発達障害・特別支援教育の「レデックス通信」とは?15年の歩みと社会的背景

2010年の配信開始以来、『レデックス通信』は「子どもの最適な学習・発達環境をデザインする」という理念のもと、月2回のペースで情報発信を続けてきました。

この15年間で、発達障害(ADHD:注意欠如・多動症、ASD:自閉スペクトラム症、LD:学習障害など)や発達性協調運動症(DCD:Developmental Coordination Disorder)、聞き取り困難症(LiD/APD:聴覚情報処理障害)といった子どもたちの「生きづらさ・困り」に対する社会的な理解は大きく変化しています。また、GIGAスクール構想によるICT教育の普及や、放課後等デイサービスの報酬改定など、特別支援教育や福祉を取り巻く環境も大きく変わりました。

『レデックス通信』は、こうした時代の変化に柔軟に対応しながら、保護者、学校の先生、放課後等デイサービスの支援員、医療従事者といった「子どもを支えるすべての人」へ向けて、実践的かつ信頼性の高い情報を届け続けています。

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100名以上の専門家・支援者が集結する「知のプラットフォーム」

『レデックス通信』の最大の特長は、教育、心理、医療、言語聴覚など、多角的な視点を持つ、100名以上の専門家や当事者、団体等が執筆陣として参画している点です。これにより、読者は様々な角度からの知見を得ることができ、多角的な視点から子どもの支援について考えるきっかけを得られるかもしれません。

公式サイトでは、これまでの膨大なアーカイブを、「困り(診断名・状態)」「支援技術」「社会制度」「教材・資料」「執筆者」といったカテゴリから簡単に検索できるよう、システムが強化されています。また、自由に探したい「ことば」を設定し、それを含む連載を参照する全文検索機能も用意されており、必要な情報に素早くアクセスすることが可能です。

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発達障害・特別支援教育の最新トレンドを深掘り:注目の連載

近年の配信から、特に反響の大きかったテーマがピックアップされています。これらの連載は、現在の特別支援教育や発達支援における重要な課題やトレンドを反映していると言えるでしょう。

AIと特別支援教育:未来の学びを考える

AI時代だからこそ求められる「教師力」、AIは社会の鏡~子どもたちと考える思い込みの話、知的障害のある子どもとAI活用~「AIを子どもに合わせる」時代へなど、全13回の大型連載でAIの可能性が論じられています。AI技術が教育現場にどのような影響を与え、どのように活用できるかについて、深い洞察が得られるかもしれません。

発達性協調運動症(DCD)と感覚処理の問題への支援

神経発達症(発達障害)として新たに認定された発達性協調運動症(DCD:Developmental Coordination Disorder)は、明らかな神経・筋疾患がないにもかかわらず、運動の協調性に著しい困難が見られる発達障害の一つです。見過ごされがちでありながら、二次障害を引き起こしやすい「困り」の一つとされています。この連載では、DCDの解説と対処法が、多くの子どもが苦しんでいる感覚の「困り」と合わせて解説されています。具体的な支援方法を知りたい方にとって、有用な情報となるでしょう。

感覚と運動(発達性協調運動症)連載

子どもの偏食・少食へのアプローチ(食×医療×地域ネットワークの挑戦)

「単なる好き嫌い」では片付けられない、発達の特性に起因する食行動の「困り」について、医療と福祉の最前線からのアプローチが紹介されています。子どもの食事に関する悩みを抱える保護者や支援者にとって、実践的なヒントが得られるかもしれません。

特別支援教育コーディネーターの役割と連携について

特別支援教育コーディネーターは、学校において、発達障害など特別な支援を必要とする子どもたちへの支援体制を構築し、保護者、教職員、地域の関係機関と連携する中心的な役割を担います。この連載では、特別支援教育コーディネーター自身が、多岐にわたる施設や関係機関との連携の仕組みについて解説しています。学校における支援体制の理解を深めたい方におすすめです。

特別支援教育コーディネーター連載

バックナンバー記事例

レデックス株式会社の取り組みと未来への展望

レデックス株式会社の代表取締役である五藤博義氏は、「『レデックス通信』が15周年を迎えられたのは、私たちの発信を温かく受け止めてくださった読者の皆様のおかげです。そして貴重な知見をご寄稿いただいた執筆者の皆様に深い敬意と感謝を申し上げます」とコメントしています。

同社は、『脳バランサーキッズ2』などの製品開発を通じたアプローチだけでなく、このメールマガジンというメディアを通じて、まだ光の届いていない場所に正しい知識と支援の光を届ける協働(共創)の場をこれからも作り続けていくとしています。

レデックス株式会社は、「最適な学習環境をデザインすることで、本当の学習体験と知識や概念の深い習得をお手伝いする」をミッションに掲げ、放課後等デイサービスや児童発達支援事業所、医療機関、個人向けに、認知機能や生活機能を評価・訓練するデジタル教材(『脳バランサーキッズ2』『Life Skills』『感覚・動作アセスメントKIDS』等)を提供しています。

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Written by

菅間 大樹

findgood編集長、株式会社Mind One代表取締役
雑誌制作会社、広告代理店、障害者専門人材サービス会社を経て独立。
ライター・編集者としての活動と並行し、就労移行支援事業所の立ち上げに関わり、管理者も務める。職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修修了。
著書に「経営者・人事担当者のための障害者雇用をはじめる前に読む本」(Amazon Kindle「人事・労務管理」「社会学」部門1位獲得)がある。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0773TRZ77