小児科医・西村佑美氏、愛媛・大阪で連続登壇!「ママ友ドクター」が届ける発達支援の真髄

小児科医であり、「ママ友ドクター®」として知られる西村佑美氏が、2026年3月に愛媛県今治市、同年4月に大阪府高槻市で連続して子育て発達支援講演を行いました。これらの講演は、自治体委託の大規模イベントから地域密着型の少人数会まで、対象規模は異なるものの、参加者がすぐに実践できる知識を持ち帰るという西村氏の一貫したスタンスにより、高い評価を得ています。

愛媛県今治市での講演は、市の委託事業としてイオンモール今治新都市の子育てひろばで約80名の保護者、保育関係者、発達支援関係者に向けて開催されました。一方、大阪府高槻市の子育て支援サロンでは、約30名の保護者を対象とした少人数・対話型の講演が行われています。西村氏の講演は、参加者個々の具体的な悩みに寄り添い、双方向のやり取りを重視する点が特徴です。

「普通じゃない」が強みに変わる!ニューロダイバーシティ視点の子育て支援

愛媛での講演「『普通じゃない』が強みに変わる!発達特性に合わせた子育て方法」では、子どもの発達を新たな視点から捉えるための重要なメッセージが伝えられました。

発達はグラデーション:医学的視点から見る「脳の多様性」

西村氏はまず、医学的に「普通の子」は存在しないという視点から話を始めました。発達はグラデーションであり、スペクトラムとして捉えるべきであると強調しています。DSM-5(2013年)以降、神経発達症は「脳の多様性(ニューロダイバーシティ)」という概念で捉えられるようになったと解説。AI時代において、「普通じゃない」とされる特性がむしろ強みとなる可能性を医学的視点を踏まえて提示し、参加者に大きな希望を与えました。

親の心構えを育む:適切なリーダーシップと科学的根拠

次に、子育てにおける親の心構えとして、バウムリンド理論の4つの養育スタイルに触れ、「あたたかさ×適切なリーダーシップ」のバランスの重要性を解説しました。叱ることと怒ることの違い、そして体罰を避けることの科学的根拠を明確に示し、子どもの自主性を育む関わり方の土台を整理することの重要性を伝えています。

今日から実践できる!「褒めない」ペアレントトレーニングの極意

講演で特に注目されたのは、参加者がすぐに実践できる具体的な子育て方法でした。その中でも、ペアレントトレーニングの核心技術である「肯定的注目(ポジティブアテンション)」が詳しく紹介されました。

肯定的注目「実況中継法」で自己肯定感を育む

肯定的注目は、感心・励まし・感謝・実況中継の4つに分類されます。西村氏は特に「褒めようとしなくていい、ただ見るだけ」という「実況中継法(ナレーション)」を推奨。この方法は、子どもの自己肯定感向上、癇癪の減少、言語発達の促進に効果があることを、臨床例を交えて具体的に提示しました。

講演後のアンケートでは、参加者から以下のような声が寄せられています。

子育て・子育ち講演会の感想用紙

  • 「西村先生のお話に希望を持ち、自分の子を好きだと思えるようになりたいと思いました」

  • 「もう10年、15年早く出会いたかったです」

  • 「怒ると叱るの違い、分かっているようで分かっていませんでした。明日から実践します」

  • 「実況中継、褒めようとしなくていいと聞いて気持ちが楽になりました」

  • 「先生が3児の母であり、当事者家族であることで、とても話が入ってきました」

  • 「行動を言語化するアプローチは人間にしかできないことですよね。AIの時代だからこそ感じました」

  • 「保育現場でも使えるお話ばかりでした。スタッフに共有します」

これらの声は、西村氏の講演が参加者の心に深く響き、具体的な行動変容を促すきっかけとなったことを示しています。

規模を問わない質の高い支援:自治体や団体に広がる西村佑美氏の講演活動

西村氏は「対象が10名でも、1000名でも、講演内容の質は変えない」というポリシーを持っています。今回の二つの講演は、大規模な公開講座と少人数の地域サロンという対照的な形式でしたが、伝えるべき内容の深度も丁寧さも同等に保たれました。

地域に根ざした子育て支援:双方向型講演の魅力

大阪府高槻市での講演は、地域に根ざした子育て支援サロンを会場に、参加者との距離が近い少人数・対話型で実施されました。具体的な悩みや日常場面を取り上げながら双方向で進められ、「一方通行の講義ではなく、その場で答えが返ってくる時間だった」と高い満足度が得られています。

オンラインコミュニティ「子ども発達相談アカデミーVARY」が全国を繋ぐ

西村氏が主宰する「子ども発達相談アカデミーVARY(バリィ)」は、2022年4月の発足以来、35都道府県・海外9カ国に250名を超える会員を擁する、医師主宰としては日本最大規模のオンライン子育て支援コミュニティへと成長しています。VARYで蓄積された全国の保護者や支援者のリアルな声は、西村氏の出張講演活動を通じてそれぞれの地域に還元されており、医師としての専門的知見と保護者に寄り添う「ママ友ドクター®」としての活動が全国で展開されています。

自治体・企業・教育機関向け:発達支援講演・研修のご案内

一般社団法人日本小児発達子育て支援協会では、自治体、行政、企業、教育機関向けに、子育て世代向け公開講座、発達障害啓発イベント、保健センター・子育て支援センター職員向け研修、発達支援・ニューロダイバーシティに関する企業研修・DE&I推進研修、教職員・保育士・支援者向け研修、地域の保護者会・PTA・子育て支援団体・サロン向け講演など、幅広いテーマと形式での講演・研修を受け付けています。

テーマ、規模、形式、予算に応じた柔軟な構成が可能であり、オンラインやハイブリッド形式にも対応しています。

西村佑美氏は小児科専門医、子どものこころ専門医の資格を持ち、3児の母でもあります。最重度自閉症のきょうだい児として育った経験から医師を志し、オンライン子育て支援や「ママ友ドクター®」プロジェクトを開始しました。著書『発達特性に悩んだらはじめに読む本』(Gakken 2024年9月)はAmazonでカテゴリー1位を12か月連続で獲得するなど、その専門性と実体験に基づいた情報発信は多くの支持を集めています。

講演・研修の依頼や取材に関するお問い合わせは、一般社団法人日本小児発達子育て支援協会まで直接お問い合わせください。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77