子どものアートが社会貢献に繋がる!「循環型」児童福祉サポートマットとは

2026年8月4日、ビルメンテナンスとヘルスケア事業を展開する株式会社ダイキチが、発達障がいなどを持つ子どもたちが通う放課後等デイサービス「コドモブロス(CodomoBROS)」と共同開発した「児童福祉サポートマット」のサービス提供を開始しました。

このサービスは、子どもたちが描いたアート作品をプロ仕様のレンタルマットのデザインとして採用するものです。マットの交換1回につき200円がデザイン料およびPR活動資金として「コドモブロス」へ直接還元される仕組みとなっており、子どもたちの才能が継続的な福祉支援に繋がる「循環型福祉モデル」を構築しています。

放課後等デイサービスとは、学校に就学している障がいのある子どもたちが、授業の終了後や学校の休業日に利用できる福祉サービスです。このサービスを通じて、子どもたちは日常生活における基本的な動作の習得や集団生活への適応訓練などを受け、自立を支援されます。

可愛らしい猫のマットの画像

持続可能な支援を実現するストック型ビジネスモデル

従来のチャリティ事業では、Tシャツやエコバッグなどの単発販売による支援が多く、一過性で安定的な還元源になりにくいという課題がありました。しかし、「児童福祉サポートマット」は、株式会社ダイキチが約50年にわたり培ってきた衛生資材レンタル事業の「定期訪問・交換(ストック型)」インフラを活用しています。

ストック型ビジネスとは、顧客と継続的な契約を結び、定期的にサービスや商品を提供するビジネスモデルを指します。この仕組みにより、マットが設置され続ける限り半永久的に還元が発生し、持続可能な福祉モデルの実現を目指しています。

具体的には、2週間レンタル(1,210円・税込)または4週間レンタル(1,815円・税込)の交換1回ごとに200円がコドモブロスへ還元されます。また、請求兼顧客管理システムを活用することで、交換実績に応じたデザイン料のカウントや、取引状況・還元金額のデータを施設側と共有し、資金の流れの透明性を確保しています。

導入企業にもメリット多数!SDGsへの貢献と職場の活性化

このサービスは、障がいを持つ子どもたちの社会参加や自己肯定感の向上を後押しするだけでなく、導入企業にも大きなメリットを提供します。

企業は、普段使用している玄関マットを本サービスに切り替えるだけで、身近な児童福祉活動に参加できます。これは、国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」への貢献に繋がり、企業ブランドのイメージ向上にも寄与します。

マットのデザインには、子どもたちが描いた10種類以上のアート作品が採用されており、定期交換ごとに異なる絵柄のマットが届く「デザインシャッフル」も特長です。これにより、導入企業のオフィスや店舗に常に新鮮な彩りを提供し、明るいデザインが職場の雰囲気を和ませ、来客との会話やSNSでの発信など、社内外のコミュニケーションを生むきっかけとなるでしょう。

また、子どもたちの作品が設置される環境に配慮し、未成年の立ち入りに適さない業種(パチンコ店、夜間のスナック等)への設置は対象外とする倫理ガイドラインを運用しており、安心・安全な社会参加が担保されています。

男性がマットを設置している画像

子どもたちの自己肯定感を育む「物語売り」の視点

株式会社ダイキチは、この取り組みを通じて、単に衛生商品を届ける「物売り」に留まらず、その背景にある社会課題や子どもたちの想いを届ける「物語売り」を推進しています。

子どもたちは、単なる支援の「受け手」になるのではなく、「自分の描いた絵が街やオフィスを美しく彩り、社会の一員として参加している」という実感を持ち、対価を得ることで自己肯定感や自立への意欲を育むことができます。この成功体験は、子どもたちの将来にきっと良い影響を与えるでしょう。

障害福祉に関心のある方へ:企業が取り組むSDGsの新たな形

近年、企業活動におけるSDGsへの貢献がますます重要視されています。「児童福祉サポートマット」は、企業が日常業務の中で無理なく社会貢献できる具体的な方法を提供し、持続可能な社会の実現に貢献する新しいビジネスモデルと言えます。

このサービスは西日本エリアの法人・店舗・医療機関・福祉施設・教育施設等を対象に展開されており、倫理ガイドラインに基づき一部業種を除いて設置が可能です。

株式会社ダイキチの企業情報はこちらからご確認いただけます。

障害福祉分野における企業と社会貢献の未来

「児童福祉サポートマット」のような取り組みは、障害福祉分野において、企業が持つリソースやビジネスモデルを社会課題解決に活かす新たな可能性を示しています。障がいのある方々が社会に参加し、その才能が認められる機会が増えることは、多様性を受け入れる社会の実現に不可欠です。

今後も、このような革新的なサービスが広がり、より多くの子どもたちが自らの可能性を信じ、社会の一員として活躍できる未来が築かれることに期待が集まります。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77