障害福祉分野の新たな挑戦!COCOCARA「セルフコンディションカフェ」とは?

COCOCARAは、「就職する」ことだけでなく、「働き続ける」ための力を養うことを重視しています。この理念に基づき、従来のカフェスペースをリニューアルし、心と体を整えるための『セルフコンディションカフェ』として展開します。このカフェは、利用者が日々の訓練の合間に、自分自身のコンディションに意識を向け、整えるきっかけとなる場所を目指しています。

セルフコンディションカフェは、2026年9月1日よりCOCOCARA板橋オフィスで先行導入され、今後各拠点への展開が予定されています。

休憩を「自分を整える時間」に変える取り組み

セルフコンディションカフェでは、「置くものすべてに意味を持たせる」ことをコンセプトに、利用者がその日の気分や体調に合わせて選べるよう、様々な飲食物を無料で提供します。

具体的には、人工甘味料や合成香料などを使用せず、素材のおいしさを大切にしたナチュラルなお菓子を提供する「snaq.me(スナックミー)」の商品を取り入れる予定です。焼き菓子、ドライフルーツ、ナッツ、高カカオチョコレートなど、健康を意識しながらおやつを楽しめるラインナップとなります。

オフィス内のリフレッシュメントコーナー

木製デスクでノートパソコンとスナック、マグカップ

様々な種類の焼き菓子が並べられた様子

ラタンバスケットに入った個包装のお菓子とコーヒーカップ

飲み物についても、1杯ずつ淹れられるコーヒーマシンを導入し、淹れたての香りが楽しめるコーヒーに加え、カフェインレスコーヒー、ハーブティー、プロテイン、青汁なども用意されます。その時の自分に合わせた選択ができることは、セルフコンディショニング(自分自身の心身の状態に気づき、その状態に合わせて最適な行動を選択し、整えること)の小さな練習に繋がると考えられています。将来的にはスムージーや野菜ジュースの導入も検討されているとのことです。

ヘルシーなドリンクバーの光景

また、空間づくりにもこだわり、木目を基調とした内装に暖色の照明を取り入れ、訓練の合間に気持ちを切り替えられるような、温かみのある落ち着いた空間が演出されます。利用者は、選んだ飲食物をそれぞれの訓練スペースなどで自由に楽しむことができ、日々の生活の中で無理なく続けられる健康習慣づくりをサポートします。

オフィス内のカフェスペースでお菓子を選ぶ女性

「働き続ける力」を育むCOCOCARAの総合的な就労支援

COCOCARAでは、就職のための知識やスキル習得だけでなく、利用者一人ひとりが自分に合った働き方を見つけ、長く働き続けられることを大切にしています。

個別支援と専門家連携で「自分らしい働き方」をサポート

COCOCARAの支援は、利用者一人ひとりの体調、経験、得意・不得意、希望する働き方に合わせた個別支援が特徴です。目標設定から訓練内容、就職活動の進め方まで、スタッフと利用者が共に考え、最適な道筋を組み立てます。

実務経験豊富なスタッフが在籍しており、WEB制作やクリエイティブ分野では、各分野の専門家から学べる機会も提供されます。これにより、単なる知識習得に留まらず、仕事で実践的に活用できるスキルの習得を目指します。

さらに、社会保険労務士などの専門家とも連携しています。ぷわぷあ社会保険労務士法人(代表社員・石井 要美 氏)による講座を通じて、社会保険や障害年金など、働くうえで知っておきたい制度について直接学ぶ機会が設けられています。これにより、利用者は多角的な視点から「働く」ことへの準備を進めることができます。

ぷわぷあ社会保険労務士法人 公式サイトはこちら: https://puwapua.com/

就職後の定着支援まで見据えた段階的サポート

COCOCARAでは、就職を支援の終わりとは考えていません。就職後も継続して状況を確認し、新しい環境での悩みや課題に対応できるよう、定着支援を行っています。これにより、利用者が長く安定して働き続けられることを目指します。

今後は、セルフコンディションカフェの利用と合わせて、その日の気分や体調を振り返ることができる「コンディションボード」の導入も検討されています。これにより、利用者は自身の状態を可視化し、「今日は少し疲れているかも」「この時間になると集中力が落ちやすい」といった自己の変化や傾向に気づくことができ、セルフコンディショニングの大切な一歩となるでしょう。

COCOCRAのコンディションボードに手書きで記録する様子

「飲み物やおやつを選ぶこと」「休憩を取ること」「自分の状態を振り返ること」といった日々の小さな経験を重ねることで、自分に合ったコンディションの整え方を見つけ、卒業後の生活や就職後にもその習慣を活かせるようサポートします。

COCOCARAの支援は、生活リズム作りから就職後のフォローまで、段階的に行われます。

就労移行支援における生活調整期と就活調整期のステップ

就職活動の準備期と前期のステップ

就職活動後期から就労直前期の支援内容

利用者の声から見るCOCOCARAの魅力

COCOCARAでは、直近1年間で累計51名、1事業所あたり平均17名の就職を支援してきました。利用者一人ひとりのペースに合わせた個別支援により、就職先も多岐にわたります。

例えば、半年以内の就職を希望したNさんの事例では、生活リズムの維持やPCスキル向上、コミュニケーションプログラムへの参加を通じて、事務職への就職を達成しました。

Nさんの約6ヶ月間の就労移行支援プロセスと事例

また、1年以内の就職を希望したHさんの事例では、生活リズムの調整から自己理解、ビジネススキルや動画編集スキルを習得し、企業実習を経て希望の動画編集職へ就職しています。

Hさんの12ヶ月にわたる就職活動の道のり

卒業生からは、「勇気を出して問い合わせしてよかった」「就職サポートの手厚さに驚いた」「失敗してもいい場所が就労移行支援」といった声が寄せられており、COCOCARAの手厚い支援が利用者の安心感と成功に繋がっていることが伺えます。

就労移行支援サービスの卒業生3名の声

セルフコンディションカフェ導入概要

  • 名称: 心と体を整えるセルフコンディションカフェ

  • 導入開始: 2026年9月1日予定

  • 先行導入: 就労移行支援事業所COCOCARA 板橋オフィス

  • 主な提供予定品: コーヒー、カフェインレスコーヒー、お茶、ハーブティー、プロテイン、青汁、ナッツ、高カカオチョコレート、素材に配慮したクッキー・おやつなど

    • 提供内容は今後変更となる場合があります。

COCOCARAの就労支援で「働き続ける」未来へ

就労移行支援事業所COCOCARAが導入する「セルフコンディションカフェ」は、障害を持つ方々が「就職」だけでなく「働き続ける」ための力を育む、画期的な取り組みです。日々の休憩時間を通じて、自分自身の心身の状態に気づき、整える習慣を身につけることは、長く安定して働く上で非常に重要な要素となるでしょう。

COCOCARAはこれからも、利用者が自分に合った働き方を見つけ、社会で活躍し続けられるよう、支援環境のアップデートを続けていくとのことです。障害福祉の分野におけるこのような新たな試みが、多くの人々の「働き続ける」未来を明るく照らすことが期待されます。

COCOCARAの取り組みや詳細については、公式サイトをご覧ください。

就労移行支援事業所COCOCARA 公式ホームページ

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77