パラスポーツの未来を拓く!「次世代ホープ発掘事業」とは

東京都は、パラスポーツに関心を持つ方や競技スポーツに挑戦したい障害のある方を対象に、「パラスポーツ次世代ホープ発掘事業」を展開しています。この事業は、体力測定を通じて自身の特性を理解し、さまざまな競技を体験する機会を提供することで、次世代のパラアスリートを発掘し、育成することを目指しています。

「パラスポーツ」とは、障害のある方が行うスポーツの総称です。パラリンピックやデフリンピック(聴覚障害者のための国際総合スポーツ大会)などの国際大会種目も含まれ、それぞれの障害に合わせたルールや用具が工夫されています。この事業をきっかけに、東京2020パラリンピックやパリ2024パラリンピックに出場した選手もおり、国際大会を目指す方からパラスポーツ初心者まで、幅広い参加を歓迎しています。

2026年12月5日開催!第2回体力測定会・競技体験会の詳細

本事業の一環として、「体力測定会・競技体験会(第2回)」の参加者が募集されています。このイベントは、自分の身体能力を知り、多くのパラスポーツに触れる絶好の機会です。

項目 詳細
日程 令和8年12月5日(土曜日)10:00~17:00 (午前:体力測定会、午後:競技体験会)
会場 BumB東京スポーツ文化館(江東区夢の島2-1-3) https://www.ys-tokyobay.co.jp/
申込締切 令和8年11月3日(火曜日・祝日)

約25競技を体験!自分にぴったりのパラスポーツを見つけよう

午後の競技体験会では、パラリンピック競技やデフリンピック競技を含む約25種類のパラスポーツの中から、複数の競技を体験できます。体験予定の競技には、以下のようなものが含まれます。

  • アーチェリー

  • 陸上(知的障害)

  • バドミントン

  • ブラインドサッカー

  • カヌー

  • 自転車(肢体不自由、視覚障害)

  • 乗馬

  • パワーリフティング

  • ゴールボール

  • セーリング

  • 射撃

  • 水泳(肢体不自由、知的障害、視覚障害)

  • テコンドー(肢体不自由)

  • トライアスロン

  • 卓球(肢体不自由)

  • 座位バレーボール

  • 車いすバスケットボール

  • 車いすフェンシング

  • 車いすテニス

  • スキー(肢体不自由、視覚障害)

  • 車いすカーリング

  • ゴルフ(聴覚障害)

  • ビーチバレーボール(聴覚障害)

  • オリエンテーリング(聴覚障害)

  • サッカー(知的障害)

  • ソフトボール(知的障害)

  • ブラインドベースボール

射撃練習の様子

多様な競技の中から、自身の障害や適性に合ったスポーツを発見できる機会となるでしょう。

参加資格と申込方法:あなたの挑戦をサポート

本事業の参加対象者は、以下の条件をすべて満たす方です。障害者手帳の有無は問いません。

  1. 大会出場を目指す意思があるなど、継続して競技スポーツに取り組みたい方
  2. 都内在住・在学・在勤のいずれかに該当する方
  3. 令和8年度末で年齢が概ね10歳から45歳までの方
  4. 肢体不自由、視覚障害、知的障害、聴覚障害のいずれかの障害のある方

「肢体不自由」とは、手足や体幹の運動機能に障害がある状態を指します。「視覚障害」は視力や視野に障害がある状態、「知的障害」は知的発達に遅れがある状態、「聴覚障害」は耳が聞こえにくい、または聞こえない状態を指します。

参加を希望する方は、以下のいずれかの方法で申し込みが可能です。

インターネットによる申し込み

公式ホームページの入力フォームからお申し込みください。

QRコード

郵送による申し込み

公式ホームページから申込用紙をダウンロード・印刷し、必要事項を記入の上、以下の送付先へお送りください(当日消印有効)。

  • 送付先: 〒101-0051東京都千代田区神田神保町3-10-2共立ビル4F 令和8年度「東京都パラスポーツ次世代ホープ発掘事業」事務局 宛

問い合わせ先

  • 問合せ専用ダイヤル: 03-6272-5576(平日10時~17時)

  • 問合せメールアドレス: info@next-para-hope.com

体力測定と競技体験の流れ:新しい自分を発見する一日

当日は、午前中に「体力測定会」、午後に「競技体験会」が行われます。体力測定では、自分の身体の特徴や得意な動きを専門家のアドバイスのもと知ることができ、午後の競技体験では、その特性を活かせるパラスポーツを実際に体験することができます。

体力測定会の様子

相談コーナーの様子

アスリートとして国際大会を目指す方も、競技スポーツに興味がある方も、このプログラムを通じて新たな競技と出会うことができるでしょう。

パラスポーツを始める方への充実したサポート体制

本事業では、体力測定会・競技体験会以外にも、パラスポーツに挑戦する方をサポートする様々な取り組みを行っています。

スポーツ用義足・車いす体験会

下肢に障害がある方を対象に、義肢装具士などの専門家が参加者の状態に合わせたスポーツ用義足や車いすを用意し、使用方法を個別に指導します。この体験会で調整した用具は、今後の活動で利用することも可能です。

義足を調整するアスリート

車いす操作のトレーニング

講習会

体力測定会・競技体験会に参加した方が競技スポーツ活動を継続できるよう、専門家による講習会が実施されます。スポーツ医科学に基づいたトレーニング方法や理論を学ぶことができます。

  • 日程:

    • ①令和9年1月31日(日曜日)

    • ②令和9年2月14日(日曜日)

  • 場所:

    • ①東京都障害者総合スポーツセンター

    • ②東京都パラスポーツトレーニングセンター

  • 内容: 専門家の指導のもと、スポーツ医科学に基づいたトレーニング方法や理論を学ぶことができます。

骨格模型を使った学習

トレーニング風景

スポーツ用車いすレンタル事業

スポーツ用車いすの利用を希望する個人向けに、通年でレンタル事業を実施しています。陸上競技用、バスケットボール用、テニス用、バドミントン用、子ども用マルチタイプなど、様々な種類の車いすが用意されており、費用は無料です。公式ホームページから申し込むことができます。

スポーツ用車いすレンタル

車いすの種類と貸出情報

「2050東京戦略」とパラスポーツの推進

本事業は、東京都が掲げる「2050東京戦略」を推進する取り組みの一つです。特に「戦略16 スポーツ:スポーツでつながる」の一環として位置づけられており、パラスポーツの普及と発展を通じて、多様な人々がスポーツでつながる社会の実現を目指しています。

2050東京戦略

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77