島根県松江市に新たな相談拠点「ふくばライフデザイン事務所」が誕生

島根県松江市に、築90年の木造校舎をリノベーションした「ふくばライフデザイン事務所」が2026年5月7日(木)に本格オープンしました。この事務所は、旧大谷小学校の「元・給食室」というユニークな空間を拠点とし、現代社会で複雑化・長期化する「8050問題」や「中高年のひきこもり」、メンタルヘルス不調と仕事の両立といった課題に対し、ワンストップで寄り添うことを目指しています。

古い講堂の内部

ふくばライフデザイン事務所では、ファイナンシャルプランニング(FP)、キャリアサポート、福祉という三つの専門的な視点を組み合わせ、相談者の「いま」と「これから」を丁寧にサポートします。街の喧騒から離れた自然豊かな環境は、家庭でも職場でもない、心休まる「サードプレイス」として機能します。また、事務所から車で9分の古くから続く玉造温泉でのリフレッシュを兼ねた、県外・市外からの相談にも対応しており、全国オンラインでの相談も可能です。

ノスタルジー漂う”秘密基地”で心を開放する「サードプレイス」

旧大谷小学校の木造校舎は、木の温もりに満ちた、どこか懐かしい空気が漂う空間です。事務所の扉を開けると、かつて子どもたちのお腹と心を満たした「給食室」が広がります。すぐ右隣には、誰もが無料で静かに過ごせる図書室があり、後ろを振り返れば、焚き火を楽しめる中庭が設けられています。

焚き火ができる庭

大人になり社会の荒波に揉まれ、ふと立ち止まってしまった時、無機質な会議室やカフェではなく、あの頃に帰り肩の荷を下ろして深呼吸できる場所が必要だと考えられています。このノスタルジックな廃校の一角は、ただの相談窓口ではなく、ほっと一息つける「大人のための秘密基地」として、心を開放する場所となるでしょう。

木造校舎の廊下

落ち着いた空間で提供される心の安らぎ

事務所内には、読書を楽しめる図書室や、落ち着いた雰囲気の相談室、そして温かい光が差し込む玄関があります。

無料でくつろげる図書室

当事務所(給食室)

玄関

複雑化する現代社会の課題「8050問題」と「メンタルヘルス」

現代社会において、中高年のひきこもり(8050問題)や精神疾患を抱えながらの仕事との両立は、本人や家族にとって深刻な課題です。

内閣府調査(2023)によると、15歳〜64歳の生産年齢人口において推計146万人がひきこもり状態にあり、特に40〜64歳の中高年に限っても推計61万3,000人が存在します。また、厚生労働省「令和6年障害者雇用状況の集計結果」では、民間企業で一般就労している精神障害者は67万7,461.5人(対前年比5.5%増加)に上っています。さらに、「令和6年版厚生労働白書」では、過去1年間にメンタルヘルス不調により連続1ヶ月以上休業または退職した労働者がいた事業所の割合が2022年には13.3%に上昇していると報告されており、メンタルの不調で手帳を持たない人を含めると、見過ごせない状況であることが明らかです。

包括的なサポートの必要性

限界まで働いて燃え尽きてしまい、服薬や休職、福祉作業所の利用を勧められた時、これからどうすればよいか深く悩む方は少なくありません。公的な支援機関はそれぞれの専門分野に特化していることが多く、各種制度、メンタルヘルス、福祉、家計、就労、キャリア形成といった側面を統合した包括的なサポートへのアクセスが難しい現状があります。そこで、「ふくばライフデザイン事務所」では、暮らしの「いま」と「これから」に関する幅広い問題に対応できる場として、個人向けには焚き火などの手軽なサービスからプレミアムサービスまで、法人向けには出張サービスや事例検討会などを提供しています。サービス内容の詳細は、ホームページをご覧ください。

今後の展開:学びと交流のワークショップで地域とつながる

ふくばライフデザイン事務所は、今後、旧大谷小学校の「講堂」という空間を活かし、参加者同士が対話しながら共に学ぶワークショップ型の教室を定期開催する予定です。一方的な講義ではなく、交流を通じて学びを深める場となるでしょう。

校舎とプール

具体的には、以下のようなテーマが検討されています。

  • 親亡き後を考える障害・生涯収支シミュレーション(年金・工賃・グループホーム費用など)

  • 中高年ひきこもりの親が元気なうちにしておきたい子供への贈与・信託・相続準備

  • 生き延びるためのセーフティネット:社会保険/生活困窮者自立支援制度/生活保護

  • キャリアチェンジは突然に~退職・転職の心得~社会保険や雇用保険の理解と手続き、効果的な求職活動の仕方

  • みんなで考える、ひきこもりの方や障害者の方とそのご家族が幸せに暮らすための人生脚本づくり

このような教室の開催を通じて、地域とつながり、地域の良き社会資源の一つとして、いつでも安心して戻ってこられる「サードプレイス」としての機能を拡充していくことを目指しています。

「ふくばライフデザイン事務所」の専門性とサポート体制

ふくばライフデザイン事務所は、中高年のひきこもりやメンタルヘルスと仕事の両立にとどまらず、「自分が何に向いているのかわからない」「やりたいことが見つからない」「年金・税金・相続、そして投資など知りたい」「今の収入で将来大丈夫か」「転職したいけれど不安」「学び直しや資格取得でキャリアアップしたい」といった、暮らしの「いま」と「これから」に関する幅広い問題に対応します。人生の転機や節目に立つ方を、お金・仕事・福祉の各領域を横断した広い視野で総合的にサポートします。

代表者は、小売業での勤務経験に加え、社会福祉法人において障害福祉サービスの施設長やサービス管理責任者、地域活動支援センターの管理者、生活困窮者への家計改善支援・就労支援、孤独・孤立にある家庭への訪問支援員など、多岐にわたる実務経験を持っています。きれいごとではすまない現場を知る実務家として、相談者に寄り添った支援を提供します。保有資格は、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)と社会福祉施設長資格認定講習課程修了(社会福祉法人全国社会福祉協議会)です。

事務所概要・お問い合わせ先

  • 事務所名:ふくばライフデザイン事務所

  • 代表者:福庭紳介

  • 所在地:島根県松江市大谷299-3(旧大谷小学校給食室)*無料駐車場あり

  • サービス対象:個人(ご家族)・法人

  • サービス提供場所:当事務所(無料駐車場あり)/オンライン(全国対応)/自宅(原則松江市内)・法人訪問(お問い合わせください)

  • 事業内容:ライフプランニング・ファイナンシャルプランニング・キャリアサポート・福祉制度活用コンサルティングなど

  • ホームページhttps://www.fukuba-s.com/

  • お問い合わせ先info@fukuba-s.com

  • お問い合わせページhttps://www.fukuba-s.com/contact

お気軽にお問い合わせ、お立ち寄りください。

 

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77