株式会社汐文社が「学校図書館出版賞」受賞!合理的配慮を子どもと学ぶ新刊の魅力とは?

汐文社が「学校図書館出版賞」受賞!教育現場で注目の合理的配慮をテーマにした書籍

2026年6月25日、株式会社汐文社は、書籍『みんなで「できる」をめざすくふう学校の合理的配慮』(全3巻)の刊行により、第28回「学校図書館出版賞」(主催:全国学校図書館協議会)を受賞したことを発表しました。この賞は、学校図書館向けの優れた出版企画を顕彰するものであり、今後の教育現場における「合理的配慮」への理解促進に大きく貢献することが期待されます。授賞式は7月2日(木)に執り行われる予定です。

書籍『みんなで「できる」をめざすくふう学校の合理的配慮』

現代の教育現場では、「合理的配慮」の重要性が増しています。何十人もの子どもたちが共に学ぶ教室では、一人ひとりの特性や抱える困難に応じたサポートが不可欠です。この受賞作は、子どもたち自身が「合理的配慮」について学びを深めることができるよう工夫されており、その点が特に高く評価されました。

子どもたちが主体的に学ぶ「合理的配慮」とは?具体的な工夫と学びのポイント

本書の最大の特長は、子どもたちの視点に立って「合理的配慮」をわかりやすく解説している点です。例えば、「どうしてタブレットを使うの?」「どうして特別なルールがあるの?」といった教室での疑問に対し、「みんなが安心してすごせるための工夫なんだよ」と、豊富なイラストを交えて説明しています。

「合理的配慮」とは、障害のある人が他の人と平等に権利を享受し、社会に参加できるよう、個別の状況に応じて必要かつ適切な変更や調整を行うことです。過度な負担にならない範囲で提供されることが求められます。

この書籍は、「できない」と決めつけるのではなく、みんなで「どうすればできる?」かを考える視点を育むことを目的としています。これからの多様な社会で生きる子どもたちにとって、必須となる考え方を身につけるための貴重な一冊となるでしょう。

書籍概要と監修者 羽生裕子氏のプロフィール

受賞作『みんなで「できる」をめざすくふう学校の合理的配慮(全3巻)』の詳細は以下の通りです。

  • 監修: 羽生裕子(はにゅう・ひろこ)氏

  • 発売: 2026年3月

  • ISBN: 978-4-8113-1461-7

  • 判型・ページ数: AB判 各32ページ

  • 主な対象年齢: 小学校中学年から中学生

  • セット定価: 定価9,240円(本体価格8,400円)

  • セット内容:

    • (1) 「できない」から「どうすればできる?」へ

    • (2) 「がんばれ」よりも「いっしょにやろう」

    • (3) 教室のユニバーサルデザイン

  • 発行: 株式会社汐文社

監修を務めた羽生裕子氏は、社会福祉法人コロロ学舎 児童支援部部長として、幼児から高校生までの発達障がい・自閉症児への療育に長年携わってきました。支援者向けの療育講座での講演や、発達障がい児者向けの教材開発にも日々取り組むなど、この分野における豊富な知見と経験を持つ専門家です。

書籍の詳細については、株式会社汐文社の作品情報ページをご覧ください。
https://www.choubunsha.com/book/9784811314617.php

「学校図書館出版賞」とは?その意義と選考基準

「学校図書館出版賞」は、全国学校図書館協議会が主催する賞で、学校図書館向けの図書において優れた出版企画を行った出版社を顕彰し、良質な図書の充実を図ることを目的としています。

この賞の対象となるのは、全国学校図書館協議会の選定図書のうち、当該年の前年5月から当該年の4月末日までに発行された図書です。選考は「学校図書館出版賞選考委員会」が「学校図書館出版賞選考基準」に基づき厳正に行われます。特に優れた企画には「出版賞大賞」が1点、優れた企画には3点以内が「出版賞」として授与されます。

より詳しい情報は、公益社団法人 全国学校図書館協議会のウェブサイトで確認できます。
https://www.j-sla.or.jp/awards/publication/

障害福祉分野の未来を担う子どもたちへのメッセージ

株式会社汐文社は1976年創業の出版社で、主に児童向けの本を扱っており、学校や公共図書館向けのセット商品を多数出版しています。ベストセラー「はだしのゲン」シリーズをはじめ、子どもたちに命の大切さや平和を訴える本の出版に力を入れています。2013年12月からはKADOKAWAグループの一員となり、グループ内で唯一の児童向け書籍出版社として活動しています。

今回受賞した『みんなで「できる」をめざすくふう学校の合理的配慮』は、子どもたちが幼い頃から多様性を理解し、互いを尊重し合う心を育むための重要なステップとなるでしょう。障害の有無にかかわらず、誰もが自分らしく生きられる社会の実現には、子どもたちの学びと理解が不可欠です。この書籍が、多くの学校図書館に置かれ、未来を担う子どもたちの心に響くことを期待します。

まとめ

株式会社汐文社の『みんなで「できる」をめざすくふう学校の合理的配慮』が第28回学校図書館出版賞を受賞したことは、教育現場における合理的配慮への関心の高まりと、子ども向け教材の質の向上を示すものです。この書籍を通じて、子どもたちが多様性を受け入れ、共に「できる」を探す力を育むことは、よりインクルーシブな社会を築く上で非常に重要です。ぜひ、この機会に本書に注目し、障害福祉への理解を深めてみてはいかがでしょうか。

Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77