仙台市で障害福祉サービスの利用を検討する際、「どの相談支援事業所に相談すればよいかわからない」「計画相談の空きが見つからずセルフプランになっている」という課題を抱える方は少なくありません。本記事では、計画相談支援の仕組みやセルフプランとの違い、仙台市における相談支援の現状について解説します。さらに、2026年12月1日に開所予定の「相談支援事業所 manaby 仙台」の特長や相談手順についても紹介します。


この記事で分かること

  • 計画相談支援とセルフプランの基本構造・違い
  • 仙台市における計画相談支援の作成率と事業所不足の現状
  • 2026年12月1日に開所予定の「相談支援事業所 manaby 仙台」の概要と3つの特長
  • 障害福祉サービス相談から利用開始までの具体例・ステップ
  • 相談支援事業所に関するよくある質問(Q&A)と選定ポイント

仙台市で障害福祉サービスを利用する流れと計画相談支援の役割

障害福祉サービス(就労移行支援やグループホーム、各種通所サービスなど)を利用する際には、行政への申請や利用計画の作成が必要となります。その過程で中心的な役割を担うのが「計画相談支援」です。

計画相談支援(指定特定相談支援)とは?

計画相談支援とは、障害者総合支援法に基づき、障害福祉サービスを利用する際に必要となる「サービス等利用計画」を、専門職である「相談支援専門員」が本人や家族と対話しながら作成する支援制度です。

  • サービス等利用計画の例え: 旅行に例えると「旅の行程表(旅程表)」のようなものです。どのような目的地(なりたい自分や生活目標)に向かって、どの交通手段(就労移行支援やデイサービスなどの福祉サービス)を組み合わせるかを整理する設計図に相当します。

計画作成後も、サービスが生活に合っているかを定期的に確認・見直す「モニタリング」が行われ、関係機関との調整もサポートされます。利用にあたって利用者自身の費用負担はありません(無料)。

サービス等利用計画とセルフプランの違い

障害福祉サービスを利用する計画書は、相談支援事業所に依頼して作成する「サービス等利用計画」のほかに、利用者本人や家族が自ら作成する「セルフプラン」で手続きを行うことも可能です。

比較項目計画相談支援(事業所依頼)セルフプラン(自己作成)
作成者相談支援専門員(専門職)本人またはご家族
作成費用無料無料
計画作成の負担対話を通じた整理・作成代行書類作成や情報収集の手間が発生
定期的な見直し定期的なモニタリングと調整の実施必要に応じて自分で変更申請手続きを行う
関係機関との連携相談支援専門員が関係機関と連携調整本人・家族が各機関と個別に連絡調整

仙台市における相談支援事業所不足と「セルフプラン」増加の背景

仙台市において障害福祉サービスを利用する際、計画相談支援の受け入れ先が見つかりにくいという地域的課題が存在します。

計画相談の作成率は約5割:事業所の受け入れ余力と課題

仙台市障害者自立支援協議会が2025年9月にまとめた報告書(案)によると、仙台市内で障害福祉サービスの支給決定を受けた方のうち、相談支援事業所によるサービス等利用計画を作成している割合は5割程度にとどまっています。

セルフプランを選択している理由としては、「どの相談支援事業所に相談すればよいかわからない」という声が多く挙げられています。さらに、新規の相談受け入れに十分な余力がある相談支援事業所は1割未満という厳しい実態が報告されています。

国の目標と2029年度末に向けた「のぞまないセルフプランゼロ」の推進

2026年3月に告示された国の第8期障害福祉計画の基本指針では、2029年度末までに「のぞまないセルフプラン」をゼロにするという目標が掲げられています。計画相談支援を希望しながらも事業所が見つからず、やむを得ずセルフプランを作成している状況を解消し、相談支援体制を全国的に充当することが求められています。


【2026年12月開所予定】「相談支援事業所 manaby 仙台」の特長と支援内容

仙台市における相談受け皿の拡大に応える形で、株式会社manabyは2026年12月1日に初の相談支援事業所を開所する予定です。

相談支援事業所 manaby 仙台の基本概要

「相談支援事業所 manaby 仙台」は、仙台市全域を対象に指定特定相談支援(計画相談支援)を行います。

項目詳細情報
事業所名称相談支援事業所 manaby 仙台
事業内容指定特定相談支援(計画相談支援)
開所予定日2026年12月1日
所在地〒983-0852 宮城県仙台市宮城野区榴岡1-6-30 ディーグランツ仙台ビル5階(株式会社manaby本社内)
対象地域仙台市全域
営業日時月〜金 9:00〜18:00(土日祝日休み)
利用料無料
電話番号0120-649-150
メールアドレスsoudan.sendai@manaby.co.jp

本人が選べる計画づくりと暮らし全体を支える3つの特長

「相談支援事業所 manaby 仙台」では、利用者との対話を重視し、以下の3つの方針を掲げています。

  1. ご本人が選べる計画づくり 特定のサービス事業所に偏ることなく、複数の選択肢を提示し、本人が自ら納得して環境を選べる計画を作成します。
  2. 地域の関係機関との連携 基幹相談支援センターや障害福祉サービス事業所など、地域の専門機関と密に連携して包括的な支援体制を築きます。
  3. 暮らし全体をふまえた支援 単なる福祉サービスの受給調整にとどまらず、健康、住まい、人間関係など、暮らし全体のバランスを考慮した生活設計をサポートします。

運営会社「株式会社manaby」の企業概要と信頼性

運営母体である株式会社manabyは、2016年に仙台で創業した障害福祉事業を展開する企業です。

  • 創業・理念: 2016年創業。「一人ひとりが自分らしく生きられる社会をつくる」をミッションに掲げています。
  • 上場実績: 2022年4月に東証TOKYO PRO Marketへ新規上場を果たしています。
  • 多角的な福祉サービスの展開: 就労移行支援「manaby」、就労継続支援B型「manaby CREATORS」、放課後等デイサービス「manaby Campus」、グループホーム「manaHome」など、幅広い福祉インフラを展開しています。
  • 子会社設立: 2025年7月にはIT事業に特化した「株式会社manaby alt」を設立しています。

相談支援事業所を利用するステップと相談手順

相談支援事業所を利用し、障害福祉サービスの利用を開始するまでの標準的な手順は以下のステップで進められます。

【ステップ1:事前問い合わせ・相談】
電話(0120-649-150)やメールにて、障害福祉サービスの利用希望や悩みを相談します。
 ↓
【ステップ2:対話・ヒアリング】
面談を通じて、現在の生活状況や希望する働き方・過ごし方について聞き取りが行われます。
 ↓
【ステップ3:サービス等利用計画案の作成】
本人の意思に基づき、最適なサービス構成を組み入れた計画案が作成されます。
 ↓
【ステップ4:自治体(仙台市)への申請・受給者証交付】
計画案を行政に提出し、障害福祉サービスの支給決定を受けます。
 ↓
【ステップ5:サービス利用開始とモニタリング】
サービスの利用開始後も、定期的な面談(モニタリング)により状況の確認と計画調整が実施されます。

よくある質問(Q&A)

Q1. 相談支援事業所の利用にお金はかかりますか?

A. 計画相談支援の利用にあたって、利用者の費用負担はありません(無料です)。

Q2. 計画相談が見つからず、現在セルフプランで申請している場合も相談できますか?

A. 相談可能です。現在セルフプランで手続きを行っている方や、新規の受け入れ先を探している方も対象として相談を受け付けています。

Q3. 本人ではなく、家族や関係機関からの相談も受け付けていますか?

A. ご家族や、基幹相談支援センター等の関係機関からの相談・依頼にも対応しています。


まとめ

仙台市における障害福祉サービスの利用では、事業所不足によりセルフプランを選択せざるを得ないケースが存在しますが、国の施策としても計画相談支援の拡充が進められています。

2026年12月1日に開所予定の「相談支援事業所 manaby 仙台」は、仙台市全域を対象に、本人の選択権や暮らし全体を尊重した計画相談支援を提供する新たな受け皿となります。障害福祉サービスの申請や相談先に悩まれている方は、事前のお問い合わせ窓口の活用が推奨されます。

  • お問い合わせ先: 相談支援事業所 manaby 仙台(電話:0120-649-150 / メール:soudan.sendai@manaby.co.jp)

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77