ニューロダイバーシティとは?多様性を活かす新たな働き方

ニューロダイバーシティとは、「脳や神経、それに由来する個人レベルでの様々な特性の違いを多様性と捉えて相互に尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていこう」という考え方です。この視点では、発達障害を含む脳機能の多様性を個性のひとつとして捉え、それぞれの強みを社会や組織で活かすことを重視します。

東京都は、このニューロダイバーシティの考え方を基盤に、障害の有無にかかわらず誰もが輝ける社会の実現を目指しています。

東京都の中小企業向けトライアル雇用プログラム概要

本プログラムは、IT特化型の就労移行支援事業所に通所する発達障害人材を、実習または雇用のいずれかの形態で最大2か月間受け入れるものです。これにより、企業は実際に業務を通じて人材の適性を見極めることができ、発達障害のある方は実践的な経験を積むことができます。

参加対象となる発達障害人材について

このプログラムで受け入れ対象となる発達障害人材は、精神障害者保健福祉手帳を所持しており、かつ医師が作成した診断書において発達障害のあることが明記されている方です。特にIT関連業務に従事できるスキルを持つ方が対象となります。

助成金と支援体制

参加企業には、最大37.5万円の助成金が支給される可能性があります。助成金の申請方法などの詳細は、トライアル雇用の参加が決定した企業に個別に連絡されます。また、受け入れにあたっては、支援機関によるきめ細やかなサポートが提供されるため、発達障害のある方の雇用経験がない企業も安心して参加できるでしょう。

参加企業の募集要項と応募方法

この貴重な機会を活かし、ニューロダイバーシティ推進に貢献したい中小企業を募集しています。

募集期間と受入れ実施期間

  • 募集期間: 令和8年5月20日(水)~6月30日(火)17時必着

  • 受入れ実施期間(予定):

    • 標準期間: 令和8年10月19日(月)~11月17日(火)

    • 採用を見据えた延長期間: 令和8年11月18日(水)~12月17日(木)

対象企業と募集社数

以下の条件を満たす都内の中小企業が対象です。

  • 都内に本社または主たる事業所(商業登記簿上の本店及び支店)があること

  • 常時雇用する労働者が300人以下であること

  • 発達障害のある方の採用・活用に意欲があること

  • 発達障害のある方に従事してもらうIT関連業務があること(現在IT業務を実施していなくても可)

これまでの障害者雇用や発達障害人材の雇用の有無は問わないため、初めて障害者雇用に取り組む企業も対象となります。募集企業は選考のうえ、10社以内に決定されます。

応募方法の詳細

プログラムへの応募やその他の詳細については、以下の東京都のポータルサイトでご確認ください。

「2050東京戦略」と共生社会の実現

本事業は、東京都が掲げる「2050東京戦略」を推進するものです。特に「戦略9 共生社会」における「障害の有無に関わらず誰もが輝ける社会の実現」という目標に貢献する重要な取り組みと位置づけられています。

お問い合わせ先

本プログラムに関するご質問は、以下の運営事務局までお問い合わせください。

  • 東京都産業労働局「持続可能な障害者雇用における業務開拓・実践事業」運営事務局

    • (受託事業者:株式会社野村総合研究所)

    • メール:tokyo-neuro-r8@nri.co.jp

    • 担当者:久保田・竹原・若林

この機会に、貴社における多様な人材の活用と、持続可能な社会の実現に向けて一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77