発達医学教室 教授・医学博士である本田秀夫先生が登壇します。ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如多動症)など、障害区分に至らない特性についても提唱する先生が、診断のメリット・デメリット、そしてプロでも見分けがつきにくい特性をどこまで区別する意味があるのかについて解説します。
14:30 ❶職場を分ける?分けない?――『働く場』は、人を活かす場になっているか?
障害者雇用や特例子会社(障害者の雇用促進と安定を図るため、事業主が障害者の雇用に特別の配慮をした子会社)の課題について議論します。働く場における「分ける」と「分けない」の意義が問われるでしょう。
新名咲氏(株式会社SmartHR)中尾文香氏(NPO法人ディーセントワーク・ラボ)
高橋亮太氏(VALT JAPAN株式会社 DIC事業部)
17:00 ❷離れる安心、いっしょの葛藤。――わが子と、家族と、私の「ちょうどいい距離」を見つけるトークセッション
グループホームや施設入所、そして個々人の暮らしのデザインについて議論します。家族との距離感や、自立支援のあり方が焦点となるでしょう。
浮貝明典氏(特定非営利活動法人 PDDサポートセンター グリーンフォーレスト)
沖倉智美先生(大正大学 人間学部社会福祉学科 教授)
石井啓氏(社会福祉法人 嬉泉 理事長)
19:30 ❸医師トーク!診断するしない? 診断名を分ける・分けない?
医療の現場から、診断と「見立て」のリアルが語り合われます。診断の基準や、診断名がもたらす影響について、医師の視点から深く掘り下げられます。
柏淳先生(ハートクリニック横浜 院長)
高野知樹先生(医療法人社団 弘冨会 神田東クリニック院長 MPSセンター長)
原田剛志先生(パークサイドこころの発達クリニック 院長・理事長)
22:00~翌8:00 発達の主張オールナイト!~真夜中の、凸凹な恋愛模様~

ニューロダイバーシティサミットの定番企画「発達の主張」では、今回のテーマを「恋愛」とし、有名当事者によるライブでの恋愛お悩み相談や、新規収録動画などが夜通し10時間にわたり配信されます。
パーソナリティ:ゆーさん(大人の発達障害が専門のフリーペーパー・Webメディア『凸凹といろ。』編集長)
NINOさん(YouTuber/一般社団法人発達障害ワークライフデザイン協会 代表理事)
Day 1の視聴方法や詳細はこちらから
Day 1 プログラム詳細
オールナイトの視聴方法や詳細はこちらから
オールナイト プログラム詳細
Day 2(9月12日):ピアサポートと学校教育の未来
2日目は、ピアサポーターの役割と、学校教育における「分ける?分けない?」が議論されます。

8:00 ❹「助ける側」の私は、誰に頼ればいい?――ピアサポーターのリアルな葛藤と、これからのカタチ
ピアサポーター(同じような経験を持つ人が、その経験を活かして他の人を支援すること)の抱えるリアルな葛藤と、国策と現場のニーズをどのように結びつけ、持続可能なサポート体制を築くべきかについて議論します。
岩崎香先生(早稲田大学 教授 /社会福祉法人豊芯会 理事長)
田村大幸氏(就労移行支援事業所こねくと 代表)
大宜見一貴氏(株式会社Kaien ティーンズ日暮里 児童発達管理責任者/発達障害当事者)
奥田雅史先生(堺市立大浜中学校 教諭 / 発達障害当事者)
10:30 ❺学校を分ける?分けない?――「共に学ぶ」の理想と、学校現場のリアル
支援級や支援学校の是非について議論します。「共に学ぶ」という理想と、実際の学校現場が抱える課題について、教育関係者や専門家が意見を交わします。
近藤武夫先生(東京大学先端科学技術研究センター 教授)
大内紀彦先生(特別支援学校教員/東京大学非常勤講師)
宮崎舞氏(一般社団法人カラフルバード 代表)
Day 2の視聴方法や詳細はこちらから
Day 2 プログラム詳細
フィナーレ:24時間配信後の交流イベントでつながりを深める
24時間のオンライン配信の後は、対面形式でのフィナーレイベント「1年に一度の『Kaien同窓会!』」が開催されます。この交流イベントは、チケット予約制で、東京会場(TKP御茶ノ水会議室)と大阪会場(TKP大阪本町カンファレンスセンター)でそれぞれ80人の定員で実施されます。
イベントでは、かつての仲間やスタッフと語り合う「温故知新交流会」、新しいつながりを見つける「Kaien流 街コン!お見合いマッチング」、そして景品が当たる「じゃんけん大会」などが予定されており、参加者同士の交流を深める貴重な機会となるでしょう。
フィナーレの詳細、お申込みはこちらから
フィナーレ イベント詳細
株式会社Kaienの取り組み:ニューロダイバーシティ社会の実現へ

本イベントを主催する株式会社Kaienは、2009年の創業以来、「ニューロダイバーシティ社会の実現」をミッションに掲げています。精神や発達の障害を持つ人々の強みを活かすための就労移行支援、自立訓練(生活訓練)、リワーク、放課後等デイサービス、法人向けコンサルティング、人材マッチングなどの事業を全国で展開しています。
株式会社Kaienのウェブサイトはこちらです。
株式会社Kaien
まとめ
「ニューロダイバーシティサミット JAPAN 2026」は、障害福祉分野における「分ける?分けない?」という問いに真摯に向き合い、多角的な視点から議論を深める画期的なイベントです。オンラインでの無料配信を通じて、自宅から最新の知見に触れることができるほか、対面での交流イベントでは直接的なつながりを持つ機会も提供されます。
このサミットは、当事者、家族、支援者はもちろん、企業の人事担当者や教育関係者、医療従事者など、幅広い人々にとって、ニューロダイバーシティ社会の実現に向けた理解を深め、新たなアクションを考えるきっかけとなるでしょう。ぜひこの機会に参加を検討してみてはいかがでしょうか。

